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ネージュはいいこで待ってます

今回は短いです

ネージュとヴィオの秘密の集まりは一週間に及んだ。

ヴィオの話は面白く持ってくる絵本も綺麗で楽しい。

だがヴィオは、用事があるから会えなくなると言った。


「嫌だよ。ヴィオは、ネージュのお友達でしょ。だから行かないで!」


ネージュの大きな瞳には涙が溜まり口を結びヴィオの上着を掴んでいる。ヴィオは、ハンカチを取り出すとネージュの涙を拭いた。


「ごめんネージュ。どうしても無理なんだ。でも1ヶ月後には必ず会いに来るよ。約束する」


「でも……でも……!」


ヴィオは、泣いてすがるネージュの前にシロツメクサの栞をだした。


「ネージュが約束で花冠をくれたから俺も約束で栞を渡す。だから泣かないで欲しい」


「くれるの?」


「ううん、戻るまで貸してあげる。だから戻ったら返してくれるかな」


「うん、大事にする!」


ネージュは、自分のハンカチに栞を挟む。ヴィオとネージュの繋がりの証である栞に嬉しいと感じていた。


「ネージュはいいこだね」


「いいこだから早く来てね」


ヴィオは、笑顔のネージュの額にキスをする。父や兄と同じ親愛のキスにネージュは、温かい気持ちになり何か話したいと思ったが言葉が出てこない。


「またね、ネージュ」


「またね、ヴィオ」

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