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今後の方針

 だいぶ間が開いてしまいましたが、また更新再開していきます!

 そして細々とした所をちょっと修正、並びに変更したりしてました。

 後短編の加筆修正とかも……。


 では、本編どうぞ!

 

 今後の方針




 あれから何とかベアード様を巻いて、帰ってきました我が家です。

 帰って来た時にはもう日が暮れていまして、夕飯は作りおきの肉ポトです。

 作りおきなので、ポトの味が染みていい感じです。

 テーブルの上では、ヴェルグにいとガルパパのフォークがキンキンと、金属音を響かせながらも、暖かくて微笑ましい光景が見られます。


 それにしてもこれでだいたいのことに決着がついた感じですが、今後どうするか考えないとね。

 味のよくしみたポトを口にしながら色々考え、頭のなかで並べてみた。


 1、まず何になりたいのか?

 2、この世界で何をしたいのか?

 3、目立ちたいか目立ちたくないか?


 まずパッと思い浮かぶのがこんなかんじかな?


 1は今のところ冒険者と錬金術師、これだよね。

 折角錬金術のスキルもらったんだから、一体どんなものが作れるのか楽しみなんだよね。


 2は文字通りだよね。小説とかでよくある建国したり、ハーレム作ったり、王族貴族とのラブロマンスとかのテンプレ系の事がしたいのか?

 それとものんびり悠々自適なスローライフか、自由な冒険者生活を送るのかって感じかな?

 他にも商人とかも面白そうだよね。

 まあ、ここはまだ決めなくてもいいよね。まだこの世界のこと全然知らないんだし。

 セバスさんの授業で幾らかは習ったけど、座学と実技は違うって言うし。


 3は2に直結する事柄。建国とか王族とのラブロマンスとか嫌でも目立つ。

 そう言うこと目指すなら、目立った人の宿命かどうかはわからないけど、波瀾万丈な人生を送る覚悟もしないといけない気がするんだよね……。

 まあ、テンプレなことが起こるとは限らないけど、警戒はして損はないよね。

 でも、のんびりスローライフ送るなら目立たないようにしたいよね~。

 有名になったりしたら、自由に動けなくなる可能性が高かったりするんだし。


 まあ、そんなこんな考えていたらガルパパから「どうしたフゥ、手が止まっているが調子でも悪いのか?」

 ヴェルグにいとの食の戦いの手を止めて、心配するように聞いてきた。


「ううん、調子が悪いわけじゃなくてちょっと考え事していただけ」


「考え事? 一体何を考えていたんだ?」

 その問に首を傾げるガルパパ。


「今後とか、将来どうしようかな~って考えてたの」

「今後?」

「うん、何がしたいかとか、何になりたいとかね」


そう言ったらガルパパは思案顔しながら聞いてきた。


「ふむ、ちなみに今のところは何になりたいってのはあるのか?」

「今のところは錬金術師と冒険者かな、色々作ってみたり、ガルパパ達と冒険してみたい!」

 そう言ってご飯に食べ始める。


「錬金術師に冒険者か~、一緒に旅するぐらいは問題ないだろうが、冒険となると厳しいだろうな」

「そうだよな~。最低でもゴブリンジェネラルを一人で仕留められるぐらいの実力は欲しいよな~」

 ガルパパとヴェルグにぃからは厳しくも、優しい一言を頂きました。

 そりゃそうだよね。一緒に旅するのはまだしも、冒険となったら足手まといになるのはまずい。

 僕のせいで二人にもしもの事があったら、悔やんでも悔やみきれないよ……。


「それにしても錬金術師か……、才能スキルがあるならまあ当然っちゃ当然か。……だがな~」

「ん? ガルパパ、何か問題があるの?」

「問題ってか、まあ、ポーション作りとかはまだしも、本格的に始めるとなったらな~」


 ヴェルグにぃも思案顔になる。一体何があるんだろうか?


「金がかかるんだよな……、特に合成窯が」

「合成窯?」

 あれかな? こうぐるぐるかき混ぜるような?


「ふむ、その合成窯と言うのはそんなに金がかかるもんなのかのぅ?」

 ウィロウママがそう問いかけると、ヴェルグにいが答えた。

「そうだな、一番ランクが低くて小さい合成窯で確か……、金貨10枚だったかな?

 俺が知るかぎりだが……」

「ぶっ!? ケホッケホッ……金貨10枚!?」


 あまりの値段に食べてた物が喉に詰まりかけた。

 一番ランクの低い物で金貨10枚!? 一般市民一人が1年過ごすのに必要な食費が銀貨5~60枚、そこに病気にかかった時の薬代や、家賃、衣服や雑費、税金込でも金貨2枚もあればだいたいまかなえると計算すれば、5年は働かなくてものんびり暮らしていける金額だ。

 そう考えると、一般の人からしたら結構な金額だな。

 しかし、絶対に手が届かないわけじゃないのか。

 一番ランクの低いってことは、高いのになるとどんだけかかるんだろう?


「まあ他にも素材やら機材とかにもお金がかかるから、とにかくお金がかかる職業だな」


 おうふ、こんなことならあのお金、半分ぐらいもらっておけばよかったかな?

 だけどそんなことを考えているとガルパパが一言、助言をくれたのだ。


「まあ錬金術師ギルドで多少金がかかるが、合成窯を使わせてくれる所もある。

 それに、材料も自分で取りに行ければそこそこ安くできるからな。

 そう言う意味では、錬金術師兼冒険者と言うのは、結構いたりするんだ。

 機材を買うための準備金を、冒険者で稼ぐってやつも多いぞ……ん?」


 あ、使わせてくれるところはあるんだ……。でも、毎度そこに出向くのもな~。

 できれば家とか、落ち着ける場所でやりたい気もするな……、まあ、ないものねだりは出来ないもんね。

 それにしてもガルパパは何やら首を傾げながら思案顔? と言うよりは、何かを思い出そうとしてる感じかな?


「そう言えばヴェルグにぃはジェネラル倒せるの? ちょっと苦戦してたように見えたよ?」

「そりゃあれだ、お前さんらを守るためにあいつら惹きつけないといけなかったからな。

 その辺調整して戦ってたから、苦戦してるように見えたんだろう?」


「そうなんだ……、じゃあ最後のあれは何だったの? 急に相手の攻撃が遅くなったように見えたけど」

「ああ、あれは俺の魔法だな。強烈な風で、相手の動きを妨げたのさ。

 強い逆風の中じゃ、素早い動きってのは難しいし、速度は当然落ちる。」


 なるほど、向かい風の中で走るようなものか。

 僕もいつかは、そう言う魔法使えるようになるのかな?

 まあ、その為にはやっぱり頼むべきでしょうね!


「ヴェルグにぃ、お願いがあるんだけど、いいかな?」

「なんだ? 俺に頼み事って珍しいな?」

「あのね、僕に戦い方教えて! 稽古つけて欲しいんだ!」


 この間のゴブリン騒動でも思ったけど、何をするにしてもやっぱり力はどうしても必要になる。

 ゴーレムにしたって、あれはウィロウママが触媒くれて、力を貸してくれたからであって、自分の力かと言われたら、NOだよね。


「稽古か~、お前まだ5歳ぐらいだろ? いくらなんでも早すぎるだろう?」

 ヴェルグにぃからは疑問の声が、そしてガルドパパからも。

「逸る気持ちは分かるが、まだダメだ。体ができてない内に無理はさせられん。

 せめて7歳になってからだな、そしたら稽古をつけてやろう」

「ま、それまでは基礎作りだな。子供らしく遊んで走って身体作ってこい!」


 ガルパパもヴェルグにぃも笑いながらそう言ってくれた。

 7歳までは我慢か~、まあそれまでに色々できることはあるだろうし。


「7歳か~、後一年ちょっとぐらい……なのかな?」

「フフ、まあしっかり楽しんでおけ。それに……」

「なぁ……」

 あれ? なにやら不穏な雰囲気が……。


「俺達に師事するんだ、生半可な鍛え方をする訳にはいかないだろうな」

「だな~、どこに出しても恥ずかしくないぐらいに鍛えてやらねぇとな~」

 二人が悪代官のような笑顔でこちらを見つめてきた。

 あれ? もしかして僕、地雷を踏んだかな?


「あの、二人共? 僕、まずは自分の身を守れる様になろうと思ったんだけど、なんだかすご~く嫌な予感がするのはなんでかな?」

 ちょっと腰を浮かせていつでも逃げれる体勢に移行する。

「なに、ちょっとばかしハードな訓練をするだけさ」

「そうそう、ナイフ一本もって一ヶ月無人島に籠もったり、寒い雪山行ったりするだけだって」

「他にもちょっとしたゴブリンの群れを狩ってもらったり、鳥の卵を取ってきてもらうだけだ」


 あかん! これは生きて帰れない類のやつだ!?

 ダッ、と逃げ出そうとした僕は悪くない。

 だけど、立ち上がった瞬間にはもう、ヴェルグにいの腕の中でした。


「冗談だって。まあちょっときついのもやるとは思うが、さっき言ったみたいな無茶なのは無いから安心しろ」

「……ほ、本当に?」

 丸まった尻尾を股にはさみながら見上げるように言った。

「ああ、身体ができてきたらじっくり教えてやる……ん?」

 ガルパパはそう言って、何かが引っかかっているのか、また思案顔になる。

「まったく、二人共からかいすぎじゃ。儂も魔法を教えてやるから、期待しておるのじゃぞ」

 ウィロウママもそう言ってからヴェルグにいから僕を奪い取るようにして抱きしめてきたのだが……。

 ウィロウママの柔らかな胸部装甲に顔面を挟まれて、こ……きゅ……う……が……。





「ウィロウ、口と鼻がふさがっているぞ! 放してやれ!」

「おっとすまんの、つい抱きしめすぎてしまった」

「プハッ、はぁ……はぁ……」

 見ていたガルドパパが気づいてくれたおかげで助かった……。

 危うくお花畑を見に行くところだった……。


「そう言えばガルパパ、さっき錬金術の話ししてた時に何か引っかかってたみたいな感じだったけど、何かあったの?」

「ああ、それなんだが……」

「それなんだが?」

「フゥ、錬金術の学校に行ってみる気はあるか?」


「へっ?」

「どうせやるならちゃんとした知識もいるだろう?

 さっき思い出したんだが迷宮都市と呼ばれる場所で学校があるのを思い出したんだ。

 入学可能な年齢である10歳になったら、行ってみる気はないか?」


「えっと、それは……行ってみたいのはやまやまだけど、すごくお金がかかるんじゃないの?」

 学校って、結構裕福な家や貴族の子が入るって聞いたんだけどな。


「あそこは専門的な知識を学ぶ学校ではあるが、門戸は広く、授業料も思ったよりは安く済むらしい。

 まあその分、不真面目だったり、余りにも成績が悪かったりしたら退学させられるらしいがな」


「それなら……行ってみたいかな。でも、入るかどうかはどんなところか調べてみてからの方がいいね。

 余りにも自分に合わない学校だったら困るし」



 こうして、ちょっとした方針が決まったのでした。



 次回に続く!


 という訳で、近いうちに舞台は学園編に移ることになるかもしれません。


 


 そしてここで一つ、もしかしたらサリアの件を大きく変更するかもしれません。

 色々考えた結果、ゴリッと変更する事になるかも。

 具体的には、サリアがフゥ誘拐する辺りを丸っと変える事に……。


 全体的な話の流れはあまり代わりませんが、サリア関連のところが丸っと。

 見切り発車で書いていたのですが……、よろしければ今後もよろしくお願いします。


 ではまた次回。

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