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始終なき世界で  作者: 黒
第一章 学園編
6/8

能力

戦闘シーンを書くのは初めてなので、少しおかしな文があっても、あまり気にしないでください。

7つの剣は、ドラゴンの周囲を飛び回りながら、傷を作っていく。

何故、剣が飛んでいるのか。全くもって不可解だった。

誰かが操作してる可能性もある。けど、1度に7本の剣を操作するなんて、とても集中力が必要で、こんな状況で簡単に出来ることじゃない。

だからといって、一人1本操ってるとは思えないほど、息が合った動きをしている。

くわえて、空間の外からは、操作不可能だ。

ならば、考えられるのは1つ。

剣自身が意識を持ってる可能性。


空間に、ドラゴンの怒った咆哮と、剣の空気を切り裂く音のみが響く。

何分経っただろうか。ずっと同じ姿勢でいるため、足が痺れそうだ。

ドラゴンの注意は完全に剣の方へ向いているが、それでも、体は動かない。

いまだに心臓が、自らの緊張を表すかのように、力強く脈打ってる。

なんとか冷静さを取り戻した頭をフル回転させる。

誰かに助けを求めたい、けど、いったい誰に求める?

生徒は扉の前で固まっているが、恐らく戦えるものは居ないだろう。

教師がいるなら話は別だが、残念ながら、扉は閉ざされたままだ。

自分の力でどうにかするしかない。

そんな、どこから湧いたのか分からない使命感を抱きつつ、何とか立ち上がる。

わざわざ、剣を使って、近よる必要はない。

ドラゴンに背中を向けず、動きに注意しながら徐々に距離を取る。


7つの剣に必死なのか、こちらの動きに気付いた様子はない。

時間がゆっくりと流れる感覚に陥る。

両脇にある剣の1つ1つに軽く触れながら、後ろに下がる。

重さや長さ、効果は触れた時に感覚で感じとる。

およそ20歩、10本程の剣に触れ終えた辺りで立ち止まる。

さすがに気付いたのだろうか、こちらの方を見て、咆哮を上げる。

しかし、今なら、襲いかかってきても問題ない。返り討ちに出来る。

そんな、確かな確信を抱きつつ、しかとドラゴンを見据え、先程触れた剣1つ1つを思い起こす。

想像と現物に多少の違いはあれど、問題はない。


右手をドラゴンの方へ向ける。

7つの剣よりも、こちらを最優先事項と捉えたのか、ドラゴンはこちらを向き、剣を気にしながらも、その口に青白い光を溜めてくる。

しかし、もう遅い。

想像した剣の1つ1つへ指令を飛ばす。

操作と呼ばれる系統の力は、自分の想像の強さに比例する。

つまりそれは、いかに冷静になれるか、想像をどれだけ精密に出来るかが重要になる。

自分でも驚くほど冷静に、淡々とした声で。


「…切り裂け………」


そう、呟く。

その一言で、自分の想像した通りに剣は動く。

ギリギリ視認できない程の速度で。

指令を受けた、10本の剣は吸い込まれるように。

ドラゴンの青白い光が集まってる口へ。

自分の勝ちを確信した。

…しかし、それら10本の剣は、何かの障壁に阻まれて、破裂音を響かせ、砕け散る。

ほんの一瞬の出来事に、唖然とし、急速に思考能力を失う。

__勝てない、無理だ__

倒れ行く体。能力の反動だろうか、はたまた痛みを感じなくするための防衛本能だろうか。

薄れ行く視界の中、意識を手放す直前、黒い光と声が聞こえた。

______リフレクト_

最後の声、聞き覚えがないはずなのに、涙が出るほど懐かしく、とても安心できる声だったのは。

気のせい……だったのだろうか………。

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