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ワンコ、大地に立つ!(床)

本日二話目の投稿です!

 ワンコ、大地に立つ!(床)



 はい!みなさんおはこんばんちは~!あれから4ヶ月がたち、季節は冬真っ盛り!

 カレンダー機能のおかげで日数感覚がしっかりしたのとこの世界の日付がわかったのがありがたい感じですね。

 この世界では1年は420日、一ヶ月が35日で一週間が地球と同じ7日、一日は24時間のようです。


 そして現在は12月、ベア様達の話を聞いてる限りこの季節になるとどこも家にこもって冬ごもりだそうです。

 現在クーゲル家の皆さんも冬の間はゆっくり……。


「「でりゃあああああ!」」「「チェストォォォ!」」「「うりゃああああ」」


 はい、絶賛訓練中です。外は雪が降り積もって大変でしょうに……。

内心、雪を見て身体がウズウズするのは種族柄なのでしょうか?

 従士や衛視の人たちも剣での稽古以外にも雪かき雪下ろしと男手は大忙しみたいです。

 領地を守るって大変ですね。


 4ヶ月の間、幾らかの進展がありました。

 まず【MPバンク】について、これは便利な機能だと思いましたが落とし穴がありました。

 貯蓄する際にロスが発生するんですよね…、地球で言うなら手数料がかかるといった感じでしょうか。

 10払って9貯蓄できるので1割持っていかれる感じですね。

 ある種の分割払いなのでしょうか……。


 スキルのほうも少しずつ上がっていますがそれよりもついに僕はやり遂げました!

 脱!四足歩行!


 ついに二足歩行ができるようになりました!人間の赤ちゃんより早く歩けるようになったのは種族の差なんですかね?

 最初はふらふらしたり壁に手をついて歩いていましたが先日ようやくとてとてと歩き回れるようになり、これから館内の探検に出かける所存です!


 後、たどたどしい感じですがようやくこの世界の言葉を発音できるようになりました。


 一度ベア様達がそろって会話してる時に流れに乗って「りー……しゃ」っと呼んでみたら一瞬にして視線が集中しましたね。

 そしてその後にベア様が「俺は?俺は?」っと目で訴えてきて「だんにゃ……さま」っと言ったら、すごく微妙な顔をされてました。

 周りが言ってることって赤ん坊にとっては大事だよね……。

 その反面、何故かセバス様はものすごく笑顔でうんうんと頷き、頭をやさしくなでてくれました。

「せばしゅ……さま」と思わず言ってしまいました。

 するとベア様は「ちくしょー!俺も何時かべあしゃまってよんでもらうんだからな~!」っと走り去って行きました……が、すぐにセバス様に追いつかれ、引きずられて戻ってきました。

 その間にリーシャさんは「…おねえちゃん、でもいいのよ」っといわれ「ねえ・・たん?」っと言ったら満面の笑みを浮かべてらっしゃいます。


 まあそんなこんな有りましたが新たな冒険の始まりです!


 部屋の中にあった数少ない家具である椅子を引っ張ってドアの前に配置、のぼってゆっくりドアを開けます。

「みぎ・・・よしゅ・・・ひだり・・・よしゅ」


 左右の確認を果たした後にそっと外に出ます。

 悪い事してるわけではないのに思わず忍び足になるのはなんででしょうかね?

 それから気配察知(サポート付き)で辺りの周囲に気を配りつつ移動を開始。

 いつも運ばれてばかりだったからちょっと新鮮です。

 現在は2階の渡り廊下、やっぱり小さいと世界が広く見えますね。


 ドアノブが付いているところは手が届かないので開けられないのが残念です。

 魔力の糸を引っ掛ければ開けられるかもしれませんがMPの消費が激しいですからね。

 この消費、なにかで軽減できないんですかね?ゲームとかだとよくある消費MP軽減とか。


 2階はほとんど閉まっていたのでいざ1階へ……行こうと階段へ向かうと途中、気がつけば捕まっていました。

 馬鹿な!?レーダーに反応はなかったはずなのに!?

【スキル:隠密レベル1を取得しました】

 そして頭のなかに音声が響く。

 最近開放したシステムアナウンスという機能で、オプションでON/OFFが選べたりする。

 こうやってスキルを取得した時みたいに、なにかあったら知らせてくれるので、便利なのだ。

 まあそれは置いといて、僕を捕まえたのはやっぱり……。


「これは驚きました、まさかもう歩けるようになっているとは……。

 冒険も結構ですが、階段はまだ危ないですぞ」

 笑顔のセバスさんでした。

 ええい、クーゲル家の執事は化け物か!?

 そのまま部屋に戻されそうになったので。

(このまま戻されるのはちょっとやだな~)

 なので部屋の前で「やー」っと、涙目で嫌がってみた。

 さすがのセバスさんも少し困った顔をしていた。

 それから少し思案してから「仕方ありませんな、では私めの仕事を見ていてもらいましょうか、側を離れてはなりませんぞ。」

 っと、そのまま抱っこされてセバスさんに別の部屋に連れてかれたのでした。


 思えばこれが最初の切っ掛けだったのでしょう。


 僕と錬金術との最初の出会いは……。


ようやく錬金術のれの字が出せそうです!

これでタイトル詐欺と言われなくなる・・・かな?

まだダメかも…

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