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連絡と夜戦準備

 連絡と夜戦準備





 さて、皆さんご飯を食べて一時の休息といった所でしょうか。

 ウィロウママが前線で睨みを効かせてくれているので今の所は静かなもの。

 だけどこれ、いつまで持つかわかんないんだよね。



 フゥ:ウィロウママ、この状況いつまで持つと思う?


 ウィロウ:そうじゃのう、少なくとも完全に暗くなるまではもつじゃろうな。

 そこから先は完全にゴブリン共のタイミングじゃな。ジェネラルやキングがいるなら少なくとも何かしらの手を打ってくるとは思うぞ。


 ヴェルグ:いっそ森ごと焼き払っちまえば楽に終わりそうなんだがな。


 ガルド:この馬鹿息子が! そんな事したらどうなるかわかっていってるのか!


 ベアール:できればそれはやめてほしいな……。だがいざとなったらそれも覚悟しないと……。


 フゥ:そういえばベアパパ、過去にもこんなゴブリンレイドが起きたことはあったの?


 割と大事なことだよね? 過去にも起きたことが有るならその時はどうしたかって情報はあるはずだし。


 ベアール:いや、ジェネラル級が1体発生したレイドとかはあったんだが、キングが現れたことはなかったな。

 これだけの攻勢は今回が初めてだ。


 おうふ、今回が初めてだったか……。


 フゥ:ねぇガルパパ、ガルパパはいつ頃帰れそう?


 現在時刻は6時を指している。現在季節は春。7時にはもう真っ暗になる。

 そうなったらいつ攻撃が始まるかわからないのだ。

 しかも今夜は確か三日月だったはず、月明かりは余り期待できないんだよね。新月じゃないだけましだけど。


 ガルド:帰ること自体はもう少ししたらだな……。あの馬鹿もいま急いで準備しているところだ。


 ヴェルグ:ん? それはどういう事なんだ?


 ベアール:家の糞爺がまた無理を言ったようで申し訳ない。ですがもしやその無理とは……。


 ガルド:ああ、ちょっと騎士たちを空輸して欲しいと頼まれた。準備が済み次第こっちは何往復させられるか……。


 フゥ:ガルパパ、お疲れ様です。こっちで何かしておいたほうがいいことある?


 ガルド:そうだな、可能ならどこかに着陸できるように明かりを用意しておいてくれないか?

 フゥのマップのお陰で場所は分かるが着陸となると少しな。


 ベアール:場所についてはこちらで用意させてもらいます。



 その後も暫くベアパパとガルパパの話し合いが続きました。

 どうやら物資の運搬なども話し合っていたようですね。

 現在の状況でも物資はドンドン減っていってる状態。援軍が来てもその後の討伐で倍率さらにドン! というレベルで減っていく。補給できるタイミングが有るなら補給しておきたいのが心情だよね。


 ポーションに矢、剣だって整備しなきゃいつ折れるかわからない。

 そして村の中とは言え食料も援軍の分まで考えれば心もとないはず。


 まあそんな話は大人たちに任せて、明かりの準備をしないと。

 明かりを付けるだけだったら火を灯してもいいんだろうけど、今回は魔法陣で。

 現在は薪というか使える木材は矢の材料として使われてるから結構大事なんだよね。

 それに、明かりとするなら魔法や魔法陣で用意したほうが安く上がるんだよね。特に今回は。


 なんせそこらにゴブリンが山のように倒れてるから、魔石が取り放題なんだよね。

 魔法陣の魔力にゴブリンの魔石を使えば暫くは持つはずだし。

 本来だったらいつ到着するかわからない援軍のための明かりも着くちょっと前ぐらいからつければいいわけだしね。

 情報伝達って本当に大事だね。


 という訳で現在ベアパパに相談した結果、ウィロウママに協力してもらってゴブリン達の魔石を一部回収して街道の方に出てきました。

 現在村の中でガルパパが載せてる人達を安全におろせる場所が思い浮かばないとのことでこちらに。


 現在連結式の明かりの魔法陣を描いているのですが……。


「ねぇ、なんで皆ここにいるの?」


「なんでって、退屈だからに決まってるだろ!」


 そう、ゴー君達5人がついてきてるんですよね。

 護衛としてヴェルグ兄様と、猟師をしているクロくんのお父さんもきてくれてますけど。


 ちなみにクロくんのお父さんは獣人ですね。その嗅覚や聴覚で警戒してくれるそうです。

 クロくんもそのサポートみたいですね。猟師なので武器は短弓を所持しています。


 そしてこの人選ですがアイシャさんの推薦なんだそうです。

 普段からアイシャさんに鍛えられているそうで、多少なりとも戦闘はこなせるとか。

 まあ、こっちのほうが安全なのかもしれませんね。

 今のところ街道の方にまではゴブリンも出ていないという判断も有るんでしょう。

 加えてメイちゃんとアンちゃん、それにダンくんは魔法陣の心得が有るようで明かりの魔法陣ぐらいならなんとか描けるみたいなのでこちらに来たというのもあります。


 ゴーくんとクロくんは女の子のボディーガードもかねてるんでしょうかね?

 

 まあそんな説明もされた後、僕たちは夕日が沈む中、大急ぎで魔法陣を描き始めるのだった。


 こんなこと言うとフラグになるかもしれないけど、この後何事もなければいいんだけどね。

  

 

 ではまた次回に続く。


 

 

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