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魔道具の作り方1

 時間ギリギリの投降になっててちょっと申し訳なくなってくる今日このごろです。

 評価、並びにブックマークありがとうございます!

 魔道具の作り方1




 普段、目が覚める朝霧がでて日がほんのり世界を照らし始めた時間ではなく、太陽がのぼり、辺りを照らす時間、AM7:30に目が覚めた。

 昨夜はガルドパパと、ヴェルグ兄様に抱きしめられながら眠ってしまったのだ。

 周りをみればまだ皆はぐっすり眠ってる。

 起き上がろうと思ったけどがっちり抱きしめられているので起き上がろうにも起き上がれないんですよね。


 なので起こすことにしました! 時間も時間なので朝食にはちょうどいいと思って起こそうとしたんだけど。


「パパ、ガルドパパ起きて」


 ゆさゆさと起こそうとするけどイマイチ反応がない、そこで顎下あたりとかをなでてみる。


「ん……んぐ……」


 なんだか気持ちよさそうな声が出てきた、調子に乗ってそのまま顎下をなでたりなるく掻いてみたりして反応を楽しんじゃってました。

 そして反応を楽しんでいるとふいにギュッと抱きしめられちゃいました。


「悪い子だな~、パパの眠りを妨げるなんて」


「あ~……」


 気がつけばガルドパパの目が開かれてこちらをじっと見つめてらっしゃいます。


「えっと、これはその~……ひっ!?」


 背中に回されたガルドパパの指が僕の背中をこしょぐり始めた。


「お返しだ」


 にっこりとしたガルドパパの笑顔を浮かべてこっちの動きを片腕でロックしてからもう片方の手でこちょこちょと指を動かす、その指の動きに僕は声を殺した笑い声を出すことに。


「あっ、そ、そこは、んっ、だ、だめっ、やっ、こしょ、ぐったいのぉ!」


「うっ……」


 こしょぐられた感触に気がついたら頬は若干赤らみ、涙目になりながらガルドパパにしがみついていた。


「はぁ、はぁ……ガルドパパ、ごめん、なさい……」


「いや、こっちこそやり過ぎた……すまない」


 それから少し落ち着くまでガルドパパは背中をなでてくれました。



 その後は朝食です、昨夜作った肉じゃがならぬ肉ぽとは大好評で、特にガルドパパが気に入ったようです。

 それにしてもガルドパパもヴェルグ兄様もどこにあの量が入ってるんでしょうかね?

 肉じゃがも残り少なくなってからは二人の肉じゃがを掛けた、まるでアニメのような争奪戦が繰り広げられてました。


「親父! それは俺のにくぽとだってぇの!」


「たまには父親を敬わんかこのバカ息子が!」


「う~ん、この味のしみたポトは格別じゃのぉ~♪口の中でほぐれて口いっぱいに広がる感じが格別じゃ」


 テーブルの上で行われるスプーンとフォークのつばぜり合いのような応酬、食事とはかくも激しい戦いを引き起こすのか!?

 そしてキンキンと金属音をさせる二人のつばぜり合いの隙をついて少量肉じゃがを確保していくウィロウママ、そんなやり取りを見ながら朝食は過ぎていくのでした。




「ん~、うまい朝食だった」


「口に合ってよかった」


「全くじゃ、これほどうまい飯はなかなかないぞ」


「正直、他の店の料理じゃ満足できなくなりそうだぜ」


 美味いと言われて自然に笑みが溢れるのは仕方ない事だよね。


 それからお茶を一服している時に


「さて、この後石窯の作成するがトリス、暇なら見学するか?」


「はい!」




 という訳で現在屋敷の外でガルドパパが石窯作るための作業を初めております。

 木製の作業台の上に用意されたのは、乳鉢、ハンマー、ノミ、そしてなんか特殊そうな筆と大きな魔石です!

 そして前に見たゴブリンとかインプの魔石の100倍以上の大きさがありますね。

 ゴブリンの魔石のサイズが小さな小石ぐらいだとすれば、この魔石はサッカーボールとかバスケットボールぐらいのサイズでしょうか。

 一体これは何に使うんでしょうかね?


「さて、これから魔道具作成に入るんだが、魔道具の基本ってなんだと思う?」


「う~ん……わかんない」


 作ったことがないし、習っていないのでわかんない。でもわざわざ取りに行ったってことは素材なのかな?


「基本となるのは魔法陣だな、より正確な魔法陣がかければそれだけ性能は良くなるんだ、逆に歪んだ魔法陣を掛けばそれだけで性能は落ちるし最悪機能しない。言ってしまえば魔法陣の最初の肝となるのが正確な円を描くことだな。そして正確な円を描くにはそれなりに長い修練が必要になる。」


「正確な円を描くこと……つまり、正確な製図ができればいいの?」


 なら、コンパスとか作れば幾らかはなんとかなるのかな?


「そうだな、魔道具製作に置いてはそこがまず第一歩だな、その次に必要なのはこの魔石だ」


 そう言って魔石をポンポン叩いて見せる。


「えっと、魔石は魔道具に込める魔力の代わりとして使えるんだっけ?」


「そうだな、それも使い方の一つだ、そして魔道具作成にも魔石を使う、この【属性魔石】を使ってな」


 ガルドパパはそう言って魔石を持って僕によく見えるようにしてくれた。

 そしてガルドパパが持つと、魔石は赤く輝き始めたのだった。

 魔力を流しているのかな?

 

「属性魔石っていうのは特定の魔物から取れる魔石でな、こいつは火属性の魔石だ。」


「特定の魔物って言うのは?」


「そうだな、例えばゴーレムみたいな魔物だと無属性の魔石が取れるんだが、そこから派生したと思われるグランドゴーレムやマグマゴーレム、珍しいのだとアイスゴーレムなんかからはそれぞれの属性にあった属性魔石が取れるんだ、ここまでは分かるか」


「うん、なんとなくは、つまり属性が強く出ている魔物なんかからは属性魔石がとれるんだよね」


「まあそういう事だ」


「で、その属性魔石はどう使うの?」


 そう聞くとガルドパパはニヤリと笑ってからこう言った。


「こいつは砕いて粉々にして(・・・・・)使うんだ」








 ではまた次回に続く



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