第三話
警棒で乾をシバいた侘元。
詰め寄る鰹にニヤつく山田山‼︎
鰹:「どういうことだよ山田山?」
山:「同じこと二度も言わせんなよ。」
そういうと、山田山は侘元に近づいて警棒を取った。
山:「はっきり言っちゃなんだけどさ〜、もう逃げ場無いぜ。」
そう言いながら鰹に警棒を向け、山田山はさらに続ける。
山:「お前、さっきの乾って奴の自己紹介聞いてたのかよ?」
鰹:「聞いてたに決まってんだろ‼︎」
山:「じゃあ何であいつがここに居たと思うよ?」
ドヤ顔で鰹に詰め寄り山田山は
さらに続ける。
山:「あいつの趣味は汚れモノのAV鑑賞と盗撮だよな?そしてさっきこの場に汚れAV嬢玉子がいたよな?
さらにあいつの口から出たワカメスナイパーというワード‼︎
ピンとこないか?」
山田山に言われて驚きを隠せず動揺する鰹!
鰹心の声
[こ、こいつ何で玉子がAV嬢だってこと知ってんだ?
まっ、まさか夜のオカズの定番にしてるのか?
…………まっ…待てよ。]
鰹:「侘元‼︎
お前は知ってたのかよ?」
するどい眼光で睨み付ける鰹。
視線をそらし侘元は言った。
光:「ふー、途中から気付いた。」
鰹心の声
[途中から?
……団地妻系?スカトロ系?のAV借りて?買って?ネット?で見てみたら途中で女優が玉子だと気付いたってことか?
人のフェチにどうこう言いたくはないが、十代の野郎が選ぶジャンルじゃねえ!
何より玉子の前では紳士面して夜になったらオカズとして楽しむ二面性が最低だぜ‼︎]
鰹:「お前らが最低のゲス野郎だってことに気付いたよ‼︎」
山:「フッ‼︎
ありゃ完璧にお前のミスだぜ⁈」
鰹:「ミス?
さっきっからハッキリ言わねぇ奴だな。何が言いてぇんだよ?」
山田山は呆れた顔して鰹に言った。
山:「わかんねぇやつだな‼︎
あの乾って奴は何らかの事情でここら辺を歩いてた。
そこでたむろしてる俺らに遭遇!
しかもよく見るとAV嬢の玉子がいる。
しばらく立ち止まり、もしかして撮影かな?と様子を伺う。
すると昨日ワカメを大量に密漁してた俺らを見つける。
ワカメだけを狙った密漁=ワカメスナイパー‼︎
そう、あいつは昨日俺らが密漁している一部始終を俺らに気付かれないように盗撮してたんだよ!
そして俺らにテープを見せてゆする気だったってことだよ!」
光:「ワカメスナイパーで気になって最後のドヤ顔で俺もピンときたんだよね〜。
あ〜こいつ俺らの秘密なんか握ってるわ!ってね!」
山:「密漁のとき指揮ってたの、お前だよな鰹?
見張り役の配置も時間も移動も全部お前が段取りしてたよな〜。」
光:「テメェのミスだぜ鰹‼︎ケジメつけてお前自首してこいよ!」
山:「俺らまだ人生登ってる途中だからさ〜寄り道なんか出来ないのよ。」
その時この場にいた最後の1人
佐藤 鈴樹【さとう すずき】(17)
《以下、佐》が山田山の持ってる警棒をぶん取った!
佐:「お前ら玉子がAV出てたの知ってたのかよ?
俺があいつに惚れてたの知ってるくせに、俺に内緒で夜な夜なシコってたのかよ‼︎
最低だぜ‼︎‼︎」
鰹:「ちょっと待ってくれ‼︎
俺が知ったのは、」
鰹が喋ると同時に被せて檄を飛ばす佐藤。
佐:「最低だぜ鰹‼︎
言い訳とか見苦しいぜ‼︎
お前らはいつ知ったんだよ?」
そういうと佐藤は侘元と山田山を睨む!
山:「お、俺は8作目の、
淫乱団地妻はヌルヌル蝋燭プレイがお好き……かな。」
佐:「チッ!
何作だしてんだよアイツ‼︎
侘元テメェはいつからだよ‼︎」
下を向き気まずそうにもじもじする侘元。
佐:「ピカチュウ〜
お前頭割られたいんだっけ〜?」
そう言いながら侘元に近づく佐藤。
光:「いっ1作目から、お世話になってます。」
そう言うと侘元が頬を綺麗な桃色に染めてはにかんだ。
っと同時に佐藤の持っていた警棒が侘元に襲いかかる‼︎
咄嗟に止めに入る鰹‼︎
いったいどーなってしまうのか?
次号を待て‼︎