噂は……
作者の余裕がないため、短めですっ。えへっ
はいすみません。最近開き直ってきた作者です。
ひそひそ
「ねぇ、知ってる? あの噂」
「知ってるわよ、あのことでしょう?」
ひそひそ
「あの魔王様はいいヒトなのに、うちの王は何でこんなことするんだか」
「そうよぉ、ホントに。魔族だっていいヒトなのに、分かろうとしないんだもの」
ひそひそひそ
「だぁれももんくいえないの。だってそんなこといったらころされちゃうから!」
「みんながもんくいってるんじゃなくて、おうさまがもんくいってるのにねぇ」
ひそひそひそひそ……
「あんな王様、消えちゃえばいいのに……」
皆言ってる、あの王様のこと。
僕は知ってる。あの王様のこと。
おかしいね。おかしいよ。あの人にとっては周りがおかしい。でも周りにとってはおかしいのはあの人の方。
僕はどっちだろう? あなたはどっち?
どっちの方が幸せかなぁ? 無理やりにでも愚王は消えた方がいい? でもそれは不安定。だったらイライラ隠して現状維持? でもそれはストレスが溜まる。
おかしいねぇ。どっちもだめだ。じゃぁ、どっちの方がまだましかな?
僕はどっちに行こうかな?
あの子が望んだのは前者。僕が望むのは平穏、それは後者? いや、今のままじゃ、どちらにも平穏なんてありえない。血を流さずして得る平穏なんてあるわけもないのか。
現状維持か、崩壊か。どちらの天秤が傾くのか、それは神のみぞ知る。
さて、僕が歩く道はどう影響を与えるのか。今でも後でも、平穏は見つかるのか。
……まぁ、最後にはあの子の思い通りな気もするけど。僕はあの子の手のひらで踊らされてるだけ。あの子は頭がいい。変なところで純粋で、腹黒なんだから……はぁ……
しかもそれが最善で最短。無理やりにでも何とかしちゃうの。まったく、僕だって頑張ってる気がするのに、全部あの子が黒幕なんだもの……もう……
でもさぁ、最後にはなんかぎゃふんと言わせてやりたいよね。
ん? ちがった。そんなことは今はどうでもいいんだ。
僕が動けば天秤は傾く。動かなくても、勝手に傾く。
やらずに後悔するより、やって後悔してみようかなっ。後悔する前提なら、少しくらいはっちゃけちゃってもいいでしょ?




