2話 双子の呪い 初日 正午
扉を開けた先に立っていたのはメイドさんだった。
長い緑色の髪を束ねた高身長のメイドさんである。
顔はあどけないが年は確実に僕より上だ。
なんとなくだが。
「コーヒーを用意して」っと名探偵が
僕に言ってきたので
僕はすぐさまコーヒーを用意しようとしたが、
「急ぎの依頼なのでお飲み物はご遠慮させていただきます。」
と言われたのでそのまま依頼内容に移る。
流石に立ったままは憚られるのでメイドさんにはソファーに座ってもらった。
依頼内容はこうだ。
このメイドさんが使えている屋敷に住んでいる
双子ちゃんの片割れが行方不明らしいのだ、そして、もう一人の片割れの方も意識がないらしい。
聞いてみれば
いつもは日暮れ前にお遊びから屋敷に帰って来るそうなのだが、
ここ数日は日が沈んでから帰ってくることが多くあり、
それだけならいいのだが2日前、
ピタリと双子は家に帰って来ない。
使用人総出で探しても見つからない。
それだけなら俗世に疲れた二人の小さなお嬢様の家出だと僕は思うのだが
1日前、片割れが屋敷に帰ってきたらしいのだ。
いや、帰ってきたより見つけたのほうが正しい
屋敷のそばの林に倒れていたそうだが、
まず、簡単に見つかったことがおかしい
使用人が総出で探すはずである。
実際探した。
その娘が簡単に見つかるというのか?
家から眼下100メートルも離れていないない近くの林で見つかるというのか。
ちなみに双子は体が弱く脆く家から1㎞も歩くことはかなわないそうだ。
だからこそ、使用人総出で探した後は絶望感がすごかったらしい。
ひとまず、片割れが見つかり無数の疑問を放り投げたがどうも娘の様子がおかしい。
起きないのだ。
それに見つかった娘は呼吸をしていないらしい。
しかし、死んでいない。
つまり魔法によるものの可能性が高いらしい。
そして、呼吸をさせずに眠らせる魔物も植物も発見されていないそうだ。
つまり、今回の犯行は人為的な可能性が高いらしい。
僕は未発見の魔物の可能性を上げたが却下されてしまった。
まるで知らないことのように僕は
そして最後にメイドさんは
「午後屋敷に来てください。ここから山を越えた先にありますので。」
と言い残して行ってしまった。
それだけ?
事件が始まります。




