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黒桜旅団異世界冒険記  作者: 狂王エノモトと愉快な仲間たち
第1章黒より黒き黒桜旅団登場!
6/28

6話

ステータスは今後変わるかも!



さて、マップを見ながら俺たちは森を進む。埼玉(赤羽)でシェアハウスしていた俺たちでは決して歩くことのないような悪路を、高いステータスのせいか、楽々と進んで行く。しかし、賢者の住処は随分と森の奥だったらしく、なかなか森を出れないでいた。


「あー広い。この森広すぎなんですけど。」


ハスミンが愚痴る。俺たちも同じことを思っていた。広いよ。MJ広い。てか森の出口が遠いでござる。買い出しとかどうしてたのさ土の賢者さんよぉ〜


「む?」

「どうした?隆輝。」


隆輝が何か感じ取ったようだ。隆輝はこの世界に来てから感覚がかなり鋭くなったらしい。斥候職(せっこうしょく)でもある暗殺者のスキルのおかげだろう。


「魔物っぽいのがいる。」

「ぽいもの?」

「流石に視認しなければわからない。」

「なーる。」


とか言ってたら、森からオークが3体現れた。見た目は二足歩行の豚。ただ、顔が少し凶悪だな。TVとかで見るようなちょっぴり愛らしいような顔じゃねぇ。特にあの牙!豚にあんなごっつい牙ないでしょ!って考えると顔だけはイノシシっぽいかも知れない。けどあのクルンとした尻尾は豚だよなぁ〜色もピンクだし。。。。


「まずは“鑑定“」


オーク

戦士

Lv9

HP473 MP28

筋力207

敏捷29

体力120

知力7

魔力18

魔耐89

運14


個体値でバラツキはあるが大体こんな感じだった。



「で、誰がやる?」


隆輝が聞いてきた。そういえば、俺まだ防御魔法しか使ってない。攻撃魔法とか使いたい!


「む、俺もやりたかったのだが。」

「魔法ブッパの感覚はクセになっちゃってるんだよねぇ〜」

「今回は酷い顔の輝御に譲る。」


隆輝あざあああああっす!つーことで行っちゃいましょう!

ワクワクが抑えきれない顔の俺はニタニタしてる顔のオーク三匹の前に出る。


「やあやあ畜生諸君。我ら黒より黒き黒桜(こくおう)の糧となるがいい。Crazy Showtime !」


くぅ〜口上ってやっぱいいね!ということで体を動かす!

素早く踏み出し地を駆ける。おお!体が軽い!てか俺足速え!足遅いコンプレックス解消だぜ!そのままオークの間をすり抜ける。


「出でよ我が(やいば)“黒桜剣”!」


俺の左手に一振りの剣が現れる。1mくらいの細い漆黒の剣だ。これは上位騎士職の常設スキルの一つで、任意のコマンドで設定した武器を即座に装備できるスキルだ。敵のレベルが高いと、弱点属性に合わせないと効率的な狩りが出来ないために、騎士職には重宝された。

なお、ほとんどの闇系ジョブをマスターしてる俺はこのスキルも当然とっている!じゃなきゃ使えんしな。


「剣よ、風を纏え、“ウィンドカッター“」


一匹のオークを後ろから魔法を纏わせた剣で真っ二つにする。何が起こったのかわからなかったのか、体が別れたオーク君は呆けたような顔をしていた。


“黒桜剣”

名工ユックリーンによる黒桜シリーズの一番物。色は漆黒。切れ味も耐久力も抜群で、魔力の通りもいい。もともとは魔法を纏わせることも出来る“付与術師”用の剣で、ハスミンに持たせる為のものであったがしかし、ハスミンが杖を所望したことにより狂王の元へ。上級魔法まで纏わせられることから、魔剣のなかでも最高峰の出来と言える。


さて、意外と動けるな。近接戦はまたやるとして、次は攻撃魔法を試してみよう。


「我が名において命ず、鋼鉄の処女よ、我が敵を封じよ。“アイアンメイデン”!」


魔法によって、二つの拷問器具が姿を表す。彼女たちは、オークをその身に閉じ込めた。


グモオオオオオオオオオオオオ!


あたりにオークの絶叫が響き渡る。その声を聞いたのか、アイアンメイデン達は、(わら)った。


うわっ、異世界補正か知らんけど、アイアンメイデンさん自我でもあるんですか?さっき笑ったよね?ね?こっわ〜。

ただ使い勝手いいから多分これからもお世話になります。とか思ってたらメイデンさんニコって笑った。(気がした)


「何その魔法。」

「あれ?隆輝は見たことなかった?」

「確かに、お主最近は使ってなかったな。」


どうやら隆輝はこの魔法を知らないらしい。確かに、これ使ってたのは前衛がいないような時だったし、最近は雑魚掃討系範囲魔法や召喚魔法が多かったからなぁ〜


「これは“拷問官”の魔法だ。MP消費が少なく、詠唱も短い。けど動きの早い敵にはあまり向かなかったりする。輝御は、これを突進してくる敵の前に出したり、テイム前に適度に弱らせる時とかに使っていたな。」


む、琢磨が急に饒舌になって俺のセリフ丸パクリしやがった。


「ちなみに、俺も“拷問官”の魔法は一通り覚えてはいるが、使ったことは一度もない。だって、MPは消費してなんぼだろ?火力こそがロマンなのさ(ドヤァ)」

「へー」

「琢磨、わかったからそのドヤ顔やめろ。鬱陶しい。」

「確かに。」

「ちょ酷くね?あとドヤ顔は無意識なんで」

「「「無意識とか罪深(つみぶけ)ぇ」」」


「さて」

「ん?どうかしたか?」

「いや、感覚なんだけど、、、、出来そう。」

「「「???」」」


戦技“吸血”(せんぎきゅうけつ)


俺は暗黒騎士の戦技、“吸血“を使った。

魔力が『アイアンメイデンに』持っていかれる。そして、数十秒後、彼女達の目が赤く輝き、魔力の流出が止まった。

振り返ると、3人が血相を変えて飛んできた。


「「「おい、輝御!今のはなんだ!!」」」

「え、戦技“吸血”だけど?」

「HP吸収系の戦技“吸血”。だが、今言ってるのは、あの使い方は(・・)なんなんだということだ!」


そう、俺が今やったのはゲーム時代では出来なかったことだ。“魔法で作り出したアイアンメイデンで、戦技を行った。”戦技とは、自身(・・)が使うものである。故に、物体に掛けることなど出来るはずがないのだ。しかし、、、


「いや、戦技使おうとしたらさ、魔法と感覚が全く一緒なんだよ。んでさ、アイアンメイデンも黒桜剣のような魔法剣みたいに魔法付与出来そうな感じだったわけよ。んで、試しに使って見たら出来たってわけよ。」


「「「はああああああああ!?」」」


いや、出来ちゃったんだからしょうがないじゃん。そんな驚くなよビビるわ。





「で、どうすんのこの豚。」


俺らは、“さすが異世界”で無理やり納得し、オークの処理について考えていた。まぁ俺の頭の中ではすでに決まってるんだけどな。


「ふっふっふ、せっかくメイデンパイセンに血抜きしてもらったんだ。当然、食う!焼肉だぁ!!」


「「「えーーーー」」」


おいおい非難轟々かよ。じゃーいーしお前ら食うんじゃねーぞ。俺1人で焼肉するからお前ら指くわえて見てやがれ!

って言ったら3人も食うことに。何だかんだ腹減ってるんだよね。俺ら一週間カロリーメイトとアンパンと牛乳だったし。こっちきてからかれこれ6時間は経ってるしね。


さて、それでは、黒桜クッキングのお時間です。今日の食材はこちら、とれたて新鮮なオークのお肉です。

まずはこの食材を調理し易いよう手頃な大きさに切り分けましょう!


「と、いうことで堅治〜行くぞー」


俺は、メイデンパイセンで血抜きされたオークのうち一匹を堅治に向かって投げつけた。結構重そうだったんだが、持ってみると軽かった。。。ステータス補正ってヤベェ。


「ふん!」


堅治は、バスターソードを6振り。オークは五体が完全に別たれ、見るも無残な状態に。相当な状況のはずなのに吐き気とか全く来ないんだよな。これってオークのことを完全に食物と思ってしまってるってことなのか?まあいいや、食うし。


はい、それでは次の工程に移りましょう。まずはこのお肉を、叩っ斬って食べ易い大きさにしましょうね!


「隆輝〜」


「ズババババ。」


隆輝が手をブレさせると、そこには豚肉が。うわーはやーい。まぁこうなると思って隆輝に任せたんですけどね。てかズババババって口で言うんかい。



それではここから調理開始ですね!まずは鉄板を用意しましょう。そして、油を引いて(琢磨が魔法で出した)肉を焼いていきましょう!


あたりに肉の焼けるええ匂いが広がる。思わず口からヨダレが。。。。。いかんいかん。王たるもの恥ずかしい姿を晒すわけには行かぬ。。。けどほんまええ匂いやなぁ〜思わずエセ関西弁が出てしまうくらいには。。。。。。。



さて、いい感じに肉が焼けましたね!それでは、小さめのアイテムボックスにまとめておいた換金アイテムである胡椒を使いまして、味付けをしていきましょう!


いかん!塩が足りん。おお!隆輝が持ってた!ナイス!


味付けを終えたら盛り付けです。琢磨が魔法の練習と称して切ってきた木を隆輝が皿に加工したので、そこに盛り付けていきましょう!見た目なんて関係ありません。食えればいいのですから四つの皿に均等になるようにどんどんと山にしていきます。


おい堅治もっと焼け!なにぃ肉がないだと!?もう一匹オーク残ってんじゃろがい!唸れ我が刃、黒桜剣!うおおおおおおおおお!よしいい感じに切れた。どんどん焼けええええい!



「「「「うめええええええええええええええええええええええ」」」」




その日、森に4人の男の叫びが木霊したという。



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