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能無しの烙印を押され、勇者パーティーを『追放』された俺が、実は『最強』だった『不浄』の力で、気づけば『英雄王』に成り上がっていた件  作者: 一 弓爾
暗闇に覆われた村編

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第71話 勇者とは……

「……何があったんだ? 勇者の装備はどうした? なんで、闇魔法を使っている?」


 俺は頭が追い付かず、質問を繰り返す。


「何があっただぁ? お前のせいだろうがよぉぉおおお! お前が……お前が……いなくなってから、俺達ルミナス・ブレイヴはおかしくなったんだ……! お前が……! お前のせいだぁぁあああ!」


 オーレンは狂ったように声を上げる。


「何を言っている? 俺がいなくなったから、ルミナス・ブレイヴがおかしくなった?」


 俺は理解できない部分をそのまま問いかける。


「そうだぁぁあああ! お前がいなくなってから、俺達は不幸続きだ……! 簡単なダンジョンすら、攻略できず……! 挙句の果てには、お前のせいで万全じゃない状態で魔王軍四天王の一角と戦うことになった! 全部お前のせいだ! お前がルミナス・ブレイヴから幸運を奪い去ったんだろ! そうだろ! 不浄野郎!」


 オーレンは大声でわめき散らす。


「言っている意味がわからない……。俺がルミナス・ブレイヴから幸運を奪い去ることなどできる訳ないだろう……」


 俺はオーレンの言っている意味が本気で理解できず、もはや、あきれつつあった……。


「なんだその顔はぁぁあああ! 俺が……俺が……俺が悪いとでも言いたいのかぁぁあああ! ふざけるなぁぁあああ! お前が……お前が悪いんだろうがぁあああ!」


 オーレンの顔は醜く歪んでおり、最早人間であるとは思えなかった。


 俺は手で村人に下がるように合図を出す。


 村人達もそれに気づいて、ゆっくりと後退していった。


「オーレン、闇魔法を解いてくれ。話はその後、ゆっくり聞く」


 俺は冷静な声色を出す。


「能無しがぁ! 何この俺様に命令してんだぁぁ! 不浄野郎。お前をルミナス・ブレイヴに入れてやった恩も忘れて、上から目線で話してんじゃねぇよ! お前は見た目も気持ち悪ぃから、パーティーが組めず孤立してただろ! そこに慈悲をかけてやったんだ! その恩も忘れたのか、この能無しぃぃいいい!」


「……たしかに、ルミナス・ブレイヴに誘ってもらった時は嬉しかったよ。でも、実際に入ったら、荷物持ちや雑用ばかり……。ヘブンススキルの不浄宮を使おうとすれば、気持ち悪いからやめろって言ってたじゃないか。……まあ、不浄を吸収して万全の状態で戦えるように、支援はずっとしてたんだけどな……」


 俺は当時のことを思い出し、苛立いらだちすら覚えていた。


「それが何だっていうんだ! 戦闘じゃ何の役にも立たねぇ能無しがぁ! しかも、美女に囲まれて旅までしやがって……。ムカつくんだよぉぉぉおおお!」


「はぁ……話にならない……。お前はもう勇者じゃないよ、オーレン。最後の忠告だ。闇魔法を解いてくれ」


 俺は限りなく低いトーンで伝える。


「何回も言わせんなよ、能無しぃ……。俺に命令するなぁぁあああ! お前も多少は強くなったみてぇだけどな! 俺はもっと強くなってるんだよ! なんせ、あの魔王軍幹部、四天王が一角リュミセルダの闇の眷属になったんだからなぁ!」


 オーレンが剣を抜くと、身体中から闇が溢れ出す。


「さあ、こいよぉ! 能無しぃ! お前をぶちのめして、お前が悪かったと認めさせてやるよ……!」


「そんなことがあったのか……。……オーレン……。最後に聞かせてくれ。サンドラとリサはどうした?」


 俺は、今にも斬りかかってきそうなオーレンにゆっくりと尋ねる。


「サンドラとリサぁ? お前のせいで俺と一つの身体に合体させられちまったよ! まあ、おかげで強くなれたけどなぁ……!」


「そうか……。もう、お前を人間として引き留められる人はいないんだな……」


 俺は切なさすら感じつつ、言葉にする。


「何訳わからねぇこと言ってんだぁ⁉ ぶちのめす……ぶちのめして、お前が悪いと認めさせるぅぅうううう!」


 オーレンは黒炎で加速しながら、俺に突っ込んでくる。


「《死霊術ネクロマンス=スケルトン》」


 俺は十数体のスケルトンを召喚する。


「こんな雑魚共で止められると思うなよぉぉぉ!」


 オーレンは黒炎を纏った斬撃でスケルトンを粉砕する。


「流石に、能力が強化されてるな……」


 俺はオーレンの魔力を知っている。


 俺の知っている頃とは桁違いの魔力だ。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


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― 新着の感想 ―
展開が早い。テンポがいい。面白い。オーレンの闇落ちもおおおおおって感じでした。
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