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第2話:出版社の反応

短いお話もあります(^^)

1日2000文字以上を心がけてます。

足りない時は、2投稿、3投稿しています。

 央端社)


「文豪」がネット上で一瞬、静かに話題になってから約1ヶ月が経過した。当然世間ではたくさんの新しい話題が起きて消えていった。


 世間が「文豪」のことなんて忘れた頃、2度目の犯行予告が一部WEBで公開され、詳細は原稿という形で央端社に納品された。


 原稿投稿用のフォームなので当然だが消印などはない。央端社の和田はパソコンやデジタルガジェットに多少明るい方だったので、投稿した人物のIPアドレスを見てみた。IPアドレスとはパソコン上の住所の様なもので、どこで送られてどこを経由して届いたかを示すものである。それによると、海外のいくつかのサーバーを経由して届いており、送信元も海外だった。ただ、送信元も偽装することが出来るので、言ってしまえば、「誰がどこから送られたか分からない」が答えだった。


「編集長。また『文豪』から原稿が届いたんですけどどうしますか?」


 編集員和田は自分の机のノートパソコンを操作しながら、画面から目を離さずに顔だけ編集長小室の方を向いて聞いた。


「あー……とりあえず、印刷して俺の机の上に置いておいてくれ」


 小室も忙しさから、自分の机の上の別の原稿に目を通しつつ、一瞬だけ和田に視線を送って答えた。


「分かりました。警察には届けますか?」


 和田が本当に聞きたかったのはこれだった。後で「お前が~」と責められるのが嫌なだけだ。この時の彼はまだそれ以上なにも考えていなかった。

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― 新着の感想 ―
事件一つだと、書籍にするには少なすぎるだろうからなあ… 文芸誌の中の一篇、っていうならできそうですが。
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