多芸なママと負けず嫌い
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多芸なママと負けず嫌い
は~いみなさんこんにちは~!なんだかおもいっきり泣いたらなんだかスッキリしました。
それにしてもなんだか少し心が軽くなった気がしますね。今思えば生き急ぎすぎてた気がします、こっちに生を受けてからずっと生きていくのに必死でしたからね、まだ5歳なのに遊んだことがほぼなかったです。
「少しは楽になったか?」
「うん、楽になったけど……ウィロウママなにしたの?」
「さすがに気づいたか、そうじゃの~、言ってしまえば儂の力を使って抑圧していたもの、心のうちに貯めこんでいたものを吐き出させた感じじゃな」
「力って?」
「儂は妖精樹、エルダートレントの精霊じゃ、使える力の範囲は意外に広くての、その中には花の精霊の力も含まれておる、さっきはいくつかの花の匂いを混ぜてお前さんの精神に働きかける匂いを作らせてもらったんじゃ」
「ウィロウママって多芸なんだね」
「伊達に長い間精霊しとらんからの!」
ウィロウママは色んなことが出来るみたいだし、いろいろちょっとお願いしてみるかな。
それにしても匂いで相手の精神に働きかけるか、そう言うの錬金術で作れたりするのかな?
そんなことを考えているとウィロウママから「さて、何して遊ぼうかの?」との一言が。
「ふえ?」
突然のそれに対して素っ頓狂な声が出てしまった。
「何を呆けている、さっきも言ったじゃろう、遊べ!楽しめ!と、なのでまずは遊ぶ事からじゃな」
「でも、急に遊ぶって言っても何して遊ぶの?」
この世界の遊びだと、追いかけっことかそんなのしか見てないからな、さすがに二人だと……、いっそ定番の遊び道具でも作るかな?
「そうじゃのう……何かしたい遊びってあるか?」
「そうだね~……ちょっと道具作るね、ちなみにウィロウママは魔法で木材切ったり出来る?」
「まあそれぐらいなら……」
そこからはトントン拍子で進んだ、前に小屋から持ってきていた木材持ってきて、どんな感じの物にするかをメモ帳に書いて見せたら魔法で木材を自由な形で簡単に切り裂いていた、その後はちょっと手を加えるだけであっさり完成。
「出来上がったのはいいが?これはなんなんじゃ?最後にその丸いのを焼いていたみたいじゃが」
「これはね、リバーシって玩具だよ、こうやって真ん中にコマを置いて……」
それからリバーシのルールを説明していった、ウィロウママは最初は普通だったんだけど徐々に面白いものを見つけた顔になっていく。
そこから勝負となったわけなんですが……うん、どうもウィロウママの闘争心に火を入れちゃったみたい。
「もう一回!もう一回じゃ!」
一回目はところどころ説明を挟みながらやっていたんだけど、どうもウィロウママは気に入ったようでそこから現在10勝0敗、かなり惜しいところまで追い詰められることもあるんだけど今のところはなんとか勝ってる感じ、それにしても負けず嫌いが多いな~と思いつつも、時間はもうお昼前、楽しい時間はあっという間ってのはほんとなんだなと思う。
「でももうお昼だし、ご飯の準備しないと」
「うっ……、仕方ないのぅ、じゃが食べたらもう一回じゃ!」
そしてそのまま昼食をとって、もう一戦となりました、負けはしなかったけどまさかの引き分け、ちょっとめずらしいものを見てしまった感じです。
その後は「もう一戦!」とねだられましたが、ちょっとお昼からはベアパパとの先約もあるので帰ってからということに。
と言うわけでやって来ましたクーゲル邸、こっちでは獣人の身体で来ているせいか、途中でメイちゃんに補足され、鬼気迫る鬼ごっこになりましたがなんとか身を守ることは出来ました。
なんどか押し倒されたりしたけど、尻尾はモフられるは服の下に手を突っ込まれるわ……肉食系幼女怖い。
そして門にたどり着くとすぐにセバスさんに出迎えられそのまま執務室へ、ではなく応接室に通された。
珍しいなと思いながらも待つこと少し、扉が開くとベア様が入ってきた。
「やぁ、よく来てくれた、今日は来てくれてありがとう」
「こんにちはベアパパ、それにしてもいつもなら執務室だったのに今日はまたなんで応接室?」
「まあ、ちょっと色々あってな……」
あのベアパパ、なんでもない感じで抱っこするのはどうなの?
隣に座ったと思ったらそのままサっと抱っこして撫で回すのはもう慣れたといえば慣れたけど……一応嫌がったら離してくれるのでいいんだけど。
「セバスが今お茶を入れてくれている、その後大事な話があるんだ……」
その時見たベア様の顔はいつにもなく真剣な顔をしていました、果たしてこれから一体何があるのか……。
ではまた次回
う~ん、思ったよりも少年少女編は短くなるかもしれません。
子供時代とかはあんまり長々とするのは厳しいと思われるので、多分閑話とか外伝的な感じで偶に挟んでいくかもしれません。
次回!ついに仮名に関しての話が!?