一時の休息と情報交換
今回は別視点も少し入れてみました。
一時の休息と情報交換
あれから少し時間が経ちまて現在PM3:30分。
2体目3体目と作り、先ほど4体目を作り終えたところです。
【土魔法のレベルがアップしました】
そして土魔法のレベルも1上がり11レベルに上がりました。
でもそのせいで私のMPはもう殆どありません。現在のステータスはこんな感じ。
【氏名:フゥ(仮)】
【性別:男 年齢5歳】
【種族:ワーウルフ】
【ステータス】
HP60/60
MP50/220
【氏名トリス=オルム】
【性別:女 年齢5歳】
【種族:人間】
【ステータス】
HP35/35
MP0/430
【状態:MP枯渇】
身体の片方はMP枯渇で動けなくなりました。
それにしても前線の様子はどうなってるんでしょうかね? ちょっと聞いてみましょう。
フゥ:こちら4体目のゴーレム作り終えたところです。前線の様子はどうですか?
ヴェルグ:……なあフゥ、あれお前が作ったゴーレムなんだよな?
ベアール:おかしい、ゴーレムってもっとこう角張った感じのものだと思っていたんだが……。
フゥ:えっと、ウィロウママが手伝ってくれたんだけどその時に『僕が思い描く最強をイメージしろ』っていわれて、それでガルパパをイメージしたんだけど。
ヴェルグ:それであれが出来たと。……あれはやり過ぎだって。
ウィロウ:ハハハ、いやすまんのう。フゥの作ったこのゴーレムの出来が思ったよりも良くてな。つい色々と手を加えてしまった……。
フゥ:一体前線で何が……。
ヴェルグ:そうだな、最初にゴーレムが飛んできた時は何事かと思ったぜ……。
ベアール:その後は各方面のゴブリンを文字通り叩き潰していたな。
お陰で矢の回収や、負傷者の治療も行うことが出来きた。
そして何よりもゴーレムを恐れてゴブリン達が一時的とはいえ、下がってくれたのが大きいな。
ヴェルグ:あの戦いっぷりは凄まじかったな……。
ウィロウ:そんなに褒められるとさすがの儂も照れてしまうのう。
フゥ:なんだかすごい戦いだったんだね……。
ベアール:ウィロウ殿、前線を暫く任せてもよろしいですか?
ウィロウ:ふふふ、まあ今は気分がいいからのう、任されよう。
という訳で戦闘は一時膠着状態になり、一息つけるようです。
できればこのまま終わってくれればいいんですが……。
それからまた時間が立ち、ヴェルグにいもベアパパも前線から一度こちらに。
その時にセバスさんも一緒戻ってきました。
その際にセバスさんからの情報も入り、推定ジェネラル級を複数補足したとのこと。
その情報を元に考えると、今回の戦いにはキングがいるのはまず間違いないと思われるみたいです。
そして情報の整理をしている所にガルパパから連絡が入りました。
ガルド:こちらガルド、馬鹿への連絡は済んだ。急ぎ準備してそちらへ向かうそうだ。
そちらの状況はチャットのお陰でだいたい分かったが、なにか追加の情報は有るか?
ベアール:偵察に出ていたセバスからの報告でジェネラル級を複数補足、キングがいるのはまず間違いないかと。
ガルド:となると急がないとまずいな。その事も後で伝えておこう。
ヴェルグ:親父、王都にいるならちょっと矢の補給を頼みたいんだが。
フゥ:もしよかったらポーションも……。
ガルド:わかった、タイミング見て買っておく。進展あり次第連絡を入れる、ではまたのちほどな。
という感じで話は進み、時刻は夕方に。
休んでる間にベアパパとセバスさんにもパンを試食してもらったりしながらガルパパからの連絡待ちです。
従士の人達もそれなりに休めたのか、いくらか空気が明るくなりましたね。
そして其処に屋敷の方にいた主に女性陣からの食事が届きました。
「皆様、御食事を持ってまいりました」
「沢山作ってきたから今のうちにしっかり食べときな! 腹が減ってて戦えないなんて言わせないよ!」
リーシャさんと、その隣には身の丈よりも大きい戦斧、バトルアックスを背負った女性がいました……。他にも従士の奥さんと見れる人達も見られて食事の準備
「アイシャ!」
セバスさんがそう呼んで二人に近寄りますが、アイシャさんって確かリーシャさんのお母さんで、セバスさんの奥さんだよね。
見た目だけで言えばリーシャさんより若いですよ!? いやリーシャさんも結構若いんですけど。
例えで言うならリーシャさん21才、アイシャさん17才って行った所でしょうか……。
これなにも知らない人から見たら姉妹って言われても仕方ないかと、当然リーシャねえが姉で見られるでしょうね。
「セバス、住民の方は皆落ち着いたわ。ここからは私も出るからもう安心よ! ゴブリンナイトだろうがジェネラルだろうが纏めて薙ぎ払ってあげるわ!」
「いや、お前な……」
殺る気満々でセバスさんに詰め寄るアイシャさん。何と言うか姉御肌と言えばいいのかな?
そしてあそこまでうろたえるセバスさんも珍しいな。
とりあえず、ウィロウママや皆のお陰で暫くは持ちそうな感じです。
後は援軍が来ればなんとか……。
ではまた次回。
とある若い従士の証言
俺はあの時、目の前で起こったことが信じられなかった。
その時俺は同じ従士仲間と一緒にゴブリンと戦っていたんだ。
やつらは数えるのが馬鹿らしくなるほど数で攻めてくる、お陰でこっちは疲労がドンドン溜まっていく。
なのに奴らは倒しても倒しても出てきやがる。
ゴブリンは魔物の中でもかなり弱い部類なのだが、数の暴力でこられると話は別だ!
現在倒したゴブリンはちょっとした山のように積まれている。
片付けてしまいたが、そんな事をしている余裕はない。襲ってくるタイミングがバラバラで片付けようとして襲われたことも有るぐらいだ。
なので現在は精々森側の方に置いておくぐらいだ。
壁の上からは弓矢でゴブリン達を牽制、アーチャーやメイジなんかを優先的に狙ってもらっているが、肝心の矢がいつまで持つか……。
矢は回収したいのだがなかなか回収するタイミングが……。
だが矢の残りがすくなくなり、これ以上はまずいと思い矢の回収に向かったんだ。
だがタイミング悪く、刺さった矢を抜こうとした時に奴らが襲ってきたんだ。
「くそ!?」
俺は慌てて戻ろうとしたんだが運悪くゴブリン共の血糊で滑り体制を崩してしまった。
奴らはそんな俺めがけて走ってくる。
正直もうだめだと思った……。
そんな時だ、アレが突然空から降ってきたのは。
俺は一瞬何が起きたのかわからなかった。ゴブリン共は後3mぐらいのところまで迫ってきていて、後ろからはゴブリンアーチャーが矢を放ってきたはず。
だがその矢は俺に届かず、間に現れた存在に阻まれ地に落ちた。
そして降ってきたそいつはゴブリン共を圧倒的なまでの力で薙ぎ払っていく。
見た目はドラゴンのように見えるんだが、全てが土で出来ているように見えたんだ。
それにもかかわらず矢は刺さらず、当たった剣は二つに折れ、ゴブリンメイジの魔法は尻尾で叩き潰していた。
おそらく誰かが作ったゴーレムなのだろう。従士の中にもゴーレムを作って戦わせている奴もいたがこいつは完全に別物だ。
俺はしばらくゴブリン共がやられるのをただ見ているしか無かったのだ。
後で聞いたのだが、そのゴーレムは他にもいて別の場所を守ってくれていたそうだ。
お陰で矢の回収やゴブリン共を邪魔にならないように片付けることもできた。
一体アレを作り、操っていたのはどんな人物だったのだろうか……。
とある若い従士の証言より抜粋
ゴブリン騒動ももうそろそろ完結になるかな。
あまり長くやってもアレですので。
ではまた次回に~
※没ネタ
ウィロウ「作るなら最強がよいのう、現実で敵わない相手なら勝てるものをイメージするのじゃ!」
ウィロウ「ああ。時間を稼ぐのはいいが――――別に全滅させてしまっても構わんのじゃろう?」
以上、一瞬入れようかとも考えた没ネタでした。