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ゴブリンレイド終結!

累計ポイント15000突破ありがとうございます!

 ゴブリンレイド終結!





 さて、目の前には普通のゴブリン十体にゴブリンナイトが三体。その後ろにゴブリンジェネラルが控えてます。どう見ても強敵です!

 そっとヴェルグにいを見てみると。


「ギリギリまで時間を稼ぐが……親父が間に合うかどうかだな。俺一人なら空からって言えるが、守りながらとなるとそうもいかねえからな。親父の到着予定まで後、どのぐらいだ?」


「ざっと4分って所かな」


「そうなると……守りながら戦って……まあ、なんとかなるだろう。まあまずはゴブリン共を片付けるとしようか!」


「了解!」


 という訳で早速さっきの合わせ技を繰り出す、四発二連射の連携攻撃!


「いけえ! シューティングアロー!」


 狙うは前衛のゴブリン! 当たれえぇ!


 発射された矢は前衛のゴブリンを全て貫く……はずだったのだが。


 ガン! スパン! バキ!


 八本の内4本の矢がゴブリンナイトに防がれたのだ! 一本は身にまとった鎧に、一本はその盾に、そして残りの二本はその剣によって切り払われたのだ!

 だけど防がれなかった残りの矢はゴブリン4体の眉間を正確に撃ちぬいていた。


「ま、ナイトがいるならそうなるか……、んじゃ、こっからはちっとばかし本気で行くしかねぇな!」


 そう言ってヴェルグにいは弓と矢束を置いて槍に持ち変える。


「お前らは下がってろ! あいつらは俺が相手する!」


「ちょっ!? ヴェルグにい! 向こうは普通のゴブリン除いても上位種4体だよ! そんなに同時に相手できるの!?」


 駆け出そうとするヴェルグにいに声をかけるて止めようとするけど、全く止まる様子もなく駆け抜ける。


「大丈夫だって、時間稼ぎだけならなんとかなる。まあ援護してくれれば嬉しいが無理しないでいいからな! 無いとは思うがもし雑魚のゴブリンがそっち向かったらそれは頼むぜ!」


 そしてヴェルグにいは翼を広げ空を飛ぶ。


「あっ!」


 そうだよね、空飛べるならかなり優位に戦えるよね! けれど、それだけで4対1を覆せるのかな?


「風よ……我が意のままに、我が成すままに……来たれ旋風! 汝は我が翼と共に有り!」


 そう呪文を唱えると、ヴェルグ兄様の周りにものすごい風が集まり始めたのだ!


ウインドブレス(風の祝福)! さあ……行くぜぇぇ!」


 魔法で風を身にまとったヴェルグにいはもの目で追うのがやっとの速度でゴブリン達に迫る!

 通った後にはものすごい砂煙が巻き上がり、の速度を維持したままゴブリン達の周りを飛び回り、砂煙が彼らの視界を塞いだ!

 そしてそこから槍を何度も突き入れる! その度に金属音やザシュッと、槍が肉に刺さったような音がわずかに聞こえてくる。

 おそらくゴブリンやナイトに当たったのだろう。


 そしてヴェルグにいが巻き起こした砂塵が収まるとそこには……。


「GUUUUUUUUUU……」


 ゴブリンは血だらけで倒れ、ナイト達はところどころ鎧に守られていなかった部分などがから血を流し肩で息をしているようだった。

 一部鎧がヘコんでいる所を見るとヴェルグにいの一撃はかなりのダメージを叩きだしていたのではと思わせる。


「こいつで終いだ!」


 そしてヴェルグにいの槍はナイト2体の身体を貫く!

 だが、3体目のナイトを貫こうとした時にそれは起こった。


「GURUAAAAAA!」


「おっと!?」


 ゴブリンナイトに槍を突き入れようとしたヴェルグにいを横薙ぎの大剣が襲いかかる。

 だけどとっさに槍を盾にして衝撃を逸らしながら大きく外側に弾き飛ばされたお陰でなんとか上空に逃げ延びた。

 だけど、なんだか当たる直前に急にジェネラルの攻撃の勢いが削がれたように見えた気が……。


「あぶねぇあぶねぇ。危うく斬られるところだったぜ」


 それに対してゴブリンジェネラルは舌打ちのようなものを叩きながらも雄叫びを上げる。


「おーおー、めっちゃ怒ってやがるな」


「ヴェルグにい! そんな事言ってる余裕あるの!? なんか今さっきのすごく危なく見えたんだけど!」


 正直ヴェルグにいの身体が真っ二つになるんじゃないかと肝が冷えたよ。


「な~に大丈夫さ、それに今の状況なら時間稼ぎするだけでいいからな」


 けれどそこに、ジェネラルがひときわ大きな雄叫びを上げた所で森側から。


「「「GOBUUUUUUUUUUUUU」」」


 ゴブリン達の増援が現れた。

 あれ? これはちょっとまずくない? ざっと見ただけで40はいそうなんですけど。


 だけどヴェルグにいはどこ吹く風で「おーおーいっぱい来なすったな、だけどそろそろ時間のはず……」

 ヴェルグにいはそう言って空の向こうを見る。


 時間の方をみれば後30秒を切っていた。

 だけどそんな時にジェネラルが咆哮を上げると周りのゴブリン達もそれにつられて雄叫びを上げ、一斉にこっちに突撃を仕掛けようとしていた。


「これは……、やばいんでないかな?」


 そう思った時だった。突撃しようとしていたゴブリン達が吹き飛んだのは。


「待たせてしまって悪いねぇ、道中の掃除にちょっと手間がかかってしまってね……。だけどここからは私が盛大に歓迎してあげようじゃないか!」


 そう、そこには身の丈よりも大きな両刃の戦斧バトルアックスを担いだアイシャさんの姿が。

 そして、そう言い終わるやいなや近くのゴブリンを纏めて薙ぎ払っていく!


「BURURAAAAAAAAAAAAA!」


 それに対してジェネラルはアイシャに狙いを定めて突撃していこうとするが。


「おっと、これまた上客だね……ですが残念、アタイはメイド。お前さんの相手はアタイじゃなくてご主人様なのさ」


 アイシャさんがそう言い終わると近くを大きな影が過ぎ去った。


 そしてその直後から突然なにやら空気を切り裂くような落下音が……。そして次の瞬間!


 ドゴォォォォォンン!


 落下の衝撃音に立ち上る土埃。

 爆心地に深さ1mぐらいのクレーター。

 そして真っ二つになったゴブリンジェネラルの姿と鎧を身に纏い、大きな両手剣を握った人だった。


「そう、お前さんの相手はワシじゃよ……っと、もう聞いてないか」


 空を見上げれば身体にいくつか馬車の荷台だけを括りつけた竜化したガルパパの姿があったのだった。


「愛すべき子供たちよ! 儂が来たからにはもう安心だ!」


 降ってきたそう高らかに宣言したおじさん、まさかこの人が……。





 次回に続く!


 

 次回はゴブリンレイドの〆になる予定。

 皆さんにも色々言われましたが、ついにあの件にも決着が付くと思われます。

 という訳で、次回もよろしくお願いします!



 それにしても鼻風邪から治りません……。結構辛いです。

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