もうボス戦でいいですよね?
「ここだな、開けるぞ……」
大きな飴色の扉を開ける。
「“銀光纏いし蜂スピア”!!」
「“ファイヤーウォール”!!」
扉を開けた瞬間飛んできた銀の蜂。それを阻む炎の壁。……別に魔王の技名、ネットとかのやつ関係ないですからね?
「魔王、よく来たなぁ!」
「よく来たんです!」
最上階。その階を丸ごとホールにしたような部屋。奥に数段高くなった場所があり、そこには玉座のようなもの。いわゆるボス戦、魔王戦、を想像していただくとわかりやすいかもしれない?
「ずいぶん物騒な御挨拶だな」
「歓迎の印なんです!」
「それがずいぶんだって言ってんだよ!」
「そうかぁ、お気に召さんかったかぁ?」
「あれがお気に召すのなんてふつういないわよねぇ?」
「うるさいんですちみっこ!」
「あんたらだけには言われたくないわよ二頭身!!」
「お前ら、落ち着けー」
「話が進まななるからなー」
「分かったんです!」
「分かったわよ」
『仕切り直しでーす』
「よぉく来たな魔王!!」
「そっからやんのか?」
「細かいこと気にしちゃあかんでぇー!!」
「お、おう……」
『テイク2でーす』
「よく来たな魔王!」
「来いって言ったのてめぇだろうが!!」
「……そやけども!!」
『はいはいはい、ぐだってますからね!? そやけども、とか納得しちゃダメな場所じゃなかったですか!?』
「う、す、すまんのぉ」
『テイク3行きますよー』
「もういいよ!! いままで理不尽にやりやがったなえんじぇる!!」
「理不尽? そんなのわしらのセリフやでぇ!! お前らがおるからわしらが理不尽な扱いを受けたんや!!」
「そんなの知るか! 俺らのせいじゃない!」
「お前らは存在自体が害悪なんや!! そのうえ、お前らはいつも破壊・略奪、いろいろな悪さばっかりしおる!! 魔族は害虫以下や!!」
「そんなわけない! 魔王は人間とも仲いい! 城下町は笑い声であふれてる!」
「そうよ! あたしの扱いは微妙だけど、それでもそこらへんの人間たちといるよりよっぽどいいわ、って思うときだってあるんだから!!」
「でも、今までの歴史が語ってるんです! 魔族はいつの時代も争いの種になってるんです!!」
「そんなの昔の話でしょぉ? 今は違うじゃん。今この辺で戦争なんてやってんのここだけだよぉ」
「それも、お前らがいなかったらこんなことにはなってなかったんだがな?」
「お前らがいんかったら、戦争なんてせんかったんやけどなぁ?」
「だから……」
「ちょっと、いつまで言ってるつもりなの!? 水掛け論!!」
「そうそう、そんなことはどうでもいいんだよぉ! ねぇ、樹の奴どこにいんの?」
「樹? オジサンのことなんです?」
「分かんないけど、俺はそいつ殺したいの! 盗賊さんがあんなに弱ったのって、そいつが原因なんでしょう!?」
「そ、それは本当にすみませんでした。勇者も、ごめんなさい……」
「ほんますまんかったのぉ」
「謝って済む問題じゃないんだよ? 失った命なんて取り戻せないの。わかってる!?」
「き、騎C? どうした? そんなに取り乱して?」
「あ、す、すみません。俺の柄じゃないのはわかってますけど……」
「それはいいんだが……」
「樹の妖精はいま反省中や。ここにはこん」
「だったら見つけてぶっ殺す」
「落着け騎C!?」
「う、すみません……」
「盗賊があんなことになったのだって、元は戦争始めたあんたらのせいじゃないの」
「だから、それは……」
「また水掛け論になるんでしょ!? わかってるわよ!」
「とにかく、私たちは戦争をやめたいんだ!!」
「そ、そうだそうだ!!」(俺のセリフ全部取られた……)
『いつもの勇者のセリフが魔王に……!?』
「ちょっと待って、ここシリアスなとこぉ!! 俺だって柄じゃないシリアスだったのに!!」
『まさかの騎Cがツッコみ!?』
「……作者、もう、最初から消してやり直さねぇ? ってか、みんなキャラ崩壊起こしすぎなんだよ!!」
めんどいんで頑張ってください。
「……」
「もうめんどいから大技出したるでぇ!!」
「ちょっとグダグダすぎねぇ!?」
これぞ魔国……
「それもどうなのかな!?」
ざっ
「ともかく、もう、本気でいったる!!」
「乗ってやるよコノヤロ!! 覚悟しとけよ!?」
「お前らこそ、やられる覚悟はええんかぁ!!」
魔王、黒い大剣を召喚。
えんじぇる、光球を呼び出す。
「“エンジェル・あたーっくぅ”!!」
「“紅蓮竜神剣”!!」
こうして、彼らの決戦は始まったのだった……
作者の次回作にこうご期待!! ご愛読ありがとうございました!!
『って、打ち切りマンガみたいに終わらせないでくださいよ!! まだ続きますからね!? 次回作って、たぶん、ただ単に次の話ってことですからぁぁぁぁぁああああ!!』フェードアウト




