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黒桜旅団異世界冒険記  作者: 狂王エノモトと愉快な仲間たち
1.5章 狂王の従える眷属
15/28

15話

第2章完成まであと少しかかりそうなので1.5章を少し



「よし、ここらへんかな。」


俺たちはレアンコスマの街を出て1日くらいの森の中にいた。なぜ街道ではなく森の中なのか、それは


「キオよ、何やるんだ?言われるがままに森の中にまで来て見たが。」

「俺、この前アルラウネ出したろ?」

「せやな。召喚魔法、俺も使おっかなぁ〜けど最大MP減るのがなぁ」

「逃すん?」

「ちゃう」


逃すってなんやねんそんなことはしない。見た感じなかなか美人なアルラウネを離すなんて男じゃない。ってそんなことではなく、


「今日は他のやつを召喚してみようと思う。」

「「「他のやつ?」

「そうだ。」

「っていうとお前さん、まさかあのヤバい奴ら?」

「そうそう。ストーリーボスやらラスボスやら裏ボスやらテイムに半日かけたような思い出の?」

「確かに。ここなら王都からもレアンコスマからも離れてる。探査魔法かけても誰かいる反応もない。」

「いい場所っしょ?まぁ流石に一斉に全員ってわけには行かないが、ここでキャンプ張って1人ずつ呼び出そうかなぁって。」


そう、俺がやろうとしてるのは、召喚魔術で召喚できる者を召喚することだ。ジェネラルやアルラウネには自我があったので、もしかしたらあるのかも、いや、あるだろうと思い、ここで召喚して話してみようと思ったのだ。

魔物と話せるなんて機会、異世界でしか味わえないからネ!

俺が召喚できるのは今の時点で9体。最大が10体のはずなので、あと一体契約出来る。アルラウネはまだ弱い方で、他8体は、いずれもがヤバイ奴らで、この国でいうなら、SS級、というより国滅んじゃうわお疲れって感じのバケモノだ。


「よし、じゃぁ召喚して行きますか!」

「うーむ、いくら森の奥でもデカイのもいるから、バレるのではないか?」

「「「確かに。」」」


あ、そういやぁアルラウネによれば俺のこと見えてて、聞こえてもいるって話だったな。なら、、、


「多分この会話も聞こえてんだべ。」

「「「???」」」

「お前たち、今か一体づつ呼び出すから、出た瞬間に人化しろ。出来るだろ」

「「「?????」」」


多分できる。アルラウネは中ボスで魔力も低めだったが、それ以外はガッチガチのヤバイ奴らだし。


「ということでいっきまーす!」

「「「わぁあぁぁぁバカバカバカ!!」」」


「出でよ我が眷属“黒龍王アーカーシャ”!」


俺の身体から何かが出ていくような感覚。それと少し気怠くなってきた。かなりMP持ってかれてるな…。

ピカッと一瞬天気が悪くなった気がした。そして一気に快晴となり、俺らの前にはバリバリのイケメソ龍人が立っていた。四肢が鱗で覆われ、漆黒の尾を持ち、立派な長い髪と髭を携えて、立派な黒衣の着物を着ている。


「我が主よ、少々イタズラがすぎやしないか?」

「アーカーシャ、ちゃんと人化出来るんだな。安心したぞ。」


黒龍王アーカーシャ

地域ボスと言われる魔物で、霊峰フジの天辺を縄張りにする最強格。基本四属性の外、5つ目の天をを操る空の化身という設定で、四属性の攻撃全て無効。物理魔法半減というとんでも性能だ。ちなみに、この魔物を身に蓄えた召喚士は、天属性の魔法を使える。ただ、召喚士の底辺ステで挑む者は少なく、俺くらいしか持っていないだろう。その時の動画は急上昇に乗るくらい再生数が伸びた。


「「「アーカーシャイケオジ」」」

「む、これは皆様がた。お褒めいただき光栄でございます。」


この前は宰相系イケオジ、今回は師匠風イケオジ。

良いイケオジ具合に、三人ともなんとも言えぬ顔をする。考えてることは一緒であろう。

(イケオジ遭遇率タケェ)

まぁそんなこと考えてないで、あと7人(人?体?いいや人で。)いるんだから早めに次行こう。


「アーカーシャ、俺たちはなんとなくでこの世界に来てしまった。だが、狂王としてこれからやりたい放題やっていくつもりだ。これからもよろしく頼むぞ。」

「主、あまり、羽目を外しすぎないよう忠告させていただく。だが、呼び出された時には十分な働きを約束しよう。」

「忠告、半分だけ聞いておくよ。俺の活躍、特等席で見ておいてくれ。解除」


アーカーシャの姿が消えてゆく。そして光の粒子みたいなのが俺の中に入っていった。前も見たが、この演出召喚士っぽくて嫌いじゃない。


「どうだった?」

「うむ、良い雰囲気の御仁だった。」

「うわ、ゴリラの口調が加速した!?あ、いいんじゃない?アーカーシャだったら余裕でこの世界で通用するだろうし。」

「今度模擬戦でもしようか」


目をキラキラさせたゴリアテに、意外に普通な意見のハスミン。そして、俺の肩に手を起き、無理矢理に頷かせようとしてくるユックリーン。ユックリーンそんな戦闘狂だっけ!?


「目覚めた。」


マジか!


「と、とりあえず次な。」

「「「次はどいつだすんだ!?」」」


3人ともキラキラ目をして見てきやがる。どんだけ楽しみにしてんだよ。


「はいはい。出でよ我が眷属“戦乙女ヴァルキュリア”!」


また自分からなにかが抜けるような感じがし、気だるさがさらに増した。アーカーシャの時よりは少ないが、それでも結構な量持ってかれてる。

出て着たのは純白のドレスのような鎧を身につけた美少女。


「お初にお目にかかります。ご主人様。早速ですが、死んでください!」

「「「「はい?」」」」




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