表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/89

村へ行きたい、行きたくない

トイレ我慢してます。

"なんもない村なんで、行かないほうが、、"


異世界での最初の朝は年老いたリリパット族、グランピーの洞窟で迎えた。洞窟は外から見るよりも随分と広い。俺と黛が泊まっても余裕があるほどだった。


"リリパット族なんて地球にはいないからな。是非見てみたい"


"それなら儂を見てくだされ!こー見えて若い頃はリリパット族一の美男として中央大陸に名を馳せておりましたのじゃ!今も鍛えておるからがっかりはさせませんぞ!さぁ!"


何故か服を脱ごうとするグランピーに黛が殺気を飛ばす。


"ちょっと今日は調子悪いからやめておきますじゃ"


"何故そこまで村を嫌がる?"


"そ、そんなことないですじゃ"


"なら決定だ。今日はリリパット族の村へ行くぞ"


グランピーが肩を落とした。よほど嫌らしい。これは是非とも行かなければ。


「黛。リリパット族の村に行くぞ」


「根絶やしに?」


「そんなに嫌いか?」


黛がコクコクと頷き、グランピーが震え上がった。



######



"グランピー、わざと遠回りしてないか?"


もう2時間は歩いたが、いつまで経っても村は見えてこない。流石に痺れを切らしてグランピーを問い詰める。


"そんなことをしたら儂の命はないですじゃ!本当に遠いだけなんですじゃ!"


黛が宙に浮いたまま大鎌をフルフルしても白状しない。もう一度グランピーから開心剣で記憶を抜いてもいいが、多分本当だろう。


"昨日から思っていたが、この森はモンスターがいないのか?"


"まさか。うじゃうじゃおりますぞ"


"何故出会さない?"


"儂が森歩きの達人というのと、【隠身】の効果ですじゃ"


"【隠身】?"


"そうですじゃ。【隠身】のスキルのおかげでモンスターはリリパット族に気付かんのですじゃ。儂から離れて歩いてみなされ。すぐに飛び掛かってきて、、"


ドサッ、ドサッ


大蛇の首と胴体が別々に降ってきた。見上げると随分高くに黛の姿がある。


"こうなるわけだな"


"…ですじゃ"


"黛、何か見えるか?"


"標的発見"


村は近い。

感想・評価・ブクマ、ありがとうございます!

トイレ行きます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ