無くなった記憶
どうも、夜ノソラです、
この作品をご閲覧頂き
誠にありがとうございます。
これを書いた主は中学生2年生という事もあり、
文がおかしかったり、
変な部分があると思いますが、
どうぞご了承ください。
(Twitterのフォローよろしくね 壁│ˆˆ))
空に想いを、星に願いを。
何かの本で見て。
その本がお気に入りになって。
他の子達に勧めて。
その本を読み聞かせてあげて……
いつの話だっけ……?
(あれ……?)
僕は体に違和感を覚えた。
(前が良く見えない……)
視界がぼやけている。
(身体が痛い……)
多分何処かの骨が折れているのだろう。
(地面が硬い……?)
体がアスファルトに押し付けられているのだろう。
(あれ……何だこれ。)
視界はボヤけていたが。色だけは何とか認識出来た。
(赤……いや…赤黒い……?これは……血…なのか……?)
辺りには僕の血ような物が飛散していた。
身体が寒い。
(どうして……こうなったんだっけ……)
考える度頭が痛くなる。
(微かに音が聴こえる……)
僕はその微かな音をヒントに情報を集める事にした。
救急車のサイレンの音が僕の耳を殴打した。
サイレンの音が頭に響く。
頭が痛い。
僕はどうなるのだろうか。
(僕は……)
そこで僕の意識は深い深い暗闇の中へと呑み込まれて行った。
ーねぇ、この本また読んでよ!ー
声が聞こえる……
ーもう何回目だよ?ー
これは……子供の声……?
ー良いじゃん!この本好きなんだから!ー
゛この本゛?
ーもう、しょうが無いなぁ……ー
ーじゃあ読むよ!○○ー
……?何故今の部分だけ音が聞こえなくなった……?
音が聞こえなくなった。
何も見えない暗闇の世界が徐々に光が差していく。
(待ってくれ……まだ何も分かってない……!)
……………………………………
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
…
「ん……」
目を覚ますと俺は病院のベッドの上に横たわっていた。
「何処だここ……」
鳥が春の季節を彩る様に鳴いている。
「頭痛てぇ……」
何も覚えていない。
「゛俺゛どうしてここに居るんだ……?」
記憶が混乱している。
「体痛てぇ……」
体を動かそうとする度に体中に鋭い痛みが走る。
ガララッ……
俺が体を起こそうとした瞬間部屋のドアがゆっくりと
開けられた。
「あ!おい!お前起きたのか!?」
金髪の少年が俺を見る度大きな声で叫んだ。
「お前……心配したんだぞ!」
心配……?俺が゛コイツ゛に……?
「所で体の体調はどうなんだよ!」
何で俺が゛コイツ゛に心配されてるんだ。
「なぁ……」
俺は少し興奮状態の少年に向かって一言放った。
「お前…誰?」
その瞬間少年は不思議な顔を俺に見せた。
「…は?お前……どうしたんだよ…冗談…キツイぞ…?」
少年は少し強ばった声で俺にそう言ってきた。
「冗談も何も、俺はお前の事を知らない。」
これは本当の事だ。
「……少し待ってろ。」
金髪の少年は何処かに言ってしまった。
それから少し経った後、金髪の少年は女医の人を連れてきた。
「ねぇ、君…自分の名前、分かる……?」
「……名前…」
「……」
女医の人は紙に何か書き始めた。
「えと……」
俺は気になり聞こうとした時。
「いや、大丈夫よ、気にしないでちょうだい。」
女医の人は俺を制止するように言った。
「分かり…ました。」
俺は指示に従う事にした。
「じゃあ、自分が何歳か分かる……?」
「1…6歳」
「成程……ふむ……」
俺はその後もいくつか質問を聞かれた。
答えられる質問もあったが、
圧倒的に答えられなかった質問の方が多かった。
「なるほどね、分かったわ。少し待ってて、
先生を呼んでくるから。」
女医の人は、そう言って部屋を後にした。
そして俺はふと、近くのテーブルにスマホや荷物が置いてある事に気が付いた。
「あれって、俺のだよな……?」
俺は激痛の中、手を伸ばして何とかスマホを入手した。
そして俺はスマホの電源を入れ、LINEを開き、自分のプロフィールを確認した。
「蓮賀 燐……?」
これは俺の名前なのだろうか……?
(でも、これが俺のスマホだったとして、そのLINEに登録されてる名前が俺のじゃないのはおかしいよな……)
俺は少し頭を悩ませた。
そうして少したった後、小太りなおじいさんが病室を訪れた。
「失礼するよ、えーと、君が ゛蓮賀 燐゛君だね?」
「……はい」
「おや、自分の名前は分かるんじゃないか。」
「あ、はい、さっきそこにあったスマホで確認したので……」
「おぉ、そうか、じゃあ、そのスマホ、私に貸して貰えないかな……?」
「あ、はい……どぞ。」
俺はあっさりとスマホを貸してしまった。
「じゃあ、少し待っててくれ、少し君のお母さんに君が起きたって言う電話をするから。」
「母……にですか、分かりました。」
そうして、俺の母親が俺の病室までやって来た。
「母さん……」
「燐……あんた……皆心配してたのよ!」
母さんが泣きそうな声で俺に言ってきた。
「心配掛けてごめん。」
それしか言えなかった。
「えー、お母さん、少し良いですか?」
先生が申し訳なさそうに割って入ってきた。
「えぇ、何でしょうか……」
母は応答した。
「お母さんには話さなければいけない事があります。」
「話さなければいけない……事?」
母は疑問の表情を浮かべた。
「えぇ、ちょうど、燐君もいる事だし、一緒に聞いて下さい。」
「とても言いづらいのですが、燐君は、著しい記憶障害を起こしてしまっています。」
「……えっ?」
母さんがポカンとした表情になった。
「さっき燐君に質問したところ、
半分以上も答えられませんでした。
いえ、もしかしたら、半分より少ない
かもしれません。」
「そんな……」
母さんは嘘だと言いたい様な顔をしていた。
「ひとまず、他の細かい話は後でさせて貰います、
燐君も、体調は良くなっている事だし、近々退院
出来るでしょう。」
「分かりました。」
母は暗い表情のまま、俺と一緒に先生を見送った。
「母さん……」
俺は何て言葉を掛けたら良いんだろう。
「まぁ、燐が元気になってるなら良かった!」
母さんは、ニッと笑い、俺にそう言ってきた。
「じゃあ、私は夕飯の支度しなきゃだから帰るね!」
「ちょくちょくお見舞いに来るから!」
母は明るくそう言って、部屋を後にした。
…………
……
…
「もう夜か……」
気づけば、窓の外を見れば暗く、夜になっていた…
街灯が淡く光り、歩行者を照らしている。
「夜更かしもいけないし、寝るか……」
そうして俺は布団を被り、眠りに着いた。
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
…
ーねぇ、知ってる?ー
(また、ここだ)
ー向こうのお山には、とってもとっても大きい
木が生えてるんだよ!ー
(大きな木……?向かいって、何処だ……?)
ー「えー?うっそだぁ。」ー
(小さい、女の子の声……?)
ーそれでね、その木は春になったらとっても綺麗な桜の木になるんだ!
ー「そうなの?まるで燐が見せてくれたあの絵本見たいだね!」ー
ーそうだね!ー
ー「じゃあ、また今度、春になったら桜の木見せてね!」ー
ーうん!約束!ー
(約束……大きな桜の木。俺が見せた本……)
………………………………
…………………………
……………………
………………
……………
………
……
…
「ん……」
俺は短い夢を見て、起床した。
「7時半」
外では鳥が鳴き、さえずっている。
「……遊んでた、小さい女の子、大きな桜の木」
俺は夢で見た事を少しずつだが、着実に思い出して行った。
そして俺はスマホを手に取り、母に電話した……
Prrrr……
「はい、もしもし。」
母さんは、以外にもワンコール目で応答した。
「あー、もしもし、母さん、聞きたい事があるんだけど。」
「どうしたの?燐」
「俺が小さい頃、よく遊んでた、小さい女の子って、分かる?」
「小さい女の子……あんたと良く遊んでた……あー!」
母は思い出したかのように行った。
「桜葉ちゃんね!」
その女の子は桜葉、と言うらしい。
「でも突然ね、どうしたの、何か思い出せた?」
母はそう問い掛けてきた。
「いや、なんか、夢で見て、それで気になったから電話しただけ。」
「あらそう……」
母は残念そうな声で言った。
「それで、その桜葉は何処に居るんだ?」
俺は恐る恐る尋ねた。
「……?桜葉ちゃんなら、だいぶ昔に引っ越したわよ?」
「え?じゃ、じゃあ、何処に引っ越したとかは……?」
「ごめんなさい、そこまで細かいことは私には分からないわ。」
「そうか、分かった、ありがとう。」
そうして俺は電話を切った。
ここまで見て頂き、本当に恐縮でございます……!
これからどう展開して行こうか
私もまだ思考中です……!
中の人はそろそろテストやら何やらで忙しくなって来るので、
中々更新頻度は落ちてしまうと思いますが、気長に
待ってくださると嬉しいです!
では、ここまでご高覧ありがとうございました!