自己紹介と鬼ごっこと初めての……
ギリギリ投降! 遅くなりましたがなんとか2日に1本は守れた!理由は後書きで
自己紹介と鬼ごっこと初めての……
みなさんこんばんは~、現在僕は背後から獰猛な肉食獣の如き視線を感じております。
ええ、流石に三度めとなるとちゃんと対策してますよ。
おそらく今回は大丈夫なはずです……。
今、相手の様子をうかがいながら行動に移すタイミングを図っています。
ダダダダダダダ
そして背後から迫る疾走音。振り向くとそこにはメイちゃんの姿が!
メイちゃんがこちらに飛びつく前にスキルを実行する。
そう、人化だ! 彼女の目当てが動物、モフモフならばおそらく……。
そうして自分の体が人の姿になるとこちらに襲いかかろうとしていたメイちゃんの脚からキキィィィィィィっとブレーキ音を立てながら減速して止まった。
「あれあれ?」
メイちゃんはキョロキョロとあたりを見回し始めた。
あれか?ターゲットをロストしたからか?
「メーイ!」「メイちゃーん!」
そしてメイちゃんの後方からダンくんとゴーくん、他にも二人走ってやってきます。
「メイ!お前毎度のことだけどいいかげんにしろよ!突然走りだしたりして!」
「うん、さすがにそろそろ問題だと思うよ……って、あれ?」
「ご、ごめんなさい」
あ、二人がこっちに気づいた。
「お前……だれだ?」
「あ~、そう言えばこっちの姿で会うのは初めてだっけ」
「?? どういう意味だ?」
ゴーくんは意味がわかってない感じだけどダンくんはなんとなくあっ、と理解してような顔をしている。という訳でちょっとだけ獣化してみる。
それを見てゴーくんも納得した様子、そしてメイちゃんからロックオンされない様にまた人化でロックを外す。
「あー、お前か、なるほど、それでメイの襲撃を回避したのか」
「流石に二度も襲われたらね……」
そんな会話をしているとメイちゃんの目が泳いでいた、まあ自覚は有るんだろうな~。
「あー、お前も大変だな……。今日はどうしたんだ?」
「ちょっとした用事の帰り、けど帰るにもまだちょっとはやいかな~って考えながらどうしようか考えてたとこ」
「なら俺達と遊ばねぇか!」
おや、これは思わぬお誘い、折角だから行ってみますか。
「いいよ、でも何して遊ぶの?」
「今だったら追いかけっこだな……そう言えば名前は?」
「フゥだよ、そっちの二人は……」
そして、前にあった時は見なかった二人を見ると
「クロだよ、よろしく!」「アン……です、よろしく……です」
元気いっぱいなワンコっぽい半獣人のクロくんと、ちょっと人見知りしてそうなアンちゃん。
見た目の感じ軽く説明すると、ゴーくんが慎重が一番この中で高く、その次にメイちゃん、ダンくん、クロくん、アンちゃんの順、僕? 僕はこの中だとゴーくんとメイちゃんの間かな?
ゴーくんは赤髪で体格が良くてまさにガキ大将!将来は兄貴分になりそうな感じ。
クロくんは元気いっぱいで名前の通り黒い毛をしていて体は人なんだけど犬耳に尻尾の生えた柴犬系の半獣人。
興味深そうにこっちをチラチラ見つめているけど、一体どうしたものか……。
体格は小柄だけどその身体能力は結構高そうに見える。
そして気になるのはメイちゃんに狙われて無いのかということだ!
次に大人しめの員長タイプっぽいダンくん。
さっきもこっちの発言でなんとなく意図を察していた辺りインテリ系かもね。
見た目はこちらも短髪だけどアホ毛が一本トレードマークな緑髪、こっちは体格は普通、でも逃げ足は早そう!
そして次は女の子達の紹介、まずは言わずと知れたバーサーカーなメイちゃん!
こちらは肩ぐらいまで伸びた髪を両サイドにリボンでまとめた金髪のツインテール、今のバーサーカー癖さえなければ将来が楽しみと言われそうな少女です。
続いてこちらのアンちゃん、銀髪のショートボブにチャームポイントの藍色のカチューシャ装備。
そして緑と青のオッドアイが特徴的な大人しめの美少女、なんとなく人形とか持たせたら結構絵になりそうな感じです。
さて、自己紹介の後に連れて来られたのは普段彼らが遊び場にしている広場、普段は追いかけっこなどして遊んでいるのですが、現在僕はまさかの5VS1で追いかけっこすることになるとは予想してませんでした!
「クロ!そっち行ったぞ!」
「あ、ダンにぃちゃんそっちいった!」
「私が捕まえてあげるわ!」
「なら挟み撃ちで!」
「……皆がそう動くなら……私はこっちの逃げ道を塞がないと」
5人が恐ろしいぐらいのチームワークで捕まえようとしてくる!
基本はゴーくんが追い詰め、ダンくんが指揮を取り、そしてクロとメイちゃんが挟撃して追い詰め、最後にアンちゃんが退路を塞ぐ。
何この連携プレイ!? 明らかに訓練された動きだよ!?
お陰でこっちは割と真剣に逃げまわってます! そういえば村の中って殆ど行ったことなかったけど、他の子供達もみんなこんぐらい動けるの!? セバスさんのレッスン受けてたから同年代の子供にはそうそう負けないと思ってたんだけど、正直身体強化使わないと逃げ切れないです!
「へぇ、結構やるじゃねぇか! よし全員本気で行くぜ!」
「やりますわよ!」「やるぞー」「そろそろ時間だしね」「……うん、おわりにしよ」
ふぁ!? なんか物騒なこと言ってる!?
そして皆から魔力の気配が……全員身体能力強化の魔法使ってる!?
慌てて身体強化を練って逃げようとするも、5人の連携にドンドン逃げ道を塞がれ、最後は捕まってしまった。……ちょっと悔しいです。
ちなみに僕を捕まえたのはガキ大将のゴーくんでした、背後から抱きしめられるような形で逃げられずにフィニッシュです。
「う~、皆強いな~」
「何言ってんだよ、こっち5人がかりでやっとだぜ!っと、そろそろ時間か」
時間は5時を指していて、日も暮れてきている。まあ確かにそろそろ頃合いかね?
「じゃあ、私もそろそろママの手伝いあるのでそれでわ」
「私も手伝わなきゃ」
「僕もそろそろ」
「だね~、父ちゃんたち心配するし」
そう言って皆各々帰路につこうとする。う~ん、ちょっと寂しい感じがするけど仕方ないよね。
けど最後に「んじゃまた明日な~!フゥも明日も来れたら遊びに来いよ!」と言ってくれた。
「わかった~!」
友達になれたのかな? なんだか自然とウキウキしてしまう感じがしたのだ。
そして去り際にゴーくんが「またあのおむすびってのもってきてくれよな~」と言われてちょっと転けそうになったのは余談である。
前回言った、なんとなくで流行りものの短編書いてみようとしてたら、気がついたら朝になりかけてました。もうしわけない、そのうち投稿するかも。
余り自信はないですけど、悪役令嬢とか、婚約破棄系かな? 多分。
そして今回で一気に登場人物が増えた気がした。