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第21話 ルクスハートとの旅

 セリュカンまでは歩いて、三日ほどかかる予定だ。


 テントやショートソード、投げナイフなどの冒険に必要なものは、モンバリスで購入できた。


 ちなみに、鎧は買っていない。今の戦闘スタイルだと動きやすさを重視した方がよいという判断だ。


 ……やっと、冒険者らしい装備になったな……。


「ヴェル様の得意な武器はショートソードや、投げナイフなのですか?」


 ルクスハートが尋ねてくる。


「ああ。ショートソードでの戦闘はあまり得意ではないけどな……。冒険者の中でも、中の下くらいの腕前だよ。投げナイフはそこそこ練習したんだ。ナイフに不浄を込めて投げることで、仲間に迷惑をかけず戦えるからな。まあ、勇者パーティーにいる時は、それすら邪魔だって言われてたけどな……」


 俺は苦笑する。


「聞けば聞くほど、勇者パーティーの人は見る目がないですね! こんなに強くて優しい人、そうそういませんよ!」


 ルクスハートが怒り始める。


「ははは。ルクスハートがそう言ってくれるだけで救われるよ。……勇者パーティーへの仕返しのつもりで、どんどん人助けするぞ……!」


 俺は冗談交じりに声を大にする。


「はい! そんなひどい勇者パーティーの代わりに人助けしましょう!」


 ルクスハートも同意して、声を出してくれる。


 ◇◇◇


 丸一日歩いて、今日は野宿をしている。


 俺達は焚き火の前で話していた。


「野宿なんて初めてです。なんか楽しいですね!」


 ルクスハートは楽しげに声を出す。


「野宿を楽しめるなんて、ルクスハートは冒険者の適性があるんじゃないか? いつも楽しそうにしてるしな」


 俺は思わず笑みをこぼす。


「そうですか? やった! ヴェル様との旅は楽しいですから」


 ルクスハートの笑顔が、焚き火に照らされて、より眩しく感じる。


「そう言ってくれると嬉しい限りだよ。セリュカンまでは、あと二日は歩かないといけない。大変だが、頑張ろうな。でももし、疲れたら言ってくれよ。無理して体調を崩すのが一番よくないからな」


 俺はルクスハートの体調が心配だった。


 村を出てまだ三日しか経っていないのに、戦線に立ってもらったり、かなり色々なことがあったからだ。


「ふふ。ヴェル様は本当にお優しいですね。大丈夫ですよ。私身体も丈夫なので!」


 ルクスハートが腕を曲げてみせる。


「そうか。でも無理だけはしないでくれ」


「はい! よく覚えておきますね!」


 俺達はその会話をした後、同じテントで就寝した。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


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