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高梨ここあメイドさんを召喚します

美人でかっこいいメイドさんがそこにいた


「あの・・・あなたは一体?」


「ハッ、私はここあ様より召喚されりメイドで御座います

 貴方様に仕えることが出来て至上の喜びに耐えません」


なんだろう、軍人さんとメイドをかけ合わせたような種族だ・・・


「あのーすみません跪くのはやめてもらってもよろしいでしょうか?

 出来れば普通に接して欲しいです

 あと口調も(ハッ)とか言うのはやめて普通のメイドさんらしくお願いします」


「・・・分かりました、ここあ様がそう仰るなら」


そう言うとむくりと立ち上がる

身長170cmそこそこでしょうか、流れるような黒髪のロングヘアーでスタイル抜群

顔もちっこくて超絶美人さんです


「メイドさんは私のスキルで召喚してきたって事で宜しいでしょうか?」


「ハッ・・・すみません、はい私はここあ様のスキルより召喚されしメイドで御座います

身の回りのお世話から何でもしますので何なりとご命令下さい。」


「なるほど・・・メイドさんのお名前をお伺いしても宜しいでしょうか?」


「私の名前は・・・そうですねここあ様に命名して頂ければこれに勝る喜びは御座いません


「そうですか、分かりました貴方は今日からラプターと名乗って下さい」


「ラプター・・・素晴らしい名前です流石ここあ様有難う御座います!」


そう言うとメイドさんがぷるぷる震えだす

少しテンション高めの人のようですね


「ラプター・・・あぁラプター・・・」


「あのー浸ってるところすみません、これからクエストに出かけようと思ってるのですがご一緒に如何ですか?」


「私如き命令で結構で御座います、この身はここあ様の剣であり盾でもありますので」


とんでもない物を召喚してしまいました、まさか武器だけに限らずメイドさんまで呼び出せるとは・・・

私のスキル底が知れません


「ではラプターさんまずはギルドに行きますよ」


「御心のままに」






宿を出るとギルドへ向かう私の斜め後ろをぴったりとくっついて来る

道行く人が私達をじろじろ見るそれはそうだ、こんな美人さんがメイド服

しかも仕える人が私なんですから

周りに気を取られてるせいか反対側から歩いてくる冒険者っぽい人と肩がぶつかってしまった


「きゃっ・・・あ、すみません」


「よそ見しながら歩くんじゃねぇよ!」


私は素直に謝るが相手は睨んでくる


「おい、まてよお前そいつはやば・・・」


ぶつかった人の相方らしき人が止めようとした瞬間


「なんだてめぇ・・・ぐおっ」


ラプターが怒りの表情で冒険者を投げ飛ばしてしまった


「ここあ様に対して何て事を・・・この行い万死に値する」


「ま、待ってラプターやめて!」


ピタッ・・・


ラプターの放った手刀が冒険者の喉元で止まっている

止めるのが後一歩遅れれば結果は・・・


「こちらもよそ見してて悪かったから許してあげて」


「はい承知しました」


クールな顔で手刀を引き抜く

それにしても恐ろしいスピードでした、以前決勝戦で対戦したダグラスより早かったような・・・


「ひぃぃぃ・・・すびませんすびません」


「バカだから言ったんだ、うちの物がご迷惑をおかけしました」


「いえいえ、私も悪かったのですから、それでは失礼しますね」


私が歩きだすとラプターはまた斜め後ろをピッタリ付けてくる

その顔はいまだご機嫌斜めだ


「ラプター、トラブルは私が対処しますので手出し無用ですよ」


このままだと死傷者が出かねないので釘を刺しておく


「しかし、ここあ様に暴言を吐いた罪、死ぬだけは許せません

 それ相応の苦しみを与えるべきです」


ぶっそうな事言ってるー・・・


「ともかく、私の許可なく暴力は禁止です、分かりましたね」


「はい・・・承知しました」


腑に落ちなそうですが承知してもらえました






ギルドに入ると掲示板へ向かう


「今日の依頼はっと・・・」


何やらギルド内が騒がしい


「おい、あの美人のメイドは誰だ」

「あの化物女の連れのようだが・・・」

「くそう、化物女の連れじゃなけりゃ声かけれるのに」


化物化物とは私の事でしょうか?後でお仕置きが必要ですね


「キッ」


ラプターが冒険者達を睨みつけている、暴力は止めたので流石に暴れることはしなさそうです


「いいのですよ、ラプターそんな事より依頼を受けましょうか」


「はい、ここあ様」


「すみません~この依頼を受けたいのですが」


「あっここあさん、こちらの依頼ですね

 南の森に出没するプチドラゴンの討伐・・・3級相当の依頼ですね

 プチドラゴンは子供と言ってもドラゴンですから手強いです

 気をつけてくださいね」


「はい、有難う御座います

 今は頼もしい連れもいるので大丈夫だと思います」


「お連れさんですか?もしかして隣に居るメイドさんですか?」


「紹介しますので、私の連れのラプターさんと言います」


「ラプターと申します、以後お見知りおきをお願いします」


自分からラプターと言うととても嬉しそうだ


「確かにパーティーを組むのは冒険者同士である必要はありませんが・・・

 高難易度のクエストに一般の方を連れても大丈夫ですか?」


「私はここあ様の盾となり剣でもあります、この命に変えても守り抜く所存です」


「ははは・・・流石ここあさんのお知り合いさんですね」


私の知り合いは皆変人みたいな言い方だ!


「こういう人なので、ちなみに実力は確かなので大丈夫です私が保証します」


「ここあさんがそう仰るなら問題はありませんね、お気をつけ下さい」


「はい、ありがとうございます」




南門を出ると南の森へと向かった


「さてプチドラゴンですかどうやって見つけましょうか」


「ここあ様、私にお任せ下さい

 私には索敵スキルが御座いますので」


数秒黙ると急に動き出した


「こちらです」


目標を発見したのでしょうか?付いていく私も必死です


しばらく走ると泉のほとりで長い首を伸ばして水を飲んでいる一頭のドラゴンが居た

子供と言っても結構大きいです


「まだ気づかれてないようですね、私が倒しますね」


m-16アサルトライフルを取り出す


「お待ち下さい、ここあ様あの程度の相手私にお任せ下さい」



「え、ちょっと待・・・」


私が止めると同時にラプターが走り出した

ラプターの手には長い剣が握られている

いつの間に取り出したのでしょうか


「ハッ!!!!!」


凄まじい速さで辿り着くと、水を飲むプチドラゴンの後ろから剣を振った

プチドラゴンはあまりの速さに斬られた事にも気が付かなかった様子で首を跳ねてしまった


「なにこのメイド、超強いんですけど・・・」


この前、決勝戦で対戦したダグラスより絶対強い、ていうか私より強くありませんこのメイドさん?

めっちゃニコニコした顔でこちらに戻ってくる


「ここあ様やりましたー」


「はい・・・お疲れ様です・・・」


私の出番が全然無かった・・・


「それではアイテムボックスに収納して帰りま・・・・」


言葉の途中で気がついてしまった


頭上に巨大なドラゴンが羽ばたいており、怒りの目で私達を見ている


高梨ここあ17歳、今度こそ大ピンチです



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