戦後・作戦を考える(なんてかっこいいことではない)
はい、どーも、お待たせしましたっ(まってないけど? なんて悲しいことは言わないっでっっっ!?)。えぇー、今回遅くなったのはですね、あれですよ。もうすぐ百話なんですよ。だったら、きりのいいとこまで行きたいじゃん? と思いましてね? 話数調整のため、ある程度書き溜めていた次第でございます……。
みなさーん、もう終盤ですよー!! でも今回はその前振り的なもんですよー!!
『さきほど、ビィさんから連絡が入りました』
「魔王様聞こえますか?」
「え、ビィか? どうした? 勝ったのか?」
「いえ、逃げられました。ですがもう戦闘に復帰できるような状態ではなかったと」
「何したんだ、とツッコむべきか、逃がしたんじゃないよな、とツッコむべきか……?」
「……」
「まぁ、いい。邪魔にならないならどうでもな」
「……魔王、今日はなんか冷たくないか?」
「……」
「魔王様、水妖精から聞き出したことをご報告します」
「ああ」
「水中都市の幹部五人の種族ですが、土の妖精は今回の件に無関係だそうです。争いを好まないとかで一足先に逃げたと。そして虫系統の妖精ですが、羽妖精、および十数人が参加。水妖精は全体的に参加、ですが族長である水妖精がやられたため、傍観するようです」
「じゃあ、水妖精族についてはもう心配する必要はないってことだな」
「ええ。そうなります。そして、樹の妖精ですが、族長である樹の妖精だけがこの件に参加。どうやら勝手に突っ走っているようです」
「あのじじぃ……」
「そして最後にキノコですが、どうやら利害関係の一致で参加だそうです」
「利害関係の一致?」
「ええ、キノコの里では最近水が枯れたようです」
「枯れた? 何があったんだ?」
「理由については不明です。が、おそらく水妖精など、えんじぇる一味の仕業かと推測できます。あくまで推測ですが」
「仲間に引き入れるため、か? ありえそうだな。だったら、利害関係の一致ってのは……」
「水妖精がキノコの里に水をひき、樹の妖精や虫系統の妖精が、被害を受けた植物などをできる限り元通りにする、という様なものだそうです」
「……そしたら、あれだな、問題が解決すればえんじぇるを倒したとしても恨まれたりとか、復讐、とかそういうのはなさそうだな」
「ええ」
「……問題は水妖精と、羽妖精くらいか……樹の妖精は暴走してるだけみたいだし……」
「水妖精の件は心配なさらなくても大丈夫です」
「?」
「私が何とかします」
「……」
「ビィさぁ~ん、何する気ぃ?」
「あなたのように、血なまぐさいことをする気はありませんので、お気になさらず」
「えぇ~」
「なんでそこで不満そうなのよ……」
「あ、なんか下から声が聞こえるぅ~」
「……」かちん
ぎゃーぎゃー
「ま、あの二人は放っておいてだな、最後は羽妖精か」
「他の虫妖精にはあってないからわからんが、だいぶえんじぇるに心酔してるように見えたぞ?」
「羽妖精は、忠犬ですよぉ? 説き伏せるのは無理ですねぇ」
「だったら逆にえんじぇる様どうにかしろってこと? そんなことできるの?」
「……ギャグのノリだったらいけそうな気がするのはなんでだろう……」
「「「「……」」」」」
「まぁ、私はこれで失礼しますね。まだやることがありますので」
「ああ、分かったサンキュな」
「失礼します」
「でもさぁ、きっとえんじぇる様に会ったらシリアスに持ってくるわよねぇ?」
「だろうな……」
「ここはギャグキャラの勇者に活躍してもらうとかぁ……」
「ごめん、ギャグキャラじゃない私には無理だなー」
「えぇー?」
「笑顔で迫ってくるな!!」
「ここはツッコミスキルに磨きがかかった魔王とか?」
「俺だってもとはボケだったんだよ!!」
「だったらよほどボケてギャグな空気に持って……」
「最近兄貴キャラになってるから無理かもなー」
「……(―_―)」
「どんな顔だ? あ?」
「こわーい」きゃぴっ
「おぼろろろ……」
「おいっ!!」
「だったらちびがいけば?」
「あたしよく忘れられるから無理かなー?」
「自分のキャラよくわかってんじゃん!」
「ツッコめ!!」
「騎Cは……うん、やめとく」
「えぇ、何でです? へーかぁ?」
「だって、お前絶対話す余地もなくぶった切りにイきそうだし」
「……あはっ☆」
「やっぱか!? 否定しないのな!?」
「まぁ、でもぉ、今俺はもっと殺したい奴がほかにいるんでぇ、それのこと吐かすまではいたぶる……じゃなかった。生かしておくつもりですからぁ」
「いたぶる!? いたぶるって言わなかったか!?」
「空耳だよぉ。何言ってんの勇者?」
「マジか!?」
「そうそう。本気と書いてマジとよむぅ~」
「「「……」」」
「あれぇ? なんでそんな目で見るんですぅ?」
「まぁ、ともかく(スルー)えんじぇる様をどうするか、だな……」
「へーか、敵だったら殺せばいいでしょう? なんでそんな平和的解決法探してるんですぅ?」
「……」
「殺す覚悟がないならぁ、俺がやりますよぉ?」
「それならあたしもできないことはないけど?」
「……いいんだよ。俺は魔王らしくない魔王らしいからな……」
「……へーか?」
「俺だって、やれと言われれば殺れるぞ? こっちはダチ一人殺されてんだ。仲間のためならいくらでも冷酷になれる、自信がある」
「魔王……」ぞくっ
「でもな、それはなんか違う気がするんだよな」
「違うって?」
「なんか、それじゃいけないってゆーか……」
「……どうしたいか、決めておいてください。俺はあなたの騎士ですから、できる限りあなたの命には従いますけど、あなたが危ないことになるのなら、あなたを優先しますからね」
「ああ」(なんだろう、騎Cが真面目になると違和感……)
「今変なこと想像しませんでしたぁ?」
「シテナイシテナイ」
『盗賊さんがいたら、顔はいいからなぁ、とか言いそうですね……』
「あ、なーる?」
「どんな会話ですぅ?」
「あたしは危なくなったらさっさと逃げるわよ? 自分の命の方が大事だし」
「ああ、分かってる」
「まぁ、それでも、できるだけは協力してあげてもいいわよ?」
「……俺のが上司だかんな? なんでそんなに上から目線なんだ? あ?」
「金の切れ目が縁の切れ目?」
「それなんか違う。……でもま、サンキュな」
「私はついてくぞ」
「お前は自分の身を優先しろ勇者レベル三」
「酷い!! レベル三なりに頑張るぞ!!」
「おー、ありがとう」
「雑じゃないか!?」
「それじゃ、行くか」
「ちょっと待て、私の扱い!!」
「いざ、えんじぇるの元へ!!」
「聞けぇぇぇぇえええええ!!」フェードアウト




