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詩集

狼少女の憂鬱

作者: 蒼山詩乃

明日も明後日もどこかに消えてしまえばいいな

間違いなく私に降りかかってくる災難は

きっとまだ引きこもる症状で

口を塞いでいるから


真っ暗な視界の中には何も見つけられないのです

「何かを触っている感覚はまだある大丈夫」

って勝手に嘘言って納得して待ってるけど

まだ、まだ終わらないんだよ


綺麗な言葉を聞かせないで安心してしまうから

未だに積もり続ける埃の束

湿った涙たまりの後の布団

そっとしてくれないかな


味気ない毎日から一歩踏み出せば

特別にまずいご飯が来てしまうのです

最初から思いついたことなんて言わなければ

と考えてしまう、ダメな私を


誰か


存在を 隠すように 前髪を 伸ばしてみたけど

余りにも 馬鹿らしくて どうしようもなくて 泣きたいな


蒼い言葉が余りにも愛しくて

どうしようも無く感じてしまって

そうまだ見つからない欠片を

探してる


眠れない夜を繰り返して歩く道

当たり前だけど見つかるはずもない

私を照らす紅い光だけは

なんだか同情しているような気がして


出来るはずもないありったけの嘘を

再び吐き出せないようにガムテープを


貼った


さじ加減が難しい毎日に呆れた

狼少女の私に誰か、誰か

溢れるばかりの合図を捨てて

今 今

飲み込んだ

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