料理しましょう!
こんばんわ~、遅くなりました。
ちょっと飯テロ回かもしれませんが、ご了承ください。
料理しましょう!
ぐつぐつ、トントントン、ジュー……
現在キッチンでは、とれたて野菜がどんなのか見極めてから、それぞれの調理の真っ最中です。
まず取れたお野菜第一弾! メドウとメート! 多分プチトマトとトマトなんだろうけど、このメドウってプチトマトと葡萄を足して2で割ったような形してるんですよね。
だけどウィロウママの力のおかげなのか、どちらも本来のサイズとくらべて結構大きくなってます。
メートは地球のトマトに比べたら役2倍、メドウに至っては巨峰サイズ。
正直、よく茎が持ったな~ってサイズです。これもウィロウママの力なんですかね?
現在作ってるのはトマトソースならぬメートソースの前段階、トマトピューレならぬメートピューレです。今回はメートとメドウ、両方を混ぜて作っていきます。
とろ火で焦げないようにじっくりといきましょう。
他にも小麦粉と卵、温めのお湯で溶いた塩水に胡椒を混ぜて作っておいた、ちょっと不格好だけど生パスタ麺。
オリーブオイルが無いのがちょっと悔やまれます。……こんど乾麺も作ってみるかな?
他にも、取れたばかりのオニタマ、ギャロ、ポトや、白菜そっくりのハッサン、とうもろこしそっくりのモロコロなんかも今回の料理に使っていきましょう。
そしてどの野菜も質がいいというか、おっきいですね。
今回はメートをメインに使っていこうと思います。
ガルパパやヴェルグにいにも手伝ってもらいながら作業を進めていきます。
ガルパパには肉料理を、ヴェルグにぃには大量のメートピューレが焦げないように見てもらっております。
肉料理の方はトマトソースがあるので、ハンバーグを作ってもらうつもりです。
現在豚肉と牛肉をミンチにしてもらっております。
こっちはハッサンと豚肉の薄切りを鍋底に敷いたり、オニタマとギャロに軽く火入れをしたりしていました。
そして目玉はこちら、前日に仕込んでおいた生地を伸ばしております。
そう、ピザ生地です!
けど、チーズはどうするかというと……裏技を使います。
用意したのはこっちの世界にもあったレモンです。
名前はラーモの実と呼ばれていて、サラダなんかに汁をかけて食べたり、水に混ぜて飲むのが一般的みたいですね。
今回はこれをつかってチーズを作ります。
まずリクーム牛のミルクを鍋に入れ、火をかけて沸騰しない様に暖めます。
そして温まったら火から離してラーモの汁を加えて混ぜていきます。
その後15分間置いておき、その間に他の作業も済ませておきます。
そして15分立った後、分離したミルクを濾布で搾ってくと……。
できました! 手作りカッテージチーズです!
モッツァレラチーズができれば欲しいところですが、無いものは仕方ありません……、いつか絶対作ってやる!
後はこれにソースやフレッシュトマト、モロコロなんかをトッピングして釜で焼けば完成ですね。
後は、トマトピューレに軽く砂糖、塩、胡椒を加えて味を整えてからそれぞれの料理に使っていきます。
ハンバーグは先に軽く火を入れておいたオニタマ、ギャロ、臭み消しに胡椒を混ぜてコネコネ、パンパン。形を整えて裏表て焼き色を付けたら、トマトピューレと一緒に煮込んでいきます。
豚肉をハッサンで挟むように配置した鍋にもピューレをハッサンと肉が浸かるぐらいにまでいれてからこちらも煮込みます。
そして締めのピザにはソースをぬってモロコロを散りばめ、その上からカッテージチーズ、輪切りにしたフレッシュメートを載せて石窯で焼いていきます。
できました! マルゲリータビアンコっぽいピザと、メートの煮込みハンバーグ、そして豚肉と白菜のメート煮込み、そしてメートスパゲッティです。
メートスパゲッティのソースにはミンチ肉の一部を入れて作ったりもしています。
テーブルに並べられるとよくわかりますが、真っ赤です!
白いテーブルを真っ赤な料理でうめつくされてます!
「これじゃ、これじゃよ! この臭い……たまらんのぉ~♪」
「う~む、これはまた鼻を擽るメートのいい匂いが……」
「早く食べようぜ!」
「では、いっただきま~す!」
そこからは思い思いに出来た料理に手を伸ばし始めました。
ウィロウママはメートスパゲッティ、ヴェルグにぃは煮込みハンバーグに、ガルドパパはピザに手を伸ばしていました。
「これはフォークで絡めて食べるんじゃったな……、う~ん、このメートで出来たソースが絡まってなんとも言えぬ美味しさになっておるわ」
「こっちのハンバーグだった? 簡単に噛み砕けて口の中で味が広がっていく感じがうめぇのなんのって、食べやすくて好きだぜコレ! 歯がない鳥人族にはすっげぇ食べやすいなこのハンバーグっての!」
「こっちのピザもいいぞ! メートにチーズがあうあう、また料理のスキルレベルが上ったんじゃないか?」
ウィロウママはうっとりしながら、ヴェルグにぃはちょっとはしゃぎながら、ガルパパはピザを口に入れてからチーズがとろっとさせたりしながら思い思いに食べていきます。
だけどちょっと疑問に思ったので聞いてみた。
「そういえばガルパパやヴェルグにぃはどうやってスキルレベルとか見てるの? 僕は鑑定で自分のは見れるけど、一般の冒険者ってどうやって自分のスキルレベル見てるの?」
「ああ、それに関してはこれだな」
そう言って、なにか金属板みたいな物を取り出したガルパパ。
「これはギルドカードと言って、冒険者とかの登録証の様な物だな。
スキルレベルはこれで分かるようになっている。
ギルドの方で登録する時、これに血を一滴垂らすと個人認証がされて自分のステータスが分かるようになってる。
ギルドに専用のマジックアイテムがあって、それを使ってカードを更新すると、成長したスキルも分かるようになってる。まあ、確かめるために一々ギルドに行かないといけないのが手間ではあるんだがな」
「まあ、俺達はウィロウに見てもらうって事もできるからな」
「そうなの?」
「ん~、そうじゃな、スキルを見るぐらいは儂にも出来るぞ」
「そうなんだ? ウィロウママも鑑定持ってるの?」
「うむ、【上位鑑定】というのをもっておるぞ、一応来た時に見てはいたがのう……う~ん、このピザも絶品」
「あれ? じゃあウィロウママは僕が転生者だって知ってたの?」
「いや、それは知らんかったぞ、特殊なスキルを持ってるぐらいは思ったが、特にそれらしい記述もなかったしの。
まあスキル隠蔽は驚いたがな、こっちのハンバーグも肉と玉ねぎの食感がまたいいのぉ~」
「そうなんだ? てか、僕のスキル隠蔽効かなかったんだ……」
「上位鑑定じゃからの、お前さんの隠蔽より上位じゃからな。
偶にそう言うのがいるから気をつけた方がよいじゃろうな。
まあ、気になるなら儂が何度も上位鑑定して、隠蔽スキルの強化に手を貸してやるぞ」
「あ、それはお願いしたいかも、持ってると色々面倒なことになりそうなスキルあるから、できるならちゃんと隠しておきたいし」
特典のスキルもそうだけど、回復魔法っていろいろ面倒事に巻き込まれそうなんだよね。
宗教で黒い噂を昔、セバスさんから聞いた事あるし。
「うむ、じゃからこれからもうまい飯をよろしく頼むぞ!
う~ん、このハッサンにしみたメートと豚肉の味がまたなんとも言えぬ美味しさよ……、フォークが止まらんわ」
こうして、その日の食事は大変美味しくいただきました。
後日、ベアパパにメートソースのおすそ分けを送ったりしました。
ではまた次回 次回は少し時間が飛びます
トマトづくしでした。
トマトって色々使えるから便利ですよね。
おまけ、あるいはあったかもしれない一コマ。
フゥ:おすそ分けです。
ベア:なんの?
フゥ:メート料理たくさん作ったんだけど、その手作りソースのおすそ分けだよ。
パンに塗って食べるのが一番手軽かな?
ベア:呼んで欲しかった……(´;ω;`)
フゥ:ベアード様がいたから、難しいかなって思ったんだけど……。
ベア:フゥの手作り……食べたかった(´・ω・`)
フゥ:……今度なにか作ったら送るよ。
ベア:ヽ(=´▽`=)ノ
ではまた次回、7歳に飛ぶかも。