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ゴーレムと精霊ウィロウのお守り

 ユニークアクセス10万人突破ありがとうございます!

 応援してくださった皆様に感謝します!

 そしてまさかの勝手になろうランキングでまさかの9位にドキドキしております。

 投票してくださった皆様、ありがとうございます!


 そして、もしかしたら二章を終えた所で一度、一章の部分を一部手直しするかもしれません。

 その時はよろしくお願いします。


 ※ゴーレムの大きさに関して分かりにくいと思ったので修正しました。

 ゴーレムと精霊ウィロウのお守り





 さて、実験も済んだし本番と行きましょうかね。

 ゴーレム作るとその地面がへこんじゃうから場所は選ばないと……。

 あ、さっき作ったゴーレムは土に戻しましたよ。誰かが躓いたらいけませんからね。


 ちなみにさっき作った簡易のゴーレム作成に使ったMPは10、魔法陣使って作るゴーレムは手間がかかる分MPの消費はある程度少なく済むみたいです。

 という訳で、現在問題ない場所で魔法陣を書いております。


 今回は大っきな魔法陣を書かないといけないから結構大変です。

 なんせ僕の土魔法のレベルは10。

 駆け出しもいいところです。そんなレベルで大型のゴーレム作ろうとしたらそこそこ大きな魔法陣で補助しないと無理みたいなんですよね。

 方法が無いわけじゃないんですけど、それには何かしらのマジックアイテムとか触媒で増幅するなどの手段が必要なわけで、あいにくと僕はそんなもの持っていないので規模の大きな魔法陣でやるしか無いんですよね。


 さらに付け加えるなら、今の僕じゃ土以外のゴーレムが作れないんですよね。

 小説とかで出てくるロックゴーレムとか、サンドゴーレムとかそう言うのはもっと土魔法のレベル上げてから漸く作れるんだとか。


 けど、そんな時にウィロウママから連絡が入りました。


 ウィロウ:フゥ、そっちの様子はこのチャットとやらの流れで大体分かったが、結構苦戦しておるようじゃの。


 フゥ:うん、それで僕もなにか手伝える事がないかなって考えてて。


 ウィロウ:それでゴーレムを作ろうとしていたと。


 フゥ:!? なんで知ってるの!?


 ウィロウ:ふふふ、ガルドからお守りを渡されたじゃろ? アレの中には儂の身体の一部を入れてある。

 アレを通してそっちの様子を見ておったんじゃよ。


 フゥ:このお守りってそういうものだったの!?


 つまりこのお守りはウィロウママの端末ってことなのかな?

 お守りを手にとってじっと見る。


 ウィロウ:そんなに見つめたら照れるのう……。おっと、今はそんな場合じゃなかったな。

 そのお守りの中には先も言ったとおり儂の身体。つまり木の一部が入れてある。

 儂がサポートしてやるからその木片を触媒にお主の血を一二適(いちにてき)加えてゴーレムを作るのじゃ!

 できればその際にお前さんが今一番強いと思うものを思い描いて作れ。

 そうすれば後は儂が操作してやるからもう数体、同じようにして作るのじゃ。


 フゥ:は、はい!




 という訳でウィロウママが協力してくれることになりました。

 急いで魔法陣の用意を初めましょう。

 今回はちょっと大きな魔法陣を使うため、いちいち書いてたら手間が大変なので前にガルパパが魔道具作成で使っていた裏技を使いましょう。


 土魔法で地面を操作! 魔法で魔法陣を描き出します!


 この方法、地面深くに掘るとかだと無理でしたが表層を削って陣を描くぐらいならなんとかなるのです!

 ……まあ、この方法で魔方陣を描く場合は頭に明確なイメージが必要だから駆け出しがおいそれと出来る方法じゃないんですけどね。

 僕の場合はメモリーズブックのお陰で頭に完全なイメージがあるのでその辺は苦労せずに描くことが出来ます。


 魔法陣を完成させたらナイフで自分の指先を軽く針で突くようにして血を出させます……、結構怖いけどそんな事言ってられません!


 そして流れ出た血を、お守りから取り出した木片に垂らして魔法陣の中心に配置します。

 その後は魔法陣の縁に立ってから魔力を流し始めます。


 そして詠唱しながらゴーレムの形をなるべく明確にイメージしていきます。


「我が内に秘められし魔力よ、大地と交わりて我が意思の元に形をなせ!」


 そして、自分が今一番強いと思う人をイメージする。


「クリエイトゴーレム!」


 詠唱が終わり、魔法名を唱えると魔法陣を中心に地面が盛り上がり、その中心に土が集まっていく。

 そして集まった土は魔法陣を飲み込んで形を変えていく。


 最初は球体のような形だったのが、球を中心に徐々に手や足、頭が生えてくるような感じで出来てきます。

 そして成形が終わったゴーレムがこちら。


 鋭い牙に鋭い爪、二本の角に鎧のような鱗、そしてお尻から伸びる尻尾と背中から生えた翼にドラゴンの様な顔!


 出来上がったのはガルパパにそっくりな3メートルに届きそうなサイズのゴーレムです!

 爪とかキバはちょっと盛った感じはありますが本当にそっくりな出来栄えになりました!

 僕のレベルだと魔法陣と明確なイメージで補ってもかなり角ばったゴーレムが出来ると思っていたのですが……、どうやらウィロウママの用意してくれた触媒がとんでもないレベルで底上げしてくれたようです。

 MPに余裕があれば触媒なしで作ったゴーレムと比べてビフォーアフターごっこしてみたいですね。


 ちなみに使用したMPはなんと150! 4体も作ったらほぼガス欠ですね。

 それにしてもゴーレムに翼は余計だったかな?


 そんなことを考えているとゴーレムが突然動き出しました。


「ふむふむ、なかなか良い出来じゃな。儂がサポートしたとはいえこの出来栄え、明確なイメージができていた証拠じゃな。」


 手を動かしながら感触を確かめるかのようにしながら、ガルパパそっくりの身体からウィロウママの声がしてきます。


「……操作に問題は無さそう?」


 自分で作ったものなので心配になって聞いてみた。


「うむ、この通り尻尾も翼も動くのう。短時間ならば儂の魔力で空も行けそうじゃな」


「ウィロウママすっご~い!」


 ウィロウママはゴーレムの尻尾や翼を動かして動作を見せてくれた。

 そしてこっちに近寄るとこう言った。


「じゃがこれもお前さんがちゃんとイメージして作ったからこそじゃ。

 もしイメージが中途半端だったりしたらこの身体を動かすのに相当苦労したはずじゃ。

 じゃからフゥもえらいえらい」


 ゴーレムを通してウィロウママに頭をなでて褒めてもらい、自然と尻尾がブンブンと振られていた。


「では後二体ほどよろしく頼むぞ。儂はフゥが作ってるその間にこいつでゴブリン共をちょっと蹴散らしてくる。」


「ウィロウママ、同時に3体も操れるの?」


「まったくもって問題ない! このぐらいなら朝飯前じゃ。

 フゥは心配せずにしっかりゴーレムを作るんじゃぞ!」


 そう言ってウィロウママはゴーレムを操り、翼を使って飛んで行きました。


 あっ、二人にちゃんと連絡入れとかないとね。



 ちなみに余談ですけど、ガルパパ型のゴーレム作ったら半径1メートル、深さ1メートルほどの地面がゴーレムに使われてました。

 高レベルの術者なら地面を盛り下げないで作れるそうですけど、やっぱり地下深くから土をもってきたりするんですかね?




 それでは今回はここまで、次回に続く!

 



 今回のゴーレム、ちょっとガルドにするか、ガン○○にするかちょっと迷いましたw


 ちなみにゴーレムの作成に使ったMPですが、魔法陣と触媒なしで同じサイズのものを作ろうと思ったら倍以上かかると思ってください。


 消費量が多いのはフゥのレベルが低いというのも一因ではあります。

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