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そうだ、畑をつくろう!

 すこしの間更新が不定期になるかもです。

 そうだ、畑をつくろう!





「んっ……、もう朝か」

 いつもの様に日が昇り始める頃に目が覚めたのだ。

 健康的なんだろうけど、偶に朝8時とかに起きてみたくなる今日このごろです。


 本日は久々に冷えたのか、獣化状態で羽毛100%に抱きまくらされてました。

 むしろ、僕達がだき枕にされたというべきでしょうか?

 僕を抱きしめているのがウィロウママ、ヴェルグにぃを抱きしめているのがガルパパ。

 でっかいベッドの上で、僕達は湯たんぽ代わりになってました。




 あれから3日、ベアパパにチャットで近況聞いてますけど、未だにベアード様は領にいるみたいです。

 これだとクーゲル領に遊びにいけないんだよね。

 もうしばらくすれば王都から奥さんが迎えに来るそうですけど、どうなることやら。


 という訳で、現在クーゲル領に遊びに行けない僕は何をしているかというと……。


「え~さ! ほ~いさっと!」

「おりゃ! そらよっと!」

 ザクザクと音を立てながらヴェルグにぃと一緒に地面を耕してます。

 畑仕事って身体を鍛えるのに良いんですよね。こうやって鍬を振って、地面を耕している内に筋力も付いて、足腰も鍛えられるみたいですし。

 まあ、身体を鍛えるってのは建前なんですけどね。

 前に港町で買った種、あれを何処かで植えられないかな~って考えながら買ってたんですけど。

 まさかこんな広い所で育てられるなんて、思ってもみませんでした。


 ウィロウママに畑作っていいか聞いたら「構わんぞ、何を植えるか楽しみじゃのう」

 笑顔で了解されました。……最後にじゅるりという音が聞こえたのはきっと気のせいだと思う。


 港町で買い物をしていた時に、鑑定を使って自分が知ってる野菜っぽい物の種を買ったのですが、どうなることか。


 まあ、肥料もほとんど無いのでちゃんと育つかわからないんですけどね。

 ウィロウママは「大丈夫じゃて、よそならいざしらず、ここならば問題なかろうて」と、言っていたけど、どういうことなんだろうね?

 土の状態がいいとかなのかな?


 そんなこんなで耕していった結果、家庭菜園規模の畑が出来上がりました。

 畝をを作ったり、木材で簡易のプランターを作ったり、家庭菜園としてはいい感じだと思います。

 という訳で早速種まきです。

 

 畝に種類別で種を植えていきます。

 畝と畝の間は大体人が二人、ギリギリ通れるぐらいでしょうかね。

 その感覚で、縦4メートルの畝に種を蒔いて行きます。


 後は水を上げたら今日の作業は終了。

 その後は体動かしたり、ウィロウママに魔法を教わったり、裁縫したり、料理したりとして過ごしていました。




 そして翌日の事なのですが……。



「なに? これ……」


 畑に植えた種全てが芽を出すどころか、もう葉っぱが出来て茎の部分ができ始めています。

 一体何があったし……。


 とりあえず、真っ先に思い浮かぶ原因をじ~っと見つめてみました。


「…………」

 見つめた先にいたウィロウママはすっと目線をそらしました。

「ねぇウィロウママ、この世界の野菜ってこんなに早く育つの?」

「さぁどうじゃったかの~? 長生きしてきた所為か、思い出せんの~?」

 そう言ってますが、一向にこちらを向こうとしませんね。


 まあ、その日はごまかされておきました。ですが翌日になると……。


「ウィロウママ、ほんとにこの世界の野菜はこんなに早く成長するのかな?」

「…………」

 ウィロウママの手を握って問いかける。

 流石にこれは聞かないといけない……。


「ねえ、どうしてこんなに早く成長してるのかな? これなんてもう後は実をつけるだけだよ?」


 そう、植えた野菜全て成長していて、後は実をつけるのを待つだけのや、もう暫くしたら収穫できる状態になっていたのだ!

 いくらなんでもこれはおかしい。

 ウィロウママに笑顔で詰め寄ると、あっさり白状しました。


「だって待ちきれなかったんじゃよ~。お前さんの作る料理がとってもうまいし、今まで見たことないような料理が食べれて、そこに野菜育てるとくれば、今度はどんなうまいものが出来るのかって考えたら我慢できずについ、精霊の力でちょっと成長させてしまったんじゃよ」


 そんな笑顔で言われても……、それにしても精霊の力ってすごいな~。


「まあいいんだけどね……、でも何かやるときは教えてね」

 そこからは色々と作業することになるのだった。

 大急ぎで支柱を作ったり、それを結ぶ紐を作ったりと、養分を上の部分に集中させる為に下の部分の葉っぱを切ったりと色々。


 そして翌日には大体の作物が実っていたのであった。

 季節を無視した感じで育ってしまって感はあるけど今回は気にしないでおこう。

 家族総出で収穫された食材は、早速どんな感じか見てから調理することになりました。

 ウィロウママはお口からじゅるりと何かが一瞬垂れているように見たのは気のせいだろうか?


 ちなみにこの野菜の急成長、それなりに魔力を使うのでそう頻繁には使えないようです。




 ではまた次回 ノシ





 なんの野菜が取れたのかはまた次回。


 次回、調理&実食編。

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