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第2話:シロ

「シロ、もう泣くなって」

「ひっく、ひっく、だって……お父さんが……」


 ここは銀行マンだった男、秋山智也の家。そして、今 泣いているシロと呼ばれている少女、秋山白香の家のリビング。そこには子どもが2人しかいなかった。


「大丈夫やって。僕がおるけん」


 幼馴染の男の子、青木未来が力強く言った。自分も本当は不安なのに、その不安を悟られてはいけないと精一杯頑張った「大丈夫やって」だった。


「なぁ、シロ。顔色悪くないか? 体調悪い?」

「ううん、大丈夫」


 少女は涙を拭って自分の大丈夫をアピールする。


 シロの親が急に亡くなってしまい、二人は不安を隠せないでいた。自殺か、他殺か、巷が騒いでいるのにも動揺させられていた。秋山家の場合、母は既に他界しており、父親が死んだことで通常ならば親戚が集まるところだが、彼女には既に身寄りがなかった。


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