3歳ぐらいになりました!
今回ちょっと立て込んでて投稿が遅くなりましたが、なんとか一日一更新を維持できました。
3歳ぐらいになりました!
あれから2年の月日が流れ3歳ぐらいになりました、え?どうしてぐらいなのかって?
それは誕生日が不明だからです。
1年目と2年目で、年齢が上がった日がちがったのでどういうわけなのかわからないんですよね?
まあその話は置いといて。
この2年の間に色々頑張りましたのでちょっと報告させていただきます。
あの後ベア様に魔法を教わることの許可をもらおうとしました。
「あの、だんなしゃま?」
「ん?どうした?」
「あのね、まほうちゅかってみたいの? だんなしゃまのきょかがもらえればいいっていわれたの!」
「そらまたどうして?」
「あのね、せばしゅさまがね、てのゆびしゃきからまあるいおみじゅをだしたの! しゅごかったの! ぼくもだしてみたいの!」
毎度のごとくベア様に連れてかれた執務室ベア様を説得しようとしていた。
「う~ん、だがな~……」
さすがに渋られたか、ならば。
「だんなしゃま、おねがいしましゅ……」
「ぐっ……で、でもなぁ……」
後ひと押し。そう思って、今まで言わなかった爆弾を投下!
「おねがいしましゅ、べあーるしゃま」
その一瞬、ベア様の時が止まった。
そして、止まった時が動き出した瞬間。
「よし許可する! だが決して危険なことと無理はしないように! これは俺との約束だぞ!」
「やくしょく?」
「そうだ、約束はやぶっちゃダメなんだからな……。絶対だぞ!」
「う~ん、わかった~!」
「よ~しよしよし。今夜は一緒に寝ような~」
何故かベア様が某動物王国の国王化したのは気のせいだろううか?
その夜は、リーシャさんとの激しい協議の末、なんとか望みを叶えたベア様なのでした。
それからです、セバス様とリーシャさんが英雄譚や昔話などを聞かせてくれるようになり、この世界の勉強を少しずつ教えてくれるようになりました。
それから2歳になる頃にはだいぶはっきり喋れるようになり、屋敷の中を歩き回れるようになりました。
最近では少しですが二人のお仕事を手伝うようになり、それを見たベア様が「よし……なら俺も」
領地の視察というなの、警邏に連れて行ってもらえるようになりました。
その際に何やらセバスさんと一悶着あった様子で、ちょっとボロボロされたベア様がいたのはご愛嬌でしょうか?
セバス様の強さが気になるところです。年の功ってやつでしょうか?
ですがおかげでこの辺の生活水準や作っているものなどが少しわかるようになりました。
神様が言っていた中世ぐらいの文明との事でしたが、この領地にはなんとトイレがちゃんとあったのです!
領地のいくつかの場所に男女別で共用のトイレが、簡単なものでは有りましたが存在していたのです。
え? 僕のトイレ? 僕の場合は桶に出す感じでした。
メイドさんかセバスさんの付き添いで……。
トイレのサイズもあるので一人でするとうっかり落ちかねないんですよね。
こんど対策考えないと。
領地にあるのは、椅子の真中部分をくりぬき、その下に桶がある簡素なものでしたが、それでもすごい!
ちなみに、このトイレを普及させたのは何を隠そうセバスさんだったのです!
聞いた所によると、なんでもセバスさんのお師匠様は衛生面に関しても幾らか認識していたようで、トイレの重要性と、手洗いの意味に気づいていました。
そして、それを教わっていたセバスさんも教えに従い、領地開発の時に初代領主様。
ベアード様に進言したそうです。
最初はベアード様も「その辺ですればいいだろう」
そう言って渋ったそうですが、セバスさんが奥様に根回しをして説得したそうです。
この世界でも石鹸は在るようなのですが結構お値段がするようで一般人はなかなか手が出せないそうです。
技術の秘匿とか色々あるんですかね。
それと、セバスさんやリーシャさんとのお勉強のおかげで、この国の名前とか、なんでまだ名前が付けられてないのかがやっとわかりました。
この世界では7歳ぐらいになって初めて正式に名前を付けるようなのです。
その際教会におもむき正式に自分の子どもとして登録するんだそうです。
貴族の子なんかは最初っから付けられるみたいですけど、正式な登録は7歳の時にするようです。
養子なんかも同じで7歳以下だと7歳ぐらいになってから名前と共に正式に養子と社会的に認められる感じですね。
この世界の教会は戸籍管理なんかもしてるんですかね?
お国との繋がりも強そうです、政治怖い、宗教怖い……。
そして現在いる国は、中央大陸と呼ばれるところの南西部に位置する【シールダー王国】
この国は盾の形をしているのが特徴で、その名の通り鉄壁を誇っている頑強な国なんだそうです。
昔は中の下といったところで、ベアード様が騎士団長として頭角を表した頃から、今のような堅牢な国へと伸し上がったそうです。
……一体何をしたんでしょうかね。
国の西側は海に面しており、生きる上で必須の塩も手に入りやすいようです。
塩は戦略物資ですよ。
いざとなれば海産物でいくらか食料をまかなえるのもポイント高いようです。
でも内陸部は干物なんですよね。日本のお刺身が懐かしい。
この世界の食事ってみんな生きるのに必死だから、味は二の次っぽいんですよね。
だから女神様からあんなお願いされたのかな?
前にセバスさんからもらった小さな飴。
やっぱり砂糖はこの辺では高級品のようです。
海運がある分、まだこの辺はましな方ですが、
やっぱり一般には厳しいようです。
この世界の砂糖って、ありがちですけどサトウキビみたいな植物で、ここより南の大陸で作られるみたいです。
中央大陸の方でも、極々一部の地域で取れるようですけど、それで需要が満たされるかと言われたら無理ゲーですね。
いつか、砂糖が取れそうな植物探してみたいです。
目指せ酵母作って脱黒パン!
黒パンも顎が鍛えられていいんでしょうけど、子供にはやっぱり辛いよ……。
そんなこんなで3歳になり、ようやく魔法の魔の字を教えてもらえる様になりました。
あ、この2年間で上がったスキルや、開放した機能はまた今度にでも。
現在お屋敷の中庭、セバスさんもといセバス先生の魔法レッスンです。
「この2年間よく頑張りましたな、それではお約束通り魔法の一部をお教えしましょう。」
「よろしくおねがいします!」
「では魔法を使うための初めの一歩としてまず魔力を感じることから始めましょう。」
「どうやってかんじるのでしょうか?」
ファンタジー系で言う魔力感知ってやつなのかな?
「では失礼して、……行きますぞ」
「えっ?」
セバスさんが手をかざすと一見何も起きてないように見える。
「今私は貴方に魔力を送っています。
この送っている魔力を感じ取れたら合格です。
いいですか、何も考えないで感じるのです。」
「なにも、考えない……」
とりあえず瞑想する感じで目を閉じてみた。
そのまま数分、なにか身体の周りを包み込んで渦巻いてるようなものを感じた。
【スキル:魔力感知レベル1を取得しました】
どうやら取得できたいみたいです。
「なにかからだにまとわりついてるかんじがする。」
「なんと!? もう感覚を掴まれたのですか!」
「このからだにまとわりついてるのがそうならたぶん?」
「……では、少々予定より早いですが、魔力操作の訓練に移行してみましょうか」
するとセバスさんが僕の両手を握ってきてから「もしかしたら少々気分が悪くなるかもしれませんがご了承ください」
事前に注意してきました。
すると、なんだかセバスさんの両手から、何か流れてくる感じがする。
「なんか、ながれこんでくるきがする」
「それは私めの魔力でございます。
今度はその魔力を押し返すか、反対の腕に通せれば合格ですな。」
「どうすればいいの?」
「そうですな、水を飲んだ時に、身体に流れていく感覚でしょうか?
それを腕から腕へと流すイメージですかな?」
つまり流れを作れと。流れ……流れ……。
それから十数分、少し出るか流れるような感覚がでてきた。
【スキル:魔力操作レベル1を取得しました】
「おお、まさかこうも早く兆候が現れるとは。
これは教えがいがありそうですな」
「ほんと!? これならぼくもまほうつかえる?」
「それは努力次第ですな。では本日のレッスンはここまで。
次のレッスンには、この間の水を生み出す魔法を教えるとしましょう」
「せばすせんせい、ごしどうありがとうございました!」
一礼してその日のレッスンは終了した……かにみえた。
「ではこの後、休憩を挟んだ後に、礼儀作法の勉強です。
魔力操作は暇な時に練習しておくといいですぞ」
どうやらセバスさんの授業はまだ終わらないようです……。
セバスさんは主人公をどうしたいんでしょうね?(笑)
次々回ぐらいで物語は大きく動き出しそうです、ちょっと黒い展開もあるやもよ。
ユニークアクセスPV1000人突破ありがとうございます!
この後活動報告で書こうと思って書かなかった小話を掲載予定。