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このお話はBL要素を含んでいます。
BLの意味が分からない方、苦手だという方は、
他のお話に飛んだほうがいいと思います。。
大丈夫だという方は、どうぞ。
「それじゃ、涼っ!また明日なーっ!」
「え、いや、雀人っ、ちょっと待っ・・・」
教室のドアを開け放ち、雀人はそのまま飛び出していく。
残された涼の背中に、現代文担当の上条が近づいた。
「・・・さてと。 今度はどんな罰則にしよっかな?」
大学を出て2年目だという上条は、寒気がするほどの笑顔で涼を見下ろしてきた。
涼はそちらを向かず、開いたままのドアを見つめて答える。
「いや、先生。 もう無駄だと思います、彼には。」
「それもそうだねー。 及川君、君がかわりになってくれる?」
「え、な、なんで俺が・・・っ」
抗議しようと振り向くも、上条のその誰をも仕留めんとするような笑顔に圧倒され、言葉につまる。
そのまま、上条に教科書の類をドサッと両腕に乗せられた。
「ま、責任持って運んでね。 そだ、みなさーん。 今度小テストするからねー。」
「はぁ!?」 だの 「うそだろーっ」 とかいう声を背に受けつつ、上条は悠々と教室を出て行った。
そして、教室中の視線が、及川 涼へと向く。
そして一言。
「及川っ! お前のせいだからなっ!」
「だからなんで俺なの・・・」
階段を上って、渡り廊下を越え、左に曲がった先の5番目のドア。
通い慣れた道を、雀人は全力で駆けていく。
目標は、一年先輩の春原 裕紀。
最後の授業が終わったら、春原を迎えに行くのが日課になっている。
教室の前でいったんストップし、大きく息を吸い込んで、ドアを開けて。
「せんぱーいっ! お迎えに―――」




