表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【続編開始】異世界は性悪男を持て余す  作者: フーツラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/89

色欲

お昼です

女エルフが首を引っ込め、大鎌は俺の前髪を掠め取っていった。黛から逃れた存在はこの女エルフが初めてかもしれない。


色のない瞳をした黛が次の裁きを繰り出そうと身体を捻っている。


「まぁ、待て」


「無理」


女エルフは俺の背後に隠れて楽しげに笑っている。大したタマだ。


「こいつは反応を見て楽しんでいるだけだ」


「それは大変。急いで刈らないと」


「こいつは加護持ちだ。何かに使えるかもしれん」


「死体の話?」


まだ刈る気か。なかなか構えを解かない。


「そんな趣味はないな。とにかく一度大鎌を仕舞え」


「……」


「……」


根負けした黛がようやく大鎌をマジックポーチにしまった。女エルフがやっと背中から剥がれ、表に出て来る。


周囲を見渡すと、全てのリリパットが死神様の怒りに慄き、その身を地面に投げ出している。


"見てみろ。お陰でひと騒動だ"


"カカカッ!随分と愛い死神様じゃの!ついつい揶揄ってしもうた。許せ"


"二度とするなよ。これ以上前髪が短くなるのは勘弁だ"


"わかっておる。もうせん"


そう言って女エルフは髪をかき上げ、首の刻印が露わになった。


"ところでお前の加護はなんだ?"


"おっと、紹介が遅れたの。ワシは色欲の神様の加護を待つエルフ、ルベリートじゃ"


やはり色欲。見た目の通りだ。


"こちらの世界でも色欲の神様の加護は性欲が強くなるだけか?"


"そんなわけなかろう!そっちの世界では随分と神様がケチったのう。ワシは淫夢を操る能力を授かっとる"


ルベリートは得意気だ。


"それはどんなものだ?"


"ワシが念じれば、対象は直ちに淫らな夢の世界に落ちる。内容もワシの思うがままだ"


"相手は人間だけか?"


"ある程度の知能がある生き物なら大丈夫じゃ。ゴブリンやオークなんかは一度淫夢に落ちたら外から起こさん限り、衰弱死しても帰ってこんぞ"


"面白い"


"そうじゃろう!そこで、さっきのお返しにそこのカリカリしとる死神様にオンシとの淫らな夢を贈ってやろう!"


そう言ってルベリートは黛に向かって指を鳴らした。

感想・評価・ブクマ、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 羨ましい加護だ 術者本人にも使えるのかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ