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大脱走!そして新たなる出会い! 前編

長くなったので分割投稿!

後編はお昼から予約投稿予定!

 大脱走!そしてあらたなる出会い!前編



 はい皆さんこんにちは~! 前回は暗くてシリアスな感じになりましたが今回はいつものノリでお送りしますよ!

 え?なんでそんなに明るいかって?前回は隷属の首輪のせいで頭がうまく回りませんでしたからね。


 山賊たちに捕まってから二日、血を取られたり、増血作用のポーション飲まされたりと結構好き放題やられましたが僕だってただではやられませんよ!虎視眈々と反撃の機会を伺っています。

 その切っ掛けがあの後になって取得したスキルなんですよね。


 目が覚めて高速思考を使っていたんですがその時になんと!

【スキル:分割思考レベル1を習得しました】

 すると急に楽になっていったのだ、先程までは高速思考を使わないとまともに考えられなかったが嘘のよう。

 今では高速思考無しで普通にしていられます。

【分割思考】を鑑定するとそこにはこうあった。

【高速思考からの派生スキル。

 このスキルの習得者は、一度に複数の事を考え、行うことができるようになる】


 つまり、現在の僕の状況は分割思考のおかげで2つの事ができるようになったのだ。

 そして現在片方を隷属の首輪によってほぼ使えない状態にされているが、もう一つの方を動かすことで普通に思考することができるようになったのだ。

 そしてこの分割思考、今の状態だとMPもほとんど消費しないようなのである。

 10分あたりの消費が高速思考に比べて1/10といった感じだろうか。

 多分片方がほぼ休んでる所為と予想してみる。


 後は体さえ動かせるようになれば脱出の機をうかがうだけなのだがどうしたものか……。


 しばらく考えているとその時天啓を得たようにひらめいたのだ!

 そうだ!デュアルボディを使えばいいじゃないと!


 近くに誰も居ないことを確認してからスキルを使用してみた。

 すると少女の体になれて自由に体も動くようになったのだが…視界の端にはなにやら10:00っとカウンターが現れた、そしてそれは一秒ごとに減っていくから10分かな?まさか……。





 はい、多分首輪のせいなんだろうけどチェンジしてられる制限時間でした。

 しかも一度カウントが0になると一定時間チェンジ不可になるおまけ付き。

 装備管理で隷属の首輪だけ外して亜空間倉庫にしまえないか試してみたけど弾かれました。

 ……これ完全に呪いの装備だ、用途考えれば当然か。


 思わず、「外れろ装備!○。○ァァ。ァク!」っと叫びたくなりました。 バレるから叫ばなかったけど。


 とりあえず、他にできることないか色々試した結果……、うん、外すことはできないけどMPが続く限りは行動する方法が見つかった。

 【スキル連携】と【見えざる魔力の糸】だ。

 手持ちのスキルとにらめっこしてもしかしてと思ったらできちゃった。


 スキル連携で【デュアルボディ】と【見えざる魔力の糸】を繋げたらあらステキ、MPが共有できちゃった。

 そしてもう一つ、見えざる糸を自分の肉体に接続したらラジコンを動かすみたいに操作できるようになりました!

 これで後は脱出する機会を待つだけかな。


 そして、さらにわかったことなんだけど、オートマッピング機能のおかげで、今いる部屋付近の地図が手に入ったんだよね。

 そしてさらに幸運な事に、今いる独房、近くに隠し通路があるみたいなんですよね!


 ついでに、さっきのスキル連携、どうもスキルと機能なら連携できるみたいなんです。

 機能×機能はだめでもスキル×機能はいけるようで、試しとばかりにオートマッピングと見えざる魔力の糸でやってみたらマーカー機能が追加されたんですよね……。

 ええ、隷属の首輪のせいで本来ならば自分で食事をとることが難しいんです。

 なので盗賊のボスの命令で生かして置かなければいけない為、世話をしてくれる人がいるんですけど、その人に食事を食べさせてもらってる隙に、マーカーつけちゃった。

 ご飯は不味かったです。……美味しいご飯が食べたい。


 おかげ様で、大体この場所の地図が出来上がりましたよ。

 パッと見た感じ砦ですね。昔に廃棄された砦なんでしょうかね?


 こうして、脱出プランを検討しながらやることをまとめていくと。


 1、どうにかして首輪の鍵を手に入れて、首輪を外す。

 2、脱出して安全な所に逃げ延びる、その為には隠し通路への入口を見つける。

 3、1が不可能な場合2を優先、安全なところを見つけて休憩をはさみながら人里を目指す。


 こんな感じかな?正直1が達成できないと結構厳しい。

 行動時間に制限があるってどこのヒーローだよ、3分じゃないだけましだけど。


 そんなこんなして、脱出の機械を伺ってる内に来ました!チャンス到来です!


 激しい爆音のような音がここまで響いてきました。

 そして砦内からは 「敵襲だぁぁぁ」「寝ている奴は叩き起こせ!」「もうダメだ……おしまいだ……勝てるわけがない……あんな化けもんみたいな強さのやつに!」「全員でかかれ!」っと、一人どこの野菜○王子だ!? っと一瞬突っ込みたくなったが、この混乱に乗じて脱出するとしましょう!  


            ミッションスタート!



 というわけでまずは扉を開けないとね……。


 おおう、まさか鍵がかかってないとは。

 まぁ当然か、中にいいるのは身動き一つ取れない奴隷のはずだったんだから。


 ここ数日のせいで体の調子は悪いが微弱な身体強化でなんとか持たせながらマップで目星をつけていた場所を目指す。

 鍵とかのこの手の物に限って言えば大抵ボス部屋だよね……。

 気配察知のおかげで誰にも出会うこと無く目当ての部屋に到着。

 外からは爆音やら剣戟の音が聞こえてくるが気にしない。

 そして中に気配がないことを確認してから部屋に入る。

 するとそこはザ・山賊の首領部屋って感じの部屋で、その隅には硬貨や高価そうな品、他にも装飾品などがちいさな山のように積まれていた。

 多分昔は司令室とかだったんじゃないかな? 外も一望できるようになってるし。

 マップによると木製の窓の向こうはテラスの様な作りになっている様だ。


「昔はあそこから激励とか挨拶とかしてたのかな?

 まあ、今はそんなこと考えてる場合じゃなくて……」


 そしてその山の中から見つけた、鍵束っぽいものを発見!


 けどこの時ちょっとやらかしてしまったのだ。

 鍵に手を伸ばそうとした直前に小さな魔法陣が現れ、そこからなにか現れようとしてる。


【インプ】

【魔界に済む浅黒い肌の魔物の一種で呼び出せる者の中ではほぼ最下級に位置、しかし蝙蝠の羽で空を飛び、頭から鋭利な角を生やし、その知能はずる賢く低級ながらも魔法も使う。性格は残虐にして短気、子供の血や肉などを好んで食べると言われている。】


 やっべぇぇ、まさかのエンカウントである!

 だが相手がまだ出てくる直前、いまならば……。

 直ぐ様倉庫から鉈を取り出し、抑えていた身体機能強化を開放、直ぐ様インプに襲いかかった。


 先制攻撃とばかりダッシュしてインプにに鉈を振り下ろし仕留めようと思ったが掠った程度で避けられてしまった。

 そしてその後怒ったインプがマジックアローを放って反撃してきた!

 だけど、冷静さが失われてるせいか、狙いが甘いおかげで、何とか避けることができた。

 けどもし冷静さを取り戻されたらヤバイ、そう野生の勘が告げてくる。

 なので短期決戦で決着をつけようと、インプに対して回避しながら鉈を投げつけ、さらにマジックアローも打ち込んだ!

 正面から回転した鉈と右側からのマジックアローがインプめがけて突っ込む……が!

 インプにはギリギリで回避された。

 けど投げ鉈とマジックアローに対し、二つの攻撃を避けるために残された左側へ避けたのだ! 

 そしてそこに予めダッシュして、接近した僕のナイフが、インプの胴体に突き刺さったのだ!


「ギィィィィィィィイ……」


 そしてナイフが刺さって暴れていたインプが少しすると動かなくなり、煙とともに消えていったがそこには魔石が一つ残されていた。


「かっ……勝った……」


 命懸けの戦いに勝利して、危うくほうけそうになるが。


「って、呆けてる場合じゃない、いそいで鍵を外して脱出しないと!」


 鉈と魔石を倉庫にしまってから急いで鍵束を鑑定、隷属の首輪の鍵を確認して鍵穴に当てる。

 そして3つめでようやく当たりを掴んだ!

 そしてカチリと音がすると首輪が外れた。


「よし!……ちょっとだけ持って行ってもいいよね、盗賊の持ち物は……だめだ、たしか討伐者のものだから討伐した人がいたら僕が持ちだしたらアウトだ……」


 若干後ろ髪引かれながら鍵束から自分の鍵を外して首輪とともにそこら辺に放り捨てる。


(何かの役に立つと思うけど持っていたら即逮捕だもんな……)


 そして部屋に入ってから気づいたのだった……。


「あっ、ここにあるじゃん!」


 そう、隠し通路はここに繋がっていたのだ!


 そして定番であるけど部屋の壁を軽くナイフの柄で叩いてみたら一箇所だけ音の違うところがあった……。


「ここかな?」


 その壁を押してみるとあら不思議、押した所が引込むとガチって音とともに壁の一箇所がせり上がっていったのだ。


 けどそこでこっちに向けて走ってくる気配があったのだ。


「やば、急がないと!」っと、直ぐ様隠し通路で逃げ出したのだ。


 けれどその時僕は全く気づかなかったのだ。

 窓がほんの少し開いていて、そこから誰かが見ていたことに……。



う~ん、緩急つける為に一度暗い展開にしましたが、やっぱりずっと明るいほうがいいんですかね?

ご意見ご感想お待ちしております!


※基本的に作者はハッピーエンド大好きです!

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