第六話 〜苦しい気持ち〜
CHERRYは、私から離れるとこう言った。
〈…すまなかった、取り乱してしまって〉
涙を拭って、私にそう言う姿は。
さっきと雰囲気がガラリと変わっていた。
子供みたいなのじゃなくて。
大人…になっていて。
私は、混乱する。
…どっちが、本当?
本物のCHERRYは、どっち?
いつの間にか。
私は、CHERRYを知りたくなっていた。
「べ、つに…大丈夫だけど…」
嘘。
大丈夫な訳無い。
だって、胸が、苦しいよ…?
痛いよ…?
ドウシテ?
〈良かった。…あの約束を…果たすときが来た〉
「…え」
〈瑠璃は、覚えていないかもしれないが…。【ずっと、瑠璃を守る】というモノだった〉
「…えぇ!?」
まも、まも、守るって???
私の頭はまたまたパニック。
は?は?
どうし、て、こんな時に…。
〈ニンゲンになって。…迎えに来た〉
「…え」
…ぷ、プロポーズみたいな…台詞を…。
顔の表情をも崩さずに…って、おいおい。
い、今、なんて言った?
に、《ニンゲン》になって…??
人間じゃ無かったんかい!
〈ニンゲンじゃ、無いんだ。桜の…精だよ、俺は〉
「…ぇ」
い、一人称《俺》!?!?
…お、男の子だったんだ…。
って、雰囲気からは、何となく分かったけど…。
あの顔じゃ…ね。
桜の…精、か…。
人間じゃ、無かったんだ。
…人間…に?
なって、私、を。
迎えに、来たんだっけ?
〈暫く、瑠璃のクラスメイトになるつもりだよ〉
「えぇえ!?」
…どうなるんだろう…。
…まぁ、暴走してない、と思いますが…。
大丈夫です、基本的には。
っつーわけで(どういうわけだよ)頑張ります!
応援ヨロシクお願いします!