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金は人を変えてしまう

1月6日

冒険者ギルドにて、、、

「こちら先日の魔王幹部ハゲータ討伐報酬になります。」


ギルドの姉さんが金貨を渡す。

「5億ピーチルです」


「ご、、、5億!!!」


(おい、、聞いたか?あの噂、、、あの糞ガキ、1週間で魔王幹部を倒したらしいぞ!)


(まじか!勇者はやっぱ違ぇな!)


(ふん、、、俺からしちゃ予想済みだったぜ!多分やつは10日以内に魔王討伐しちまうよ!)


(今年は面白くなるな!)


色々な声が飛び交っている中、俺はこの5億ピーチルをただ見つめていた。


「よう!」


まじで見た事のない冒険者が俺に話しかける。

「久しぶり!俺だよ俺!覚えてる?ほら学校で隣の席にいた」


俺はこの世界において学校行っていない。

ダウト


「私、、ずっとあなたのことが好きだったの、、愛してる」


「誰すか?」


あ、、声に出ちまった。

巨乳だけどなんか生理的に受け付けない女だ、、

無理、、

「覚えてなくてもいい!私があなたを落としてあげるから♡」


「あ、、そういうの結構で、、」


「いいじゃないの〜、、ねぇ」


「俺、、彼女いるんで!、、、、サーセン」


俺はコペを自分に引き寄せて見せつけるように言った。

「そうですよ!!ジリークさんは私のものです!誰にもあげません!」


ナイス!

女は悔しそうに去っていった。

俺たちはめんどくさくなってきたのでギルドを離れた。

数時間後、、、

「ジリークさん!私!新しいローブが欲しいです!」


「いいぞ!」


(こいつこの女には甘いな)

(通りすがりの冒険者は思った。)

そういえば俺も手袋(ゴム製)が欲しいな。

俺は前回の放電(誘導電流)で大火傷をしていた。

コペに回復魔法をかけてもらったが今でも少し痛みを感じる。

回復魔法は表面上は治るが痛みが消える訳では無いようだ。

「コペ!ついでに服屋にも手袋を行かないか?」


「いいですね〜まだ寒い時期ですし、、」


コペはゴールデンスライムを撫でながら答えた。

そうだけどそうじゃない。

買うのはゴム製だからな!

「そういえばゴールデンスライムは売りさばかないのか?」


俺は未だにコペに捕まっているゴールデンスライムを見て言った。

すっかり懐いてしまっている。

「なんか可愛く見えて、、ちゃんとお世話するのではこの子かってもいいですか?」


コペの必殺つぶらなひとみが俺に直撃した。

「お、おういいと思うぞ」


俺は動揺しながら答えた。

「やったー!」


コペはゴールデンスライムを真上に投げて喜んだ。

「おい、ゴールデンスライムを殺すなよ!」


俺は世話よりもゴールデンスライムが物理的要因で死なないかが心配だ。

「それじゃまずは魔法具店に行くぞ〜」


「おー!」


こうして俺らは魔法具店へ向かった。

「おー、、、これはこれは勇者さまよくぞいらっしゃました!」


「え?なんで知ってるんですか」


店員のなんか胡散臭いおっさんが出迎えてくれた。

「いやそりゃまぁだってねぇ、、、5億、、でしょ?ほらー、、ねぇ、、風の噂がね?」


あ、、だるいこの感じ、、なんか高い水晶とか買わされそう。

「本日は何をお買い求めで?」


「魔導ローブです!」


「おー、、、そうでしたか、、、」


おっさんは店の奥の方へ入っていく。

「これはいかがでしょう?」


紫ベースでところどころ小さな宝石みたいなのが埋め込められている。

「こちらのローブは、、隣国、、アウストラロピエンプルの魔導具職人、パピルス様が一つ一つ丁寧に作られたものになります。

あちこちにちりばめられている宝石のようなものはパープル魔導石で全属性の魔法の威力を格段にあげます。」


「へー可愛い!」


「ちなみに値段は、、、?」


「2億ピーチルです」


なるほど、、、、、、、、、、うん、、、、

「今ならこの未来が見える水晶もお付けします。」


でもなぁ高ぇんだよな、、、、

俺が黙っているとおっさんは段々と焦りだす。

そりゃそうだよな、大金持ってる客に金を落とさせるのがこいつの仕事だし、、

、、、、、、、、、、、、

互いに沈黙が続く、、、

「今回は特別に1億8000万ピーチルでいかがでしょう」


うん、、、、、、あんま変わらんくないか?

「まぁそうですよね、、、ローブと水晶で2億は高いですよねぇ」


コペは真顔で店員に向かって言う。

「そうだよな。別のとこ見てみるか?」


「そうですね」


「待ってください、、、、1億5000万ピーチルならいかがでしょうか?」


「いえ、、他のとこ見ていたいので、、大丈夫ですよ」


コペの良心で言ってる言葉が店員の心を煽る。

「ちょちょ、、、待ってください!!

私ここ半年程何もうれてなくて、、生活がやばいんです、、家には愛する妻と娘もいるんです!!!今ならこれ1億にしますしそれでも無理でしたら他の商品でもいいので買っていただけませんかァァァ、、、、」


いい歳したおっさんの土下座、、心いてぇ、、、好きな人とお買い物してるだけのはずなのに心いてぇ、、、

買ってやるか

「コペこれにするか?」


「ジリークさんがいいなら私これが欲しいです。」


よし買った。

「んじゃお願いします。」


「ありがとうございます!!魔導書も3つほどおつけましす!!!」


これ貸1だな。

今度利用してやろ

「来てお帰りになられますか?」


「はい」


ローブ身につけたコペは可愛い、、、付けてなくても可愛いけどもっと可愛い。

語彙力((((

「それじゃ次は服屋に行くか!」


「はい!」

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