1/1
優しかったあの人。
第一章
「優しかったあの人」
わたしは、相沢美希って言うんだ。わたしは自分でも言うけど、おせっかいだと思う。でも、わたしは小学校生活を機に、確実に変わっていった。
小学生1年生。入学式の日。あの頃は楽しかったなー、担任は稚子先生。あんなに優しかったのに...。2年生。あの時、学校外のところで遊んでしまってとっても怒られたっけ。あのときは悲しかったな...。3年生のとき、この頃から確実にわたしは変わっていった。3年生の担任は、木村先生。木村先生はわたしと気が合わない先生だ。あんなので2年間も耐えられなかった。案の定、4年の頃、木村先生の期待をわたしは裏切った。ある友達に手紙で
「死ね。消えろ。」
って書いて、こっぴどく怒られた。なにも感じない。木村先生にわたしは強引に変わらせられた。
わたしは木村先生を恨んでいる。
わたしは、優しい温和な子だった。だが、ここ数年で冷たく、冷酷な女に変わった。
何故。何故こうなった。
わからない。このせいで、友達を失うことになった。