3話 双子の呪い 午後
「やっと着いた~、なによ、あんなすました顔で山一つって、山一つデカすぎじゃん!」
と少女は文句を言う。
僕たちはあのメイドさんの話を聞いてからすぐさまお屋敷に向かった。
「あの人は馬車で向かうことをお勧めしますって言ってたぞ。」
と僕はメイドさんのフォローをする。
「だってさ、お金もったいないじゃん!ただでさえ今月は費用も生活費もカツカツなのに!」
「それにあの言い方だと片道かかっても1時間くらいの距離だと思うじゃん!」
「お前はこの町住んでんだから近くの山一つくらい把握しておけ。」
と僕が言う。
「へへ~んだ、私はここに引越してから1っか月もたってないの!まだわたしはここの生態図しか把握できていないわ!」
「でもそのおかげで魔物や妖精に逢わずに済んだんだから感謝してほし~わ♪」
彼女はえばる。
「それにもし、私がここの住民だったらあなたみたいな得体の知れない異世界人を助手にしたりしないよ!べーだ!」
むしろ感謝するべき!と彼女は言った。
正直言ってそこをつかれると痛い。
彼女がアホなのも事実だが彼女と会わないと飢え死にしていたのもまた事実なのだ。
そんな口論の末僕たちは屋敷に到着した。
真っ黒な屋敷だった。
漆黒で暗黒でそれでいて自然と調和したぼろ屋敷だった。
個人的にはハリーポッターに出できそうな屋敷だった。
すると、屋敷の扉が悲鳴を上げながら開いた。
お化け屋敷かな?これじゃあ。
「探偵様と助手さんようこそおいでなさいました。そして、1時間の遅刻です」
と無表情で無感情にメイドさんは言った。
正直約5時間かかったので急ぎのようにしては少し猶予があり驚いた。
「しかし、屋敷の主様はそれを把握していたので問題ありません、怒ってもいらっしゃいません。」
さあどうぞ中へ、とメイドさんは言った。
しかし、把握していた?それじゃあ個々の家主は預言者みたいじゃないか?しかし、ここは異世界だと改めて思い出しその考えを放棄した。
隣の少女の怪訝な顔は気になったけれど。
ひとまず、遅れたのはこちらなので謝っておいた。
すみませんっと。
話はまだまだこれから
アイデアはあっても腕は疲れます。




