転生管理者様にお会いします
ここは、何処なのでしょう?
白い空間が何処までも続いています
まるでそう、この世ではないような・・・
がばっと起き上がると
「こ、ここは何処ですか!?」
「落ち着いてください、ここあさん」
「落ち着けと言われてもこの状況で落ち着ける人何ていませんよ!」
女神様の様な美しい女性は悲しい顔をしてこちらに語りかけてくる
「ここあさん、貴方の最後の記憶が覚えていますか?
「え、最後?確か飛行機を見てて帰路について・・・あっ!」
思い出した、私確か刺されたんだ、ちょっとまって ていう事はここは天国?
「そっかー私死んじゃったんだーまだやりたい事沢山あったのにね」
てへへと舌を出して苦笑いをする私
「落ち着いて聞いてくださいね、確かに貴方は死に、ここに来ましたがここは天国ではありません
100年に一度開かれるという貴方達の言う異世界の入り口なのです」
理解が全然追い付かない
「えっとお姉さんは女神様とかではないのですか?」
「あら、やだお上手ですね、これでも私は2000歳を超えるのですよ
「え!?おばさん通り越しておばあ・・・ハッ!」
女神様?の目の奥に悪魔が見えた・・・
「まぁいいわ、お姉さんは女神ではありません、転生管理者と言われるまぁ神に近いですね」
お姉さんは否定しないんだ
「私の管轄区域である貴方がたの良くご存知の地球、そしてもう一つ危機に瀕してる世界があるの」
あ、何となく展開が読めた
「そう、ここあさんの感じた通りよ、そちらの世界の転生して貰います
私の魔力の加減で100年に一回しか人を送り込めませんが・・・」
「めが・・・転生管理者様、私はもう地球に帰る事は出来ないのですか?
「すみません、貴方はあの世界では既に死んでおります、肉体ももうありません」
やっぱりダメか・・・
「いえ、謝ることはありませんよ、100年に一度に選ばれたラッキーガールじゃありませんか!」
「ここあさん、本当に17歳なのですか?いきなり裸で転生して貰う訳ではありませんよ
そのまま行って貰っても1時間で天国に行ってしまいますからね」
え、私が行く世界そんな危険な世界なのか・・・
「ですので、貴方には一つ特技を授けようと思います。何か希望は御座いませんか?」
「はいはい!私、何でも召喚できる魔法が良い!銃とか手榴弾とか戦車とか!」
「ここあさん、本当に17歳の女の子ですか?そうですね、それなら可能です」
私は目を輝かせる
「ただし、無制限と言うのは無理ですね、一日一回自身の魔力量が許す範囲の物を何でも召喚できるようにします」
「それで十分です!」
「それではそろそろ時間ですね、ここあさん貴方を送ります、容姿体力はそのままなのでご注意下さいね」
それは行幸です、ごっついマッチョなおっさんとかだと転生されられた途端自殺しちゃいます
「はい、お願いします」
「それでは行ってらっしゃいませ、神の加護をあらん事を」
髪の加護?とかくだらない事を考えていたら目の前が真っ白になった
とても広大な草原で目が覚めた
鼻に抜ける空気が現代日本では考えられないほど澄んでいる
血と煙の臭いがとても香ばしい・・・
え、ちょっと待って何でこんな臭いするの!?
「へっへっへっ嬢ちゃん、行きなり出てきてビックリしたが可愛いな、俺たちと一緒に来いよ」
「ぐへへ、暴れるんじゃねぇぞ」
転生したかと思えば、目の前にはぐへへ星人が12人
何ですかここは世紀末と間違えたんじゃないですか
「誰ですか貴方達は、頭悪そうですね、動物園に帰ったほうが良いんじゃないですか」
「んだとてめぇ!おめぇらあの小娘をひっ捕らえろ!」
高梨ここあ17歳、私はどうしてこんなに運がないのでしょうか転生早々ピンチです