8/10
こころの芽
わたしのからだはまだちいさい
はやくおおきくなれるように
ひかりのなかでたくさんの水を浴びているのに
ほかのだれよりもまだちいさい
まわりのみんなをみても
わたしとちがってすがたがきれいなかたちばかり
どうして自分だけと悩むわたしに
自然の仲間たちが教えてくれる
あなたはもうわたしたちとおなじ景色をみることができるのよと
わたしはおおきくなれないのではなくて
もうちいさないのちとして生まれてきているからなのだと
わたしは過ぎる時間ばかりを気にして
まだほんとうの自分をみつけられていなかっただけ
今ではもうまわりのみんなにあこがれて
おおきくなろうとは思いません
今を生きるほんとうのわたしを
こころから愛せるようになったのだから