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実技試験

明けましておめでとうございます。


一ヶ月投稿できずに申し訳ありませんでした!

 実技試験



 sideトリス



「うりゃあああ!」

「ハッハッハ、新人相手に遅れを取る俺じゃねえ!」


 現在訓練場では試験官と受験者の一対一の試合が行われていた。

 ルールは簡単、魔法無しで受験者が試験官に攻撃を仕掛けるだけ。

 試験官は基本的に避けるか、捌くかして、一定時間経つと隙を見て打ち込みすんどめ、もしくは武器を叩き落とすかして終了となる。


 そんなルールの元、現在訓練場の中央では次々と試験官に挑みかかっては自らの実力を示していた。

 中にはがむしゃらに突っ込んで寸止めにならずそのまま頭に一発入れられて叱られている人もいたようだけど。


「脇があめぇうえに、がむしゃらに突っ込み過ぎだ! もっと相手の動きをよく見ろ! 次!」


「今度は俺だ! 覚悟しろ!」


(あっ、さっきの騒ぎの中心にいた人だ)

 口には出さなかったが、周りにいた人達の視線も集まったことから、皆さん大体同じことを思ったようだ。


「抜かせ! お前が冒険者になるにはまだ早い!」










 まあそこからは、激しいぶつかり稽古の様な試合が始まりました。

 まあ少年の方が一方的にぶつかっていく形なのですが、試験官の方もそれを真正面から受けて立っているので訓練場内では、激しい木剣と木剣の激しい打ち込み音が響き渡ります。


「俺は・・・冒険者になるんだ! 喰らえ! このクソオヤジ(・・・・・)が!」


「抜かせ! このロクデナシのバカ息子が!」


 言い合いしながらお互い木剣で打ち合ってますけど、え? この二人親子なの!?

 思いがけない発言に驚きながらも打ち合いは続いていく。


 そこから二人の試合は続き、最後には息を切らせながら少年が渾身の一撃を打ち込んだ!


「俺は……、冒険者に、なるんだあぁぁぁ!」

「このバカ息子がぁぁぁ!」


 そしてぶつかり合った木剣は、少年の方だけが砕けり、試験官の木剣が少年に叩きつけられた。




 辺りは唖然とし、しばしその空気に飲まれていた。


 寸止めどこ行ったよ……。







 あれから少しして、試験は粛々と続けられた。

 木剣を叩きつけられた少年は部屋の隅で寝かされていた。


 それにしても受験者の人たち見てると人間以外の種族の人もちらほら見える。

 獣人やドワーフなんかもいるけど、リザードマンに魚人なんかもいるから驚きいた。

 そして中には真正面から一本取る人もいるから驚きだ。

 ただ、一つ言うなら試験管はその場から動かず、軸足をずっとその場から動かさなかったことは記述しておくべきだろうか。

 絶対全力じゃないなあれ。


 そして、ようやく自分の番になった。

 僕が選んだ武器は、一本の棒と投擲できる木製のダガーとかだ。


 杖術用の棒と投擲用のダガーですね。

 現在ちょっと太めで丈夫な棒を片手で持ち、ダガーは腰のベルトに挿していつでも抜けるようにし、その上でローブを纏って隠してますね。

 ちなみに動きやすい格好のためスカートではなくズボンである。

 スカートはひらひらするのでめったに穿かないのだ……。




 そして訓練場の中央へ近づく。



「次は坊主か、さっきは家のバカが突っかかったようでわるかったな」

「あまり気にしてませんから大丈夫ですよ。ですがそう思うのでしたら手加減するか、合格にしてくれると嬉しいですね」

「ハッ、抜かせ、実力のないやつに合格出して死なれちゃ寝覚めが悪いんでな。せめて最低限戦える力があれば合格にしてやるよ!」

「なるほど、では行きます!」


 そういって試験官に向かって突撃しながら相手の剣の間合いギリギリのところで自分のローブを掴んで相手の視界を塞ぐように放り投げたのだ。




 投げたローブで相手の視界を塞いだら直ぐ様腰のベルトに挿しておいたナイフを山なりに投擲する。


 そして相手はすかさず剣でローブを払いのけた、木剣じゃなかったら多分ローブが切り裂かれてたな。

 そして相手の視界が開けたところをすかさず棒で突きこんでいく。

 そこからは剣のリーチの外からのラッシュである。

 まあ本来だったらこの場合相手は距離を取ったり、逆に突っ込んでくるんだろうけど、手加減されてるんだろう。

 軸足がずっとそこで固定されたままだ。



 ――おかげで一本取れたんだけどね。


 試験官の肩にダガーが命中したのだった。




「一応これで一本ですよね?」



 笑顔を浮かべながらそう聞いてみたのだった。









 一度筆が止まってしまうと、なかなか感覚が取り戻せずに時間がかかり、遅くなってしまいました。

 また頑張っていきますのでよろしくお願いします!

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