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「あれ?」



あれから、帰ってきたのは結局夕方だった。


隼人さんがあたしの母さんと話がしたいからって、一緒に帰ってきたわけだけど…。



「波瑠、どうした?」


「靴が…」



玄関に、見慣れない靴があった。


お父さんのじゃない、ということは……。



「お兄ちゃん…?」



ダッダッダッダッ…



「はーるーっ!!

おっかえりぃっ!!」



ギュムッ



「うわっ!

お兄ちゃん!」



大きな足音をさせながら抱きついてきたのは、言うまでもなくあたしのお兄ちゃん。



「く、苦しい…お兄ちゃん…」



あたしの兄は、恥ずかしいことにシスコン。


あたしの姿を見ると、抱きつかずにはいられないとか。



「お兄ちゃん…何で家にいるの…?」



お兄ちゃんは、大学に入ってから一人暮らしをしている。


つまり、この家にはめったに帰ってこないし、帰って来るときもお盆とかお正月だけのはず。


なのに何で家に?



「え?あぁ…、この間帰った時に忘れ物しちゃって…。

取りに来たついでに、波瑠の顔を見て帰ろうって思ってさ」


「へ、へぇ…」



あ…ヤバい…。


口から泡が出そっ…。



「おにーさん。

波瑠ちゃん死にそうですよー」


「誰がお兄さんだゴラァ!!って………」



止めに入ってくれた隼人さんを見て、お兄ちゃんは固まった。



あ、そっか。


お兄ちゃんは、隼人さん見るの久しぶりだもんね。


そりゃ驚いて…。



「何で隼人がこいつといるんだよ!」



……ん?






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