第三話 〜私の名前、妖精の名前〜
ネーミングセンスゼロでごめんなさい。
〈私、か…?〉
他に誰が居るんだっつの。
思わず突っ込みを入れてしまった。
…本当は突っ込みなんかするキャラじゃないんだけど。
〈…私の名は…『CHERRY』という。宜しく、な〉
「『CHERRY(チェ、リー)』…?変な名前」
慣れない、外国の発音に戸惑った。
そして、笑ってしまった。
〈私から見れば、お前の名前の方が、おかしいと思うが?〉
睨み付けてきた目の前の人は、一寸拗ねているように見えた。
子供のようで、何百年も生きているような、そんな感じがする。
私と同じくらいに見えるのに、悟りを開いたようなあの笑顔。
かと思えば、今の拗ねた表情。
“ギャップがありすぎる”
私の感じた、『CHERRY』の第一印象。
おかしな、人だと思った。
「私の名前とか知らないくせに。どうせ、他の日本人と比べてるんでしょ」
ふん。そっちが拗ねるんだったら、私だって拗ねてやる。
…どーせ、私は平々凡々ですよーだ。
特別美人でもなく、特別ブスでも無い(そう思ってる)顔。
正に、日本人の顔だ、と思う。
〈何を言う、『瑠璃』。十分可愛いでは無いか〉
……え?
私は、主人公を美人にしたくありませんでした。
…かといって、ブスにしたくなかったので(笑)
瑠璃はこうなりました。
以後、応援宜しくです。