前世の記憶が戻った、異世界転生?
異世界転生。。
俺は農家の五男に転生した。
ヤターキ。家名は無し。
3歳の誕生日に前世の記憶が蘇った。
転生前は、大木戸 安昭。
日本に住んでいる、ごく平凡な、58歳の日本人だった。
これは、異世界転生だと思った。
チートは、何かあるのかなと想って、ステータスと唱えてみたが、なにも、起こらなかった。
母や奴隷たちは、生活魔法を使って、竈門に火を付けたり、飲み水をコップに注いでいたりしているし。
畑の水やりや、草刈り、収穫物も奴隷が手を翳すと消えていく。
この世界に魔法があるのは確かだった。
試しに「ウォーター」とか 「ファイア」とか唱えても、何も起こらなかった。
たぶん、スキルが無いと生活魔法も農業魔法も使え無いようだ。
この世界は、学校も無く、貴族とか上流階級の人達は、スキルのスクロールを使って文字スキル、計算スキル、言語スキル、生活魔法スキルを覚えるのである。
スクロールは、街のスクロールショップかスクロール師販売協会で買う事ができる。
もちろん、この村には無い。
値段は、ピンキリである。
神託の儀、ギフトの授与式、そんなものは、この世界には、無い。
神殿とか、教会なども無いみたいだ。