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作りましょ~作りましょ~さてさて何ができるかな~♪

PC、スマフォ、携帯のアクセス数が1万突破、ありがとうございます!

 作りましょ~作りましょ~さてさて何ができるかな~♪




 あれから3日がたちました。この家の生活にも慣れてきたところです。

 そしてあの後ガルドパパに頼んだのは魔法陣に関してです! あの倉庫にあったような魔法陣に関して教えて欲しいって頼み込んだんですよね。


「ねえねえガルドパパ」ガルドパパの服の裾を握りながら顔を見上げて、訪ねようとした。

「ふ~、食った食った。ん? どうした?」お腹いっぱいご飯を食べてお腹をさすりながらこちらを向く。

「あのね、食料庫にあった魔法陣……というか魔法陣に関して色々教えて欲しいの」

 するとガルドパパは思案顔になりながらこう聞き返してきた。

「……どうして魔法陣の事を知りたいんだ? と言うかよく魔法陣について知ってたな」

「えっと、まず魔法陣をしりたいのはやってみたいことがあるからなの! 魔法陣をしっているのは、前にセバスさんにポーションを作るときの魔法陣だけ教わったからなの!」



 セバスさんから教わったのは錬金術におけるかなり初歩的な魔法陣なのだ。

 言ってしまえばスキルを補助するためのものらしい。


 魔法陣には魔法を補助するもの、スキルを補助するもの、現象を引き起こすものと様々な種類があるそうなんですが僕が知っているのはあれと、あの砦で見た赤い魔法陣だけなんですよね。

 一度見たから再現はできるんですが試すのは流石に危ないのでやってません。


 魔法陣は高度なものになるほど複雑になるそうですがやっぱり知っておけばいろいろ便利そうなんですよね。特に今は簡単なのでもいいから温度や湿度、環境維持の魔法陣とかがわかればいろいろ作るのに便利になるのだ。


「う~ん、まあ教えるのはいいが最初は基礎からみっちりだな」


 その時のガルドパパの笑顔がステキでした……色んな意味で。


 それからはガルドパパがみっちり基礎を教えてくれました。

 本来は覚えるのに結構時間がかかるはずだったのですが僕はスキルのおかげで一度見たり聞いたりしたことは覚えちゃうんですよね。


 そしてさらに付け加えるなら書いて覚える部分もメモリーズブックのお陰でだいぶ楽が出来ましたね、なんせ書くものに困らないですから! 書いて消せるメモ帳機能バンザイ!


 お陰でガルドパパも教えるのが楽しくなったのか色々教えてもらいましたが、温度管理のできる魔法陣はやっぱり嬉しいですね!

 これであれを作る準備がひとつ整いました。

 後はあれがうまくいけば……豊かな食生活への第一歩が!


 そういえば話が変わりますけどこの家、なんとお風呂があったんですよね!

 それも檜風呂って感じの!

 そしてここにも魔法陣が活用されてるんですよね。

 なんでもお風呂の水を排水する時に水を浄化する魔法陣が仕込んであって排水しても綺麗なままになるとか。なんでもそのまま流すのはウィロウじぃじが嫌がるとかでこうなったとか。


 他にも温度を維持するための魔法陣だったり、ヴェルグ兄様が濡れた羽毛を乾かすための魔法陣とかでかなり活用されてる様子。


 けどこれが一般的かと言われたら全力でNO! だそうです。

 普通の家庭ではまず扱い切れないとのことで、使おうと思ったらそこそこ魔力を消費するので難しいとか、ここはウィロウじぃじの魔力で満ちた特殊な空間なお陰で幾らか楽に使えてますがどっちにしろしっかり魔法が使える人、もしくはそれなりに魔石が用意できないと厳しいですね。



 そして現在、魔法陣の基礎をみっちり教えてもらった今、あるものを作ろうと準備しております。

 まな板の上には前に買ったミニギャロを5ミリぐらいに細かく角切りにしたもの、そして材料のギャロを入れたらひたひたになる量のお水を入れた鍋に竹製のザル、そして温度管理の魔法陣を書いた紙。


 この紙なんですが、実はメモリーズブックのなんですよね! 物体として出した時に1ページほど破れないか試してみたんですよ。

 そしたら取ることができたんです!けど破ったページを復元するのにMPが幾らか減りましたね…ざっと30ぐらい。

 

 ですがこれで魔法陣が幾らか使いやすくなりました!

 事前に知っている魔法陣を書いて置いたページを切り取るだけで魔法陣が使えるんですよね!

 まあ、普通に地面にかけるならその必要もないんでしょうけど。


 っと、話は戻りまして、用意した材料と道具、そして助手としてガルドパパがいます、何をするか気になってるようですね。


「で、これで一体何を作るんだ?結構な量のミニギャロを用意したようだが」


「う~んっとねぇ、ある意味で実験、うまくいけば美味しいものができるかもって感じかな」


「これでか?ミニギャロなんてそんなに旨いものじゃなかった気がするが……」


 ミニギャロの味を知っているガルドパパからしたらやっぱりそうだよね。

 料理に使うなら普通のギャロを使いますもん。まあそんな考えを頑張って吹き飛ばしてみましょうか。


「じゃあガルドパパ、このお鍋の水を一度沸騰させてもらえる?」


「ん、わかった……ついでに俺も実験させてもらおう」


 するともう一つ水の張った鍋を用意してから鍋を沸かし始めた。前に言った熱交換の実験なのかな?

 そして少しすると片方の水はドンドン温度を上げて沸騰していき、もう片方は徐々に温度を下げて鍋の中の水が凍り始めていく。


「ん、思ったよりうまく行ったがまだまだ改良の余地ありだな」


 自分の魔術が起こした結果に満足しながらも色々見なおしているみたいです。ほんと、魔法ってすごいですね!


 その後は沸騰した鍋を魔法陣の上においてもらって、そこに魔力を流していきます。

 今度は五徳用意しないと……。


 そして鍋にミニギャロを入れたらそのまま煮ていきます。温度は確か70~80℃ぐらいだったかな? 魔法陣の温度設定をそれに合わせてっと……。

 それで1時間ぐらい煮た後に柔らかくなったミニギャロをザルで掬い出します。

 ……今度網じゃくしも用意しないといけませんね。

 待ってる間はガルドパパと今夜の献立を考えたりしてました。


「それで完成なのか?ただ煮込んで柔らかくなっただけのようだが」


 これが旨いのか? と言いたそうな顔をして回収したミニギャロを見つめています。ですがそれは違います。


「ううん、これはこれから搾るんだよ」


 必要なのはミニギャロの中に蓄えられてると思われる糖分なんだよね。


「搾るのか?」


「うん、必要なのはミニギャロから搾れる汁なんだよね」


 そして濾し布を使って、先ほど煮ていた鍋の残り汁にミニギャロを軽く搾った汁を加えていく。

 今回は割と多めに切ったので何回かに分けて搾っていき、そして全てを搾り終えてそれをアク取りしながら煮込んでいきます。

 しばらく煮込んでいくと水分が飛び、だんだん粘度が増してきた辺りでだんだん甘い匂いが漂ってきました。


「なんだこれは?甘い匂いもするがこれは……」


 そして煮込んでいって水飴ぐらいのトロッとした感じになったら一度魔法陣から外します。


「少し冷ましてから舐めてみようか」


 すこしスプーンで掬ってみる。するとガルドパパが「ならちょっと貸してみろ」っとスプーンを渡してみると魔法で冷ましていった。

 そして指で糖液を掬って舐めるとびっくりした表情を浮かべた。


「あまっ!これはまさか砂糖か!?」


「う~ん、まだ砂糖じゃなくて糖液の段階だけどね……これを加工していってできるのがたしか砂糖だったかな?」


 こっから鍋の中身をお父さんのブレスで強火加熱していきます。それからあのご飯騒動の後急いで作った木べらで底を擦るようにかき混ぜながら火を通していきます。


 そして加熱していくと本来なら茶色になっていくはずなんですが突然お鍋が光り始めましたね!

 え? 何事!? まさかこれに錬金術のスキルが作用したとか!?

 恐る恐る鍋の中の糖分を確認してみるとそこには本来だったら茶色の含蜜糖(がんみつとう)が出てきてるはずだったんですが、どうゆうわけか桜色の含蜜糖(がんみつとう)が出来上がってました。

 うん、あまりのことにちょっと固まりました、これだと桜でんぶみたいですね……。


「できたと思うんだけど…なんでこんな色になったの?」


「ん?予定では違ったのか?」


出来上がったものをまじまじと見つめながらガルドパパが質問してきます。


「うん、本来だったらちょっと茶色の物が出来上がるはずだったんだけど……なんだろう、途中ポーション作った時のような光が出たけど……」


「ならそれは何らかのスキルが作用したんだろうな、今回なら調理か錬金術、もしくは両方だろうな」


【スキル:調理、及び錬金術のレベルがアップしました!】

 ガルドパパ、どうやら両方みたいです……、まあ後はこれを砕いて砂糖として使ってみますかね。


 その後鍋から含蜜糖(がんみつとう)を剥がすのにちょっと苦労しましたが何とかなりました。

 その後ガルドパパができた砂糖を一口食べた後はすごく幸せそうな顔をしていましたね。

 砂糖なんて高級品、めったに食べることなかったんでしょうね……お金はありそうなもんでしょうけど。

 それにしても砂糖を作るには確か糖液を分離させないといけないんだっけ? 不純物を取り除くためにも遠心分離器が欲しいところですね……今度おねだりしてみるか……。


 でも流石に高いだろうしな、しばらくはお預けか、いや一応下調べして置くのは大事かな?

 とりあえずこうして砂糖っぽいもの含蜜糖(がんみつとう)はなんとか完成しました。豊かな食生活への準備は着々と進んでいきます。

 次回はあれとあれの製作してみましょうかね。うまくできればいいけど。


 その後ガルドパパからは色々褒めてもらえましたけど、一口食べたヴェルグ兄様からお砂糖を守るのは大変でした。とりあえず、次に作るのに必要な分は確保できたから良しとしましょうかね。


 ミニギャロを、クーゲル領で育てないかベアパパに打診してみますかね? 可能なら特産品にしたいところです。


  では皆さん、また次回お会いしましょう!

砂糖に関して調べていて、遠心分離器とか搾汁機なしでやるとこんな感じかな? 今回はそんな考えで作ってみました。

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