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金魚のひとりごと

わたしは水のなかをくるりとまわりながら主人の帰りを待っていた



わたしは主人が思うよりもせっかちである



帰りがおそければ不満もやってくる



もし今帰ってきたならすこし注意してやりたいものだ



だがわたしは主人が大好きである



主人の傷つくかおはみたくない



うわさをすれば主人のお帰りである



今日もいちにちお疲れさまと

いつもこころのなかで想っているわたしだが

感情をひとに伝えることはとてもむずかしいときく



だからそのかわりに

わたしの美しいすがたをみせて元気をだしてもらう計画である



もちろんごはんもたくさん食べることも忘れない



主人とわたしには言葉はないが

深いつながりがあると信じている



自分のからだをもっとたいせつにしろよと

主人のせなかに語りかけながら心配するわたし



そんなわたしをみてくすりとわらう主人の表情に

どうやらわたしのおかげでこころがすこし癒やされたようだと納得したものである



これからももっと主人にとって

わたしとの時間がたいせつなたからものになっていきますように


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