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黒桜旅団異世界冒険記  作者: 狂王エノモトと愉快な仲間たち
第1章黒より黒き黒桜旅団登場!
5/28

5話



◯月の1の火の日


魔法に目覚めた。僕は天才だと言われた。まぁそんな気がしなくもない。うん、多分僕は天才なんだろう。ウハハ。



◯月の1の水の日


今日は魔法の練習。昨日魔法に目覚めちゃったわけだし、天才といえども努力を怠らないのだ。

僕は土の魔法に相性がいいらしい。火水風の魔法は普通の人と同程度だった。


〜中略〜


×月の4の土の日


ついに全種中級魔法まで覚えたぞ!流石に神聖魔法は使えないが、それ以外の基本四種に聖属性、闇属性も中級までなら使えるようになった!ここまでたった8年しか経ってないんだからやっぱり僕は天才!


〜中略〜


△月の7の水の日


王国の宮廷魔法使いに選ばれた。なにやら基本四属性の相性のいい魔術師を集めているらしい。まぁかなりの名誉だし、給与もいいから僕も行くことにした。


◇月の1の火の日


おいおい、僕と同じくらいすごい魔術師がいるじゃないか!驚いたが、どうやら僕が生まれた年に神託があったらしく、基本四属性の神童が現れるらしい。僕はその中の土の神童だったようだ。


◇月の1の水の日


僕らが賢者だって!王様から任命された!だが嬉しいことばかりではない。僕らが招集されたのと時を同じくして、魔の大森林の結界が弱くなってきたらしい。僕らは結界の古い魔法陣を解読して修復することになった。


〜中略〜


+月の3の風の日


あれは無理だ。僕らでも無理だ。かないっこない。あんなのがいるなんて聞いてないぞ!

僕らは魔の大森林で、“魔王“に会った。怖かった。



+月の4の水の日


王様から勇者召喚を命じられた。それはいい手だ。あれに敵うのは勇者くらいだろう。他のものがおいそれと手を出していい相手じゃない。簡単に消されてしまう。すぐにでも勇者を召喚しよう。


+月の6の火の日


ついに成功した!何度か上手く行かなかったけど、僕らは勇者を召喚してみせた!勇者の名はコーイチ・イスルギ。言いにくい名前だ。異世界の人間の名前って言いにくい。彼は元の世界ではコーコーセイっていう職業だったらしい。すごい上質な服着てたけど、彼は貴族なのかな?あ、違うらしい。


〜中略〜


◯×月の4の火の日


勇者クンは強い。僕らの魔法をすぐに覚えたよ。それに僕らでも最近やっと出来た無詠唱をすんなりとこなしてしまった。規格外ってこういうのをいうんだろうな。剣の腕も凄いし、敵わないなぁ。


〜中略〜


◯△月の5の水の日


大変だ!僕らと勇者くんが遠征している間に王城が魔族に襲われた!みんなで急いで馬を走らせている。特に勇者くんは必死だ。やっぱり王女シャルル様が心配なんだろう。僕もわかるよ、男なら惚れた女の子は心配だよね!僕も水のイリムに何かあったらと思うと。。。



◯△月の6の火の日


急いで戻ってきたけど、間に合わなかった。王城は蹂躙されていた。城下町もすっかり荒れてしまって以前の賑わいはない。王族はみんな見るも無残に惨殺されていた。勇者くんは大粒の涙を流しながら回復魔法をシャルル様にかけ続けていた。その姿を見て僕も胸が苦しくなったよ。


〜中略〜


◯◇月の2の風の日


エントリヒ王国も復興がだいぶ進んできた。流石に、勇者くんが周辺諸国を僕らという武力で脅したときは焦ったけど、その甲斐あってこんなに早く進んだんだから、結果的によかったんだろうね。勇者くんはあれから魔族をこの世から完全に駆逐すると言って狩り続けている。本当に絶滅するまで狩りたいんだろうけど、周辺諸国から魔族奴隷を献上しろって言われてるから、勇者くんもそこまでは出来ない。最初にこっちが無理を言った自覚はあるらしい。


〜中略〜


ついに魔の大森林に入る。ここからが本番だ。勇者くんも気合が入っている。僕らも頑張らなきゃ!


〜中略〜


魔王を倒した!やった!やったぞ!僕らの勝利だ!


〜中略〜


勇者くんは復興したのちのこの土地を元と同じ名前のエントリヒ王国として再興した。

魔王を討伐した彼の表情はどこか抜けた感じだったけど、隣の帝国の王女を妻に貰って、子供もできた。為政者としても良き王様らしいからこの国は安定だろう。僕はどこか旅に出よう。イリム、バースラよ末永くお幸せに。


〜終〜



「「「「失恋エンド」」」」


土の人、失恋で終えちゃったんかい。ってそんなことじゃなくて、勇者よ勇者!


「イスルギ・コウイチ。完全に日本人だよな。」

「ふぅむ。てことは俺たちも勇者召喚みたいなものか?」

「勇者じゃなくて魔王だけどな」

「いや、多分違うだろ。」

「「「WHY⁇」」」

「俺たちの格好と、出現の違い。それにゲーム内のスキルも持ってなさそうだった。」

「「「ふむ。別物か。」」」


魔王と勇者かぁ〜もし仮に勇者が生きてたら、絶対にぶつかるよなぁ。勇者は魔族を滅ぼそうとしてたみたいだし。俺たちも一応魔族だし。あ、そういえば


「俺らの同胞ってほとんどいないんだよな?」

「この本を読む限りな。」


さてどうしようか。俺らは特に目的もない。ただとりあえず散策しているのが現状だ。


「ふーむ。これからどうする?」

「やりたいことがあれば、それをやるべきだろう。」

「やりたいこと。。。」

「やりたいこと。」


「「「「異世界観光じゃああああああ!」」」」



「はい、決定。じゃあどうするか決めよう。」

「とりあえず魔の大森林ってのに行ってみないか?」

「WHY?」

「同胞探し?」

「それもあるが、マップを見てくれ。」


堅治に言われた通りマップを見てみる。すると、一つのことがわかってくる。


「俺らの現在地って魔の大森林の真反対じゃん!」

「それな」

「せやな」

「そ、だから大森林まで観光しながら行こうってことだ。」

「「「なるほど!」」」


堅治素晴らしい案だ!採用!


「だがしかし、魔族ってほとんどいないんじゃなかったか?」

「俺たちはバリバリ魔族だしな。」

「魔法があるだろぅ(ニヤニヤ)」

「魔道具もある。」

「「なるほど!」」


さて当面の目標は決まったな。


「では行こうか。」

「ああ、夢に見た異世界探索だ。」

「ハーレム作りますかね!」

「切る(`・∀・´)」


「「「「出発!」」」」


そして、俺たちは土の賢者の住処を出た。



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