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任務前夜
ゴルザンとラークが組んでから、もう七年近くが経っていた。
最初の一年は、ほぼ常にバディとして動いていた。
ゴルザンがB級に昇格し、「お守り期間終了」と揶揄されてからは、互いに別のパーティやソロ任務もこなすようになった。
それでも、何度も同じ戦場を並んで駆けた。
ともにA級へ上がり、大規模任務では小隊を任されることもあった。
最近は、以前ほど頻繁には組まなくなり、
それぞれの隊で指揮を執ることも増え、二人で動く任務は、少し特別なものになっていた。
──だからこそ、この護送任務は久々だった。
久々で、そして──最後になった。