表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

素直になれない僕はVtuber〈後編〉

『その子は例え今回付き合ってなくても、いずれは僕じゃない誰かと付き合うと思うんだよね…

とても魅力的だし… 僕なんかは女っぽくて弱いし… 今まで冷たく当たっているから、今更優しい態度なんてとれないんだ… 』


〈うーん…〉

〈そんなことないと思うけど…〉

〈諦めちゃだめだよ!〉

〈MAKI君は…MAKI君はとても魅力的だよ!〉


『ぼ、僕が魅力的…? 僕なんかに魅力なんてないよ…何も良いところはないし…』


〈いいや!MAKI君は魅力的だから!声は可愛いし、気遣いは出来るし、この前私が相談したときも真剣に考えてくれたし!〉


『いや…でも声が可愛くても…男らしい人が好きだろうし…』


〈相手がどうして男らしい人が好きだって決めつけてるの?その女の子は男らしい人が好きって言ったの?〉


『言ってないけど… でも女みたいな僕を好きな人なんて居ないと思うし…』


〈私は好きだよ!それに、ここにいる皆もMAKI君が好きだから配信を観に来ているんだよ!〉

〈そうだよ〜〉

〈MAKI君だいちゅき〜〉

〈もちのろんです!〉


『皆が…』


〈これだけMAKI君の魅力を分かってくれて居る人が居るんだよ!だから相手が女っぽい自分を好きじゃないって決めつけないで!!自分に自信を持って! それにアタックしてないんでしょ? それに一回きりの人生なんだよ?挑戦しないでどうすんの! 相手初恋の人なんでしょ?幼馴染の。そんなにすぐ諦められる想いだったの?〉


『ち、違うよ!そんなにすぐ諦められる訳ないじゃないか!!だけど…相手に冷たくしちゃってるし…相手も僕に冷たくしてるし…』


〈MAKI君は相手が好きで恥ずかしいから相手に冷たく当たっちゃうんでしょ?だったら相手もそうなんじゃないの?〉


『あ、相手も…』


〈私もね…幼馴染が居るんだよ。だけど私もMAKI君と同じように冷たく当たっちゃうよ。相手が好きで…恥ずかしくて… 素直になれなくて本当の想いを伝えられないんだ… だからね! 諦めないで! 私やMAKI君みたいに素直じゃないだけかもしれないから! それにさっきも言ったとおり一回きりの人生だよ! 押して押して押しまくれ! そしてフラれたならまたこの配信してよ。私達が精一杯慰めるからさ!!〉


『一回きりの人生…うん…そうだよね。僕は自分が魅力がなくてMAKIちゃんとは付き合えないって決めつけてたよ… すぐには無理かもしれないけど…いや、そう思ってるからダメなのか…

うん! 明日から逃げずに…素直に…自分が思っている事を相手に伝えられるように頑張るよ!!』


〈うん!それでよし!〉

〈ええ話や〉

〈頑張って!〉

〈応援してるよ〜!〉

〈頑張れ〜〉

〈フラレたら慰めてあげるよ!〉


『ありがとう皆。本当にありがとね。僕、Vtuberをやっていて良かったよ。じゃあこれで配信を終わるね。ばいMAKI〜♪』


〈ばいMAKI♪〉

〈ばいMAKI!〉

〈ばいMAKI〜〉


――――――――――


チュンチュン………!


「早く起きなさいよ渚!朝ご飯できてるのよ!」


「友莉…」


「…?なに?」


「あっ…やっぱ…そのなんでもな…」


いや…ここで自分の思いから逃げるのか…

それだったら昨日の僕と一緒だろ!


「友莉…いつも起こしてくれてありがとね…!」


「………っえ?…………っえ!?///な、何よ急に…」


「これからは自分に素直に生きようと決めたんだ…」


「な、何よそれ…」


「ふふっ… 独り言!」


今日は今まで生きてきた中で一番気持ちの良い朝だった。




読んでいただきありがとうございました!


ブックマーク&★★★★★評価を最後にしていただけると嬉しいです!


最後に私が書いている男の娘シリーズで

「男だけど女性Vtuberを演じていたら、現実でメス堕ちしてしまったお話」という小説を書いていますので興味があったらぜひ読んでみてください。

↓のランキングタグからいけます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ