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高梨ここあ武術大会で戦います3

「ここあ様、出番です」


「はい、今行きますね」


ついに出番が来た

これに勝てば優勝だ


「よし、がんばりますよ!」


気合を入れる為両手でホッペをパチンと叩く

相手は最高峰の冒険者、現在手持ちの武器で何処まで通用するか分かりません

長い廊下を歩く、今日は1日ぶっ続けで戦ってるはずなのに不思議と疲れが無い

というか、転生後疲れを感じた事がない、不思議です



「あれが私の対戦相手・・・」


大きな剣に巨大な盾、絢爛豪華な鎧まるでドラゴン退治に行くような装備です


「お互い位置についてくださ~い」


私は定置に付くと相手を見る


「こんにちは、高梨ここあです今日は優勝するつもりですので宜しくお願いします」


「お前がジンが言ってた新人か、手加減はせん全力で掛かって来い」


どうやらギルドマスターから話を聞いていたようだ

この世界には個人情報の保護と言うものはないのでしょうか・・・


「はい!胸を借ります!」






「本日最後の試合となります、決勝戦で~~す

 Aコーナーは最高峰2級冒険者ダグラス・シーカー様で~す

 3名しか居ないと言われる2級冒険者の一人、

 現在王国最強の剣士とも噂されていま~す

 対するBコーナーは今日の活躍を見てれば説明不要ですね、高梨ここあさんで~す」


お互いの紹介が終わると「おーーー!!!!」と会場全体が歓声を上げる


「それでは初めてくださ~い」




「先手ひっしょ・・・」


m-16アサルトライフルを構えようとするとするが気づけば

目の前で剣を上から振り下ろそうとしてる


「くッッッ!!!」


急いで銃で防御する


「ガイーン!!!」


私の魔力を帯びた銃はそう簡単には折れたりしないようだ

するとダグラスがその大きな足で私を蹴る

防御が間に合わない!


「あうっっ」


少しマヌケな声を上げながら5m程吹っ飛ばされた、


「痛い・・・立てない・・・ってあれ全然効いてない?」


むくりと起き上がるとダグラスはぽかーんと私を見ている


「お前、今のを食らって何ともないのか?」


私はおなかをさすりながら答える


「はい?今のが全力の蹴りなのですか?毛ほども効いていませんが?」


「化け物め!食らえ剣技 疾風剣!」


ダグラスの巨剣が振り下ろされると風の刃が私を襲い掛かる

これも回避が間に合わない


「やばっ、きゃっっっ・・・・・・   あれ何ともありません

 ダグラスさん、本気でやってます?」


私は服の下にアメリカ軍が使用している物と同じ防弾チョッキを着用している

どうやら、それが私の魔力を帯びて強化されているようだ


「流石、ジンの野郎が一目奥だけはある、お前の事は前々から・・・」


「戦闘中にうるさいですよ!食らえRPG!」


化け物呼ばわりされて激おこぷんぷん丸の私は使う気はなかった重火器に手を付けた

RPGは強力な対戦車兵器で、着弾すると当たり所によっては戦車すら貫通してしまう強力な兵器だ

バシュ!という発砲音と共に115m/sという凄まじい速度の弾頭がダグラスを襲う


「なっ!くそう!」


急いで左手の巨大な盾で防御する

ドーン!という爆発音、直撃したが盾で防いだようだ


「ぐおっっっ!!!なっ、神器ヴァルキリアの盾に穴が・・・」


「もう一発行きますよ!」


魔力で自動装てんされた私のmpg-7が火を噴く


「ま、待て!やめろ!・・・くそう!」


戦闘開始時に見せた凄まじい速度でギリギリかわされてしまった


「まだまだ終わりませんよ!


手榴弾を3発取り出すと逃げた先に放り投げる


「今度は何を・・・ぐあっ!!」


穴の開いた盾で防御されるが、爆風に押されてダグラスが後方に吹っ飛ぶ


続いてXM25グレネードランチャーを取り出すと、ポンポンポンと3発発射する

グレネードランチャーは銃でありながら爆発物を打ち込める恐るべき兵器だ


「ちょ、やめろ降参だ・・・ぎゃあああああああ」


着弾と同時に盾が壊れダグラスが吹っ飛ぶ

最初に見たあの豪華な鎧や盾はただの見るも無残な姿だ

私は急いで間合いをつめるとダグラスに銃を突きつける


「ぐぅぅ・・・」


既に満身創痍の姿で寝そべっていた


「私の勝ちですね?」


「あぁ・・・お前の勝利だ・・・」


そう言い残すと気を失ってしまった

会場を見るともはや平坦でなく小さなクレーターだらけでボコボコになっていた

少しやりすぎましたか・・・





「勝者、高梨ここあさんで~~~~~~~~す」


司会の人が宣言すると会場全体に歓声が上がった

会場全体が盛り上がる


「あんな少女がダグラスを・・・」

「馬鹿!目をあわすな殺されるぞ!」

「かわいいなー・・・」


等と観客席から意味不明な言葉が聞こえてくる

私を悪魔か何かだと勘違いしているのでしょうか


「ふぅ・・・」


武器を仕舞うとどっと気が抜けた

勝ったんだ、私・・・

天井を見上げるとうっすらと涙を浮かんだ

それにしても私の武器や身体能力はチート染みてますね、今後気をつけないと・・・


「それでは優勝者の高梨ここあさんには、金貨100枚に加え国王陛下に謁見、そして褒美を一つ貰える権利を与えられま~す」


国王陛下にお願い・・・そんなのはもう決まっている





盛大な授賞式の後賞金を貰い、会場を後にした

国王陛下に謁見できるのは明日になるそうだ


「ふふ、賞金も沢山貰えましたし今日は美味しいものを食べましょう、あ、そうだ一応ギルドに寄りましょう」


ギルドに寄ると、冒険者の皆に盛大に祝ってもらえた


今晩は賑やかな夜になりそうです


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