準備期間の一か月をダイジェストでお送りいたします(byナレー)
『さて、タイトル通りに適当に進めていきますよっ』
適当とはだれも言っていないのですが……?
「ダイジェストって、適当に端折って、って意味じゃないの?」
ちがいますよ!? 要約というものですよ!!
『うーん、よくわかりませんねぇ……って、わけでぱぱっといっきまーすっ』
「いっきまーすっっっ」
え、あの、ちょっとぉ!?
「めんどくさくなったから、適当にしようって思ったんだよね? じゃぁ、いいじゃん!」
違いますよ! 準備期間が一番微妙になるじゃないですか、話的に!? だから少しささっと……
『変わりません。なので適当にやらせていただきまーす』
「まーすっ」
えぇ!? 人の話聞いてー!?
『マップ変化の件について、店長から話を聞いた魔王はすぐに先遣隊を派遣しました』
「マップ変化ぁ!?」
「ああ、なんかわけわからんことになってるらしいぞ?」
「ちょ、今すぐ調べるから隊組んでいってこーいっ!!」
『的な感じですね』
「ついでに野営地も決めてこい!」
『と、まぁ、こんな感じになりまして』
『戦争ということで、それからは、騎士隊の皆様方の訓練量は増えたようです。より厳しく、より激しく……?』
「うわぁ!!」
「ねぇ、何してんの? 腕少し斬られたくらいでそんなひるんでるんじゃないよぉ!!」
「す、すみませんっ」
「次!!」
「ヤァ!!」
「ねぇ、殺気もやる気も足りないよ? そんなんじゃ俺は楽しくないよ?」
((あんたを楽しませるためにやってるんじゃありません……))
「ほらほら、早くやんないと、死んじゃうよ?」
((でも強ぇ……))
「俺らの隊のテーマは戦って殺れだからねっ!」
『……なんだか、もう、まぁ、この人は……ツッコみませんよ? もうツッコみませんからね!?』
『勇者もその訓練に巻き込まれ……』
「ねぇ、勇者も戦争参加するんでしょ? だったら参加しなよぉ?」
「い、いや、騎士隊と同じにしてもらうのは……」
「遠慮しなくてもいいよぉ? 俺ら、女性がいても手加減とかしないから」
「え、すでに死亡フラグ!?」
「ほらほら行くよー」
「ぎゃぁぁぁあああああ!!」
『勇者御愁傷様……』
『そうして作戦参謀はこの方』
「魔王様、相手はキノコ族が多めの妖精たちだと聞きます。キノコ族対策としまして、炎系中心に固めた方がよろしいかと」
「そうか。妖精族は、たしか、物理系が苦手だったよな?」
「ええ。ですが、その代り魔法が大の得意です。騎士隊をそのままぶつけるのは不利だと思います」
「魔武器とかで防御固めるよりも、先に魔法無効化できたほうが何かといいか?」
「そうですね。ですが、属性を個々で固めることも……」
「できるだけ大規模な無効化。あとは属性で対応、が一番いいんだがな……」
「そうですね、その無効化魔法の使い手が見つかるとよいのですが……」
『とまぁ、難しい感じになっていきました……』
『……』
「あれ、もうおしまいじゃね? 後はほとんど変わんない毎日を過ごしているけど?」
『盗賊さんは何をしてましたっけ?』
「俺は、ちょぉっと、トアル国相手に地味に喧嘩吹っかけてた」
『ハ? 何してるんです!?』
「俺もそろそろ心の平穏を手に入れたいんだ。イヌはもうやりたくないんだよね」
『?』
「まぁ、なんでもいいよ。そんな感じ」
『はぁ……?』
「あら? まだ話してないことあったわよ!」
『え? あ、あぁ!! そうでした!!』
「魔王様、先輩、お前ら! おやつ作ったんで、休憩にしましょう!!」
「甘いものを取ったほうが頭もまわりますわ」
「ケーキっ!!」
「さっすがモーブ!!」
「ディーナもアリガト!!」
「お、おか、し……」
「モーブ、ありがと。モーブの作ってくれたお菓子は美味しいもんねぇ!!」
「お、おぅ? ディーナも一緒に作ったんだぜ?」
「モーブの、作ってくれたお菓子は、美味しいもんねぇ!!」
「……あら? あなたみたいな下等な生き物がモーブ様のお菓子のおいしさがわかりますの?」
「ハ? 何言ってんの? お前こそ、ちゃんとわかってんの? この……」
「茶がまずくなるからやめてくれない?」
「すみません……」
「大丈夫。ディーナさんは何も悪くないですから」
「何? 盗賊さん、こいつ庇うのぉ?」
「可愛い女性はいるだけで奇跡なんだよ。和む。素敵だ。なんか、こう、生きる気力がわいてくるっていうかさ……」
「……盗賊さん、今女性だよね?」
「……女性は光だ……」
「……聞いてる?」
「あぁ、素敵な女性はいるだけで気分が上向くよ……」
「盗賊さーん? 戻ってきて―?」
「もうほっとけ」
「へーかー、いいんですかー?」
「盗賊ー、お前の分のケーキ食っとくから安心しろ―」
「誰が安心できるかボケェ!!」
「ほら戻ってきた」
「さっすがへーか」
「おや、つ……」
「ゆ、勇者? だいじょぶか?」
「訓練、きつくて……っ」
「お、落ち着け!? ほら、ゼリーあるぞ? 食うか!?」
「うぅ、ありがとう……」
「魔王様、雪見だいふく作ってみましたわ。お、お口に合うかわかりませんけど……どうぞっ」
「あ、あぁ、ありがとう……」
「……」
「……ん、うまい! うまいぞディーナ」
「あぁ!! 魔王様に褒められてしまいましたぁ!! あ、あぁ、あぁああああああ……もう、それだけで十分ですわ。戦争の無事を祈ってこの身を神の供物に捧げて……」
「待て待て待て待て!! 落ち着け!! 戻ってこいディーナぁぁああああ!!」
「へーかも大変ですねぇ」
「助けろ!! さっき助けただろ!?」
「バカぁ、お前の大好きな魔王様が、怖がってるよぉ? お前のアホな行動のせいで」
「……なにを言ってますの? あなたが勝手に捏造しているだけでは? 底辺騎士様?」
「あはっ、お前こそ、そんな捏造いけないんだぞ? 腐敗メイド?」
「何を言っているんだか、さっぱり。あなたみたいなどろどろに溶けた頭では、意味不明な言葉しかはけないのですわね」
「何言ってんだかさっぱり。やっぱり頭腐ってんじゃない? ねぇ……」
「ストップ。二回目。やめて」
「はぁーい」
「分かりましたわ」
「ナイス盗賊!!」
「モーブのおいしいケーキに、モーブのおいしい紅茶。それからモーブのおいしい行動……邪魔されたくないヨネ」
「おいしい行動!?」
「先輩もどうぞ!!」
「私は、甘いものは……」
「甘さ控えめにしました。チョコとコーヒーのケーキです。少しは休憩しませんと! た、倒れられたら魔王様が困るんですからねっ!? べ、べべべべべべ別に! 俺が心配してるとかそんなんじゃないんですからねっ!!」
「……いただきましょう」
「何飲みますか? コーヒーですか?」
「いえ、紅茶を。蜂蜜入れていただけますか?」
「はいっ!!」
「ね? おいしい行動……」
「モーブ、一途だな……」
「もぶもぶかわい……」
『モーブは癒しですね。すさんだ感じを消してくれますよ?』
「戦争とか、ぎすぎすしがちだから、いたら和むよね。魔王城にハッピーを振りまいてくれるのがモーブだよ」
『いいですねぇ……』
「だよねぇ……」
あの、ですね、あなたたち?
「『え?』」
これダイジェストと違うぅぅうううう!!
「適当だからいんじゃない?」
『そうですね』
タイトルとちげぇし!! よくねぇし!!
『さてさて、まぁ、こんな感じで一か月は過ぎていくのでした』
作者無視して完結させにかかるなぁ!!
「『まったねぇ~♪』」
ちょっとぉぉぉぉおおおおお!?(フェードアウト




