表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/46

高梨ここあドラゴン退治します

「これはやばそうですね・・・」


20m以上はありそうな巨大なドラゴンだ


「ここあ様、問題ありません私のお任せ下さい」


ラプターはやる気だ、しかしこの重量差勝てるとは思えない危険だ


「ラプターここは私がやるから下がってなさい」


「しかし、ここあ様!」


「私のメイドって主の命令も聞けないの?」


少しキツめに言う事にする

ラプターは私が創造したとは言え怪我はさせたくない


「分かりました・・・ここあ様・・・」


しかし、言ってはみたもののどう倒しましょうか


「喰らえーーー!!!」


m-16アサルトライフルを連射する


「タタタタタタタタタタンッ」


「ぎゃぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


全然効かない!?

5.56mmでは豆鉄砲だ、余計に怒り出してしまった


「やばい突っ込んでくる!」


私はとっさに閃光手榴弾を投げると左側に回避した

突然の閃光にドラゴンが地上で悶ている


「チャンスだ!いっけーー!」


RPG-7(携帯対戦車擲弾発射器)を構得るとドラゴンの背中に発射した

発射の爆発音で攻撃を察知されてしまった為か上空へ避けられてしまう


「くっ、素早いですね、戦車並みの走行に加え戦闘ヘリ並の機動性ですか」


私はそう評価をした、つまり危険だ


アサルトライフルで牽制射撃をしながらドラゴンの攻撃を回避する

しかし、回避も限界を迎えドラゴンの爪先が私のお腹へ直撃してしまう


「きゃっ」


「ここあ様!?」


慌てた表情でこちらへ駆けつけるラプター


「問題ありません、こんな事もあろうかとアメリカ軍も採用してる防弾チョッキを付けてあります」


「流石です、このラプター敬服の念に堪えません」


このメイドさんちょっと大げさじゃない?

攻撃されても無傷の私を見てドラゴンは警戒している

その場に羽ばたきこちらを睨んでいる


「仕方ありませんね」


そう言うとアイテムボックスからある武器を取り出した

91式携帯地対空誘導弾という武器で誘導式の対空兵器だ


「ロックオンです、発射!」


バシュ!っという爆音と共にマッハ1.9の誘導弾がドラゴンへと追尾する

ドラゴンは回避を試みるが誘導式であるが為に直撃は必死だ


「ぎゅおおおおおぉぉぉぉぉ」


弾は首元へと直撃し唸り声を上げるとその場に落下した


「ふぅ・・・恐ろしいドラゴンでした」


そう言うと少し離れていたラプターがこちらへ駆けつける


「流石です、ここあ様レッドドラゴンと言われる上位種ですが

 ここあ様にかかればこの程度なのですね」


尊敬の念で私を見つめる

ね?やめよ?私なんて引きこもり体質の普通の少女ですから・・


「そんな、上位種のドラゴンがなんでこんな所に・・・」


「それは恐らく先に倒したプチドラゴンがレッドドラゴンの子供だったようですね

 言われて見ればプチドラゴンにしては赤いです」


天然か貴様!

どうしよう、私の中で段々と残念美人に見えてきました


「早めに気づいてくださいね・・・それではアイテムボックスに入れてギルドへ帰りましょうか」


「ハッ・・・はい承知しました」


今この人ハッ!とか言いかけたよ!







「おかえりなさいませ、ここあさん」


ギルドへ帰ると受付のお姉さんが出迎えてくれる

実家のような安心感だ


「ずいぶんと早いお帰りですね、流石のここあさんでもプチドラゴンは無理でしたか?」


「その件ですが、何処か広い場所をお借りしても良いですか?それとギルマスさんも呼んで下さい」


「はぁ、承知しました、広い場所・・・でしたら奥に魔物を解体する場所があるのでそちらへご案内します」


「ありがとうございます」


私はお礼を言うと解体所へ向かう

解体所の広さは学校の体育館程ある、ここなら大丈夫そうだ


「広いですねー」


「大型の魔獣もここで解体するからな、それでこんな所に呼び出して何の用だ?」


「あ、ギルマスさん」


ギルドマスターのジンはぶつくさと垂れている


「そんな不機嫌にならないで下さい」


「お前さんの事だどうせロクな事じゃないんだろ」


どいつもこいつも私の事を何だと思ってるんですか!

後ろに控えるラプターも段々と不機嫌な顔になっていくし、早めに事を済ませましょう


「私が何を出してもビックリしないでくださいね?」


「お前さんの非常識は今更だ、何だジャイアントオークか?それともゴーレムか?

 まかさワイバーンじゃないだろうな」


ワイバーン程度ならこんなに苦労しなかった


「えい!」


アイテムボックスは念じると任意の場所に保管してる場所を召喚出来る


「こえは・・・」

「はぁ・・・ドラゴンですはね・・・しかも上位種の」


いつの間にか受付のお姉さんも来ていた


「どうですか、これがここあ様が退治したドラゴンです!」


ラプターがめっちゃドヤ顔で鼻息を荒くしてる

あまり私を持ち上げないでね?


「どうもこうも・・・お前こいつが何か分かってるのか?」


ギルマスは怪訝な顔をして私を見る


「はい、ドラゴンさんですよね」


「あぁ、そうだしかも上位種のレットドラゴンだな」


「そうです、ていう訳でこれ買い取ってもらえませんか?」


「お前なぁ、ドラゴンという物は頭から尻尾の先まで全て極上の素材と言われている

 最高級の武器防具の原材料が大体こいつだ

 売れば金貨数千・・・いやその1万枚は超えるだろう」


「そ、そんなにですか!?それではお願いします!」


「わかった、ギルドで買い取ろうしかしこれだけの大金だ

 支払いは来週で良いか?」


「それは構いませんが、ごまかさないで下さいよ?」


「馬鹿かお前は!お前を騙してこの世に生き残れる人間が居るわけないだろ」


また化物呼ばわりされた!流石に私も傷つきます!


「むーーー分かりました、多少安くて構わないので早めにお願いしますね」


「承知した」





ギルドを出ると豪華な馬車から紳士なおじさんが降りてきた


「高梨ここあ様ですね?」


私は身構えて答える


「はい、そうですが」


「突然申し訳ありません、以前お約束していた建物なのですが、整理が付きましたのでこれからご案内します」


そういえば、武道大会で優勝した時、良い場所の建物をお願いしたのでした


「思ったより早かったですね」


「国王陛下より急ぐよう命じられていますので、それではこちらへお乗り下さい」


とっても豪華な馬車だ、内装もキレイで広くて快適です

馬車を揺られること数分、目的地についたようです


「あれ、早いですね」


「ここあ様こちらです」


紳士なおじさんから降りるように促されると、目の前には多いくて豪華な建物が建っていた

まさか、ここじゃないよね・・・?


「あのーまさかこの建物じゃないですよね・・・?」


私はコマ送りのような動作で建物を指差す


「はい、こちらがここあ様の建物になります

 お気に召しませんか?」


いやいやいやいや!豪邸すぎるから!しかも大通りのど真ん中の一等地だよ!


「ここあ様が住むには少し貧乏くさいですが、及第点でしょうか」


ラプターがとなりで見当違いの感想を言っている


「いえ、こんな素敵な建物有難うございます」


「それでは鍵はこちらです、中の家具はそのままとなっておりますのでご自由にお使い下さい」


そう言い残すと紳士なおじさんは馬車に乗って帰っていった


高梨ここあ17歳、完全に成り上がり冒険者になりつつあります



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ